話題株ピックアップ【夕刊】(3):良品計画、ディディエス、アクセルM

注目
2023年6月5日 15時17分

■良品計画 <7453>  1,394円  -16 円 (-1.1%)  本日終値

良品計画<7453>が反落。前週末2日の取引終了後に発表した5月度の国内売上高で、直営既存店売上高とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比15.9%減となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年より土日祝日が1日少なかったため2ポイントのマイナス影響があったほか、前年と比べてゴールデンウィーク中に価格プロモーションを縮小した影響が大きかった。中旬以降には涼感シリーズのアパレルやファブリックスなどの季節商材を中心に若干持ち直したものの、前半のマイナス分をカバーするには至らなかった。

■ディー・ディー・エス <3782>  67円  +24 円 (+55.8%) 一時ストップ高   本日終値

ディー・ディー・エス<3782>が急反発。前週末2日の取引終了後、独自開発した軽量な顔認証エンジンを採用した、ID管理とSSO(シングルサインオン)機能を一元化したクラウドサービス「EVECLOUD(イヴクラウド)」の販売を開始すると発表しており、好材料視された。今回開発した顔認証エンジンは、ディープラーニングを応用した技術を採用した高速判定を実現し、マスク着用による本人認証も可能という。これを初搭載する「EVECLOUD」は、Google WorkspaceやMicrosoft365をはじめとしたさまざまなクラウドサービスへのシングルサインオンを行うサービスで、クライアント証明書によるアクセス制御とシングルサインオンによるクラウド利用に対応し、セキュリティーの強化と利便性の向上を同時に実現したという。なお、同件による23年12月期業績に与える影響は軽微としている。

■アクセルマーク <3624>  349円  +80 円 (+29.7%) ストップ高   本日終値

アクセルマーク<3624>が急反騰。同社は2日、同社が取り組む動画NFTトレーディングカードサービスについて、プレイシンク(東京都新宿区)と連携し、メディアミックスプロジェクト「HIGH CARD」の世界初のデジタルコレクションサービス「HIGH CARDデジタルトレカコレクション」を開始したとしていることが好感された。同プロジェクトは、「アニメなどの映像作品IPの動画をNFTトレーディングカードとして発行するサービス」の提供を目指したもの。今回開始した「HIGH CARDデジタルトレカコレクション」では、ライセンス許諾獲得の取次業務を担当している。

■ヘッドウォータース <4011>  23,430円  +4,000 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

ヘッドウォータース<4011>は急騰。AIを活用したソリューション事業や企業のDX支援ビジネスを手掛けるが、AI開発ベンチャーと協業し、GPT4を用いた言語モデルAIサービスなど、世界的に関心が高まっている生成AI分野も深耕する構えにある。今月に入ってからマクニカホールディングス<3132>傘下のマクニカと、エッジAIのサポート強化で協業することも発表するなど、株価刺激材料にも事欠かない。時価は21年2月以来約2年4カ月ぶりの高値圏にあるが、20年10月の旧東証マザーズ市場への新規上場直後に3万6250円の高値を形成した経緯があり、なお天井の高さが意識される状況にある。

■AI CROSS <4476>  1,770円  +298 円 (+20.2%) 一時ストップ高   本日終値

AI CROSS<4476>が急騰。同社は企業向けコミュニケーションツールのほか、ショートメッセージサービス(SMS)やAI解析サービスを主力業務として手掛ける。情報を集約しAIで多面的に分析や予測を行うAI解析サービスでは、ホワイトカラー業務のAIによる代替需要が追い風となることで、同社の収益環境に追い風となることが予想される。23年12月期は売上高が10%増収、営業利益が12%増益と共に2ケタの伸びを見込んでおり、足もとで潜在的な成長力への見直しが進んでいるもようだ。

■JTP <2488>  1,026円  +150 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

JTP<2488>が商い急増のなか急騰。同社は人工知能(AI)インテグレーションサービスの「Third AI」を通じ、最新のAI技術や顧客ニーズに対応したプラットフォーム導入で顧客企業のデジタルシフトを支援する。過去に米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>関連株の一角として、株価を急上昇させた経緯があり、ここ最近の米国株市場でエヌビディアが人気化するなか、その時の連想も働いているもようだ。業績も好調で、特に売上高の成長が特筆される。24年3月期は連結から単独決算に移行することで単純比較はできないが、実質的に過去最高更新が続く見込み。

■フィーチャ <4052>  726円  +100 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

フィーチャ<4052>がストップ高。同社は車載用を主力に画像認識ソフトの開発を手掛けるが、前週末2日取引終了後、自動車部品で世界最大手の独ボッシュと資本・業務提携することを発表、これがポジティブサプライズとなり投資資金が集中している。ボッシュを割当先とする29万3937株の第三者割当増資と29万3936株の売り出し(譲渡)を実施する。発行・売出価格は619円だが、今後の業容拡大効果に期待する買いを呼び込む格好となった。

■ブレインパッド <3655>  1,015円  +115 円 (+12.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ブレインパッド<3655>は急騰。前週は5営業日すべて上昇、特に週後半は上げ足を加速させ、年初来高値圏を走る展開となった。同社は人工知能(AI)技術を駆使したビッグデータ分析を強みに企業コンサルティングを展開しており、生成AI市場の急拡大を背景に日米株式市場でAI関連株が人気化するなか、その関連有力株として物色人気化した。貸株調達に伴う空売りの買い戻しなども作用しているとみられ、踏み上げ相場の様相をみせている。

■JNSホールディングス <3627>  426円  +38 円 (+9.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位

JNSホールディングス<3627>が後場に入り急伸し、年初来高値を更新した。この日、子会社のネオスがチャットボットサービス「OfficeBot」において、米マイクロソフト<MSFT>の「Azure OpenAI Service」との連携を開始したと発表した。生成AIを活用したチャットボットを業務で利用するうえで障壁の一つとなっていたセキュリティー面を強化したといい、サービスの拡大を期待した買いが集まったようだ。組織内の機密性の高い情報を安全にOfficeBotに取り込めるようにした。生成AIと連携したチャットボットの活用の幅を広げ、業務の効率化などが可能になるとしている。

●ストップ高銘柄

GMB <7214>  2,559円  +500 円 (+24.3%) ストップ高   本日終値

アクリート <4395>  1,603円  +300 円 (+23.0%) ストップ高   本日終値

TDSE <7046>  2,774円  +500 円 (+22.0%) ストップ高   本日終値

Arent <5254>  6,840円  +1,000 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

マキュリRI <5025>  697円  +100 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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