10万円以下で買える、財務健全&低PBR 37社【プライム】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証プライム上場企業では449銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証プライム上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる37社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは9日現在)
なお、11日(日)16時00分に「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【スタンダード】編」を配信する予定です。ご期待下さい。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<5563> 新日本電工 28000 66.1 0.58
<7727> オーバル 40000 62.0 0.65
<4620> 藤倉化 42400 66.8 0.36
<6165> パンチ 47700 62.4 0.61
<4215> タキロンCI 52800 61.1 0.56
<4963> 星光PMC 55600 68.3 0.54
<9412> スカパーJ 55700 64.0 0.63
<6480> トムソン 56500 62.6 0.56
<6210> 洋機械 63600 62.0 0.65
<6306> 日工 63600 60.7 0.77
<3580> 小松マテーレ 66200 75.2 0.74
<7955> クリナップ 67500 63.5 0.45
<1810> 松井建 67900 62.2 0.45
<6167> 冨士ダイス 68300 77.7 0.66
<3608> TSIHD 70100 72.7 0.59
<6482> ユーシン精機 70300 79.0 0.74
<2296> 伊藤米久HD 72200 61.5 0.77
<4097> 高圧ガス 73800 63.6 0.60
<4548> 生化学 75700 88.9 0.61
<5262> 日ヒュム 76500 68.9 0.49
<4275> カーリットH 77200 64.8 0.55
<5959> 岡部 77900 65.6 0.56
<6140> 旭ダイヤ 79800 82.5 0.69
<5408> 中山鋼 81100 65.1 0.45
<6345> アイチコーポ 82900 82.1 0.79
<1934> ユアテック 84200 60.7 0.45
<6247> 日阪製 86900 79.1 0.44
<1930> 北陸電工 87000 74.3 0.60
<6809> TOA 87800 72.4 0.61
<5121> 藤コンポ 89900 82.6 0.62
<6118> アイダ 90100 67.0 0.69
<6349> 小森 91200 64.6 0.46
<5976> ネツレン 93300 74.3 0.59
<6785> 鈴木 93700 65.4 0.60
<1976> 明星工 93900 76.2 0.79
<7820> ニホンフラ 97300 72.5 0.77
<1945> 東京エネシス 98000 61.1 0.51
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース