10万円以下で買える、財務健全&低PBR 30社【スタンダード】編 <割安株特集>
少額資金で投資できる銘柄に対する個人投資家の関心は高い。ネット証券では顧客開拓のため、約定金額が低い取引の手数料を重点的に引き下げる傾向にあり、投資家は手数料を気にせずに売買が可能となっている。最低投資金額(株価×売買単位)が低位の銘柄は、同じ予算でも高株価の銘柄に比べ株数を多く購入できるほか、買い付けや売却の時期を分散できるなどのメリットがある。ただ、赤字決算や無配の企業が数多くあることには留意したい。
東証スタンダード上場企業では747銘柄が最低投資金額10万円以下で購入できる。今回は、財務体質の安全性を見る指標の1つである「株主資本比率」に注目してみた。株主資本は株主からの払込金と、過年度からの利益の蓄積で構成される。負債とは異なり返済・支払を必要としない資金であるため、総資産に対する比率が高いほど財務の安定性が高いとされる。また、割安株という観点からPBR(株価純資産倍率)が理論上の解散価値である1倍を下回る銘柄に絞り込んだ。
下表は東証スタンダード上場銘柄を対象に、(1)最低投資金額が10万円以下、(2)時価総額100億円以上、(3)株主資本比率が60%以上、(4)PBRが0.8倍以下――を条件に投資妙味が高まる30社を選び出し、最低投資金額の低い順に記した。(※最低投資金額、PBRは9日現在)
9日(金)に配信した「10万円以下で買える、財務健全・低PBR【プライム】編」も併せてご覧ください。
最低投資 株主資本
コード 銘柄名 金額 比率 PBR
<6319> シンニッタン 24000 63.8 0.36
<5658> 日亜鋼 31000 68.3 0.31
<5363> TYK 32000 68.7 0.41
<1921> 巴 44800 74.1 0.42
<6994> 指月電 46500 66.4 0.61
<1914> 日基技 50000 68.2 0.49
<3553> 共和レ 52800 63.3 0.38
<8018> 三共興 54800 75.2 0.55
<8118> キング 55700 85.7 0.43
<4231> タイガポリ 56900 67.9 0.32
<2009> 鳥越粉 61600 79.8 0.43
<6927> ヘリオスTH 61600 85.1 0.74
<8841> テーオーシー 62000 85.8 0.58
<9307> 杉村倉 65000 68.7 0.70
<7871> フクビ 67900 66.0 0.40
<4621> ロック 71000 81.6 0.33
<3447> 信和 72900 73.0 0.65
<5951> ダイニチ工業 73100 86.3 0.45
<7885> タカノ 73600 77.9 0.37
<6488> ヨシタケ 74200 85.7 0.66
<6489> 前沢工業 75900 61.6 0.58
<6566> 要興業 77800 77.7 0.71
<6382> トリニ工 78900 70.5 0.46
<5909> コロナ 88400 71.4 0.35
<1967> ヤマト 89800 71.9 0.66
<9414> BS11 90900 90.5 0.74
<1965> テクノ菱和 91700 68.4 0.46
<5388> クニミネ 92500 84.5 0.56
<4992> 北興化 92600 64.1 0.64
<2329> 東北新社 93900 79.5 0.55
※単位は、最低投資金額は円、株主資本比率が%、PBRは倍。
※通期予想が最終赤字、無配の銘柄は除いた。
株探ニュース