話題株ピックアップ【夕刊】(2):INPEX、三菱UFJ、ラウンドワン

注目
2023年6月8日 15時15分

■INPEX <1605>  1,587円  +6 円 (+0.4%)  本日終値

INPEX<1605>や石油資源開発<1662>は反発。7日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の7月限が前日比0.79ドル高の1バレル=72.53ドルと上昇。米エネルギー情報局(EIA)が7日に発表した週間在庫統計で原油在庫が市場予想に反して減少したことを受け需給引き締まり観測が台頭した。また、4日にサウジアラビアが自主減産を表明したことも引き続き原油相場の押し上げ要因に働いている。これを受け、INPEXなどは堅調な値動きとなっている。

■三菱UFJ <8306>  959.6円  +2.1 円 (+0.2%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買い優勢の展開。前日の米国株市場ではハイテク株に売りがかさみナスダック総合株価指数は軟調だったものの、景気敏感株が買われNYダウは高く引けている。ゴールドマン・サックス<GS>やシティグループ<C>など大手金融株も軒並み買いが優勢で全体指数を支えた。米株市場ではここにきて米地銀の経営破綻懸念が後退し、地銀株も総じて戻り足に転じている。東京市場でも三菱UFJは5月中旬以降に戻りが顕著となっており、前日は全体相場の急落で値を下げたが、きょうは米金融株高を受け買い戻しが活発となっている。

■ラウンドワン <4680>  600円  -46 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

ラウンドワン<4680>が大幅続落。7日の取引終了後に発表した5月度の売上状況(速報)で、既存店売上高は前年同月比10.7%増と増収基調が続いたものの、一方で米国は同6.5%減程度になったとしたことから、米国での失速を懸念した売りが出ているようだ。

■フェローテク <6890>  2,978円  -187 円 (-5.9%)  本日終値

フェローテックホールディングス<6890>が続落。7日の取引終了後、2028年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付き社債(CB)を発行すると発表。将来的な1株価値の希薄化が意識され、買いを手控える動きが出ている。社債の額面総額は250億円で、新株予約権の転換価額は4020円。発行済み株式数(5月末時点)に対する潜在株式数の比率は13.25%になる見込み。調達資金はマレーシア子会社の工場建設をはじめ、熊本新工場や石川第三工場の建設資金などに充てる。なお、同CBに関してSpica Limitedが買い付けを行うことをあわせて明らかにした。買い付け者は新株予約権を行使し、取得した普通株式の議決権を行使することはないという。

■パーソルHD <2181>  2,551円  -152 円 (-5.6%)  本日終値

パーソルホールディングス<2181>は売り優勢の展開。SMBC日興証券が7日付で投資評価を「1」から「2」へ、目標株価を3800円から3000円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、新たに発表された中期経営計画の大きな方向性は評価できるものの、投資負担が想定より大きかったと指摘。中計3期間を通じて積極投資が続く計画にみえることから、当面は期待したほどの利益成長にはならず、マルチプル(評価倍率)も上昇しづらい状況が続くとしている。

■ANYCOLOR <5032>  6,810円  -160 円 (-2.3%)  本日終値

ANYCOLOR<5032>が軟調。この日、同社株は東証プライム市場に上場市場区分を変更した。グロース銘柄からプライム銘柄になることで、指数連動型のパッシブファンドによる資金が流入するとの期待が広がっていたが、今回、市場区分の変更が完了したことを受け、いったん好材料出尽くしと受け止めた売りが膨らんだようだ。

■コクヨ <7984>  1,891.5円  -38.5 円 (-2.0%)  本日終値

コクヨ<7984>が反落した。この日、同社グループの一部情報システムに対する外部攻撃が発生したと発表した。事業活動に及ぼす悪影響を懸念した売りが出たようだ。今月5日から6日にかけて、ランサムウェアによる外部攻撃を受けた。情報システムは順次稼働を再開しているものの、一部システムなどについては外部専門家と連携し、復旧への対応を進めている。個人情報及び顧客情報の流出の有無については現在確認中で、今期の業績に及ぼす影響も精査中とした。

■フューチャー <4722>  1,736円  -32 円 (-1.8%)  本日終値

フューチャー<4722>がしっかり。午前10時30分ごろ、子会社フューチャーアーキテクトが顧客のDX推進を支援する「システム品質強化支援サービス」の提供を開始すると発表したことが好感された。同サービスは、フューチャーアーキテクトが自社で実践している品質管理フレームワークを事業会社向けにカスタマイズし、コンサルティングサービスとして提供するもの。同社では、プロジェクト品質を担保するため「協働」と「検知・牽制」という2つの観点でプロジェクト運営を支えており、このスキームをベースに各社の事情に合わせた品質管理スキームを構築するとしている。

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