話題株ピックアップ【夕刊】(3):FLネット、ユークス、エスユーエス

注目
2023年6月12日 15時18分

■FLネット <9241>  1,930円  +400 円 (+26.1%) ストップ高   本日終値

フューチャーリンクネットワーク<9241>がストップ高。同社はきょう、Vチューバ―に関する事業を多数展開するuyet(東京都渋谷区)と共同で「まちスパチャプロジェクト」を開始すると発表。これが新たな買い手掛かりとなったようだ。まちスパチャプロジェクトは、日本の多様な地域性とキャラクター文化を掛け合わせ、地域とVチューバ―双方の新たな露出機会を創出し、漫画コンテンツとして展開するもの。今後は若者と地域の距離を更に縮めていくために、ユーザーが実際に地域に貢献でき、メリットも享受できる手段として「ふるさと納税制度」を活用した展開も予定しているという。

■ユークス <4334>  2,346円  +400 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値

ユークス<4334>がストップ高。前週末9日の取引終了後に発表した24年1月期第1四半期(2~4月)の連結決算は、最終利益が前年同期比51.7%減の1億4300万円だった。減益ながら中間期の計画を上回っており、これを評価した買いが入ったようだ。売上高は前年同期比で微増の10億400万円だった。米国プロレス団体「All Elite Wrestling(AEW)」から開発受託したプロレスゲームの開発が引き続き順調に進行したという。

■エスユーエス <6554>  1,009円  +150 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値

エスユーエス<6554>が急速人気化。日経平均の上値追いが鮮烈だが、ここに来て中小型株へも物色資金が波及している。東証グロース市場の銘柄の戻り足が鮮明だ。そのなか、同社株は人工知能(AI)関連の一角として急速に頭角を現している。業績も絶好調で、22年9月期はコンサルティング、派遣業務、AI(XR)事業いずれも売り上げを急拡大させ、営業利益は増収効果を映して前の期比3.8倍化した。更に23年9月期も前期比30%増益で9億5300万円予想と抜群の成長力を誇る。

■ベステラ <1433>  1,109円  +150 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率4位

ベステラ<1433>がストップ高。11日朝のTBS系情報番組「応援!日本経済 がっちりマンデー!!」で紹介されたことが買いにつながったようだ。番組では「儲かる破壊業界」のテーマで同社のりんご皮むき工法でガスタンクを破壊する技術を紹介。風力発電の風車を転倒させる工法で破壊する技術も紹介された。また、前週末9日の取引終了後に第1四半期(2~4月)連結決算を発表した。売上高15億3700万円(前年同期比8.6%減)、営業損益3500万円の赤字(前年同期1億9600万円の黒字)と営業赤字に転落したものの、受注工事高は製鉄業界で大型工事の受注があり、過去最高の74億2700万円(前年同期比4.4倍)を記録したと発表。受注残高も過去最高の93億300万円(同5.5倍)となり、好調な受注状況を好感する買いも入ったようだ。なお、24年1月期通期業績予想は、売上高78億円(前期比42.9%増)、営業利益5億1000万円(前期2億1500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■日神GHD <8881>  517円  +59 円 (+12.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

日神グループホールディングス<8881>が大幅高で年初来高値を更新。同社は9日取引終了後、配当方針を変更すると発表。これまでの配当性向は30%以上を目安としていたが、50%を目安にするとしており、これが好材料視されたようだ。これは、より一層の企業価値向上を実現するため、資本コスト・資本収益性や株価を意識した経営を実践していく取り組みの一つ。変更時期は24年3月期からとしている。

■トビラシステムズ <4441>  1,084円  +117 円 (+12.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位

トビラシステムズ<4441>が大幅続伸。前週末9日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年11月~23年4月)単独決算が、売上高10億900万円(前年同期比20.3%増)、営業利益3億5700万円(同27.5%増)、純利益2億3500万円(同49.8%増)と大幅増益となったことが好感された。主力の迷惑情報フィルタ事業の各サービスが順調に成長。第2の収益の柱として注力しているビジネスフォン向けフィルタサービスも「トビラフォンBiz」が受注件数を伸ばし寄与した。なお、23年10月期通期業績予想は、売上高20億円(前期比18.9%増)、営業利益6億円(同10.9%増)、純利益3億9400万円(同22.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■エフテック <7212>  973円  +99 円 (+11.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

エフテック<7212>が続急騰。ホンダ系自動車部品会社で、自動車の電装化推進に伴う機能向上や電気自動車(EV)シフトの流れにも対応、自動車業界の変革期に対応した研究開発及び最新鋭の生産設備導入などを進めている。自動車部品会社には低PBR銘柄が多いが、同社もその一角で、きょうはマドを開けて株価を急伸させているがそれでもPBRは0.3倍台と超割安圏に位置している。上場基準適合に向けた経営努力を鋭意進めており、現状は流通株式時価総額のみがプライム上場に不適合という状況にあるが、ここ最近は、その解消に向けた思惑を絡め人気に拍車がかかっている。

■鳥貴族ホールディングス <3193>  2,470円  +230 円 (+10.3%)  本日終値

鳥貴族ホールディングス<3193>が続急伸し年初来高値を更新した。前週末9日の取引終了後、23年7月期の連結業績予想について、売上高を317億1300万円から330億7200万円(前期比63.0%増)へ、営業利益を8億5700万円から12億2000万円(前期24億3300万円の赤字)へ、純利益を2億6500万円から4億6700万円(前期比58.8%減)へ上方修正し、あわせて中間・期末各4円の年8円を予定していた配当予想を中間4円・期末6円の年10円(前期4円)にすると発表したことが好感された。新型コロナウイルス感染症第7波の影響で8~9月に来店客数は一時的に減少したものの、その後は速やかな回復がみられ、「鳥貴族」における売上高が想定を上回って推移したことが要因としている。同時に発表した第3四半期累計(22年8月~23年4月)決算は、売上高241億6900万円(前年同期比82.3%増)、営業利益8億5700万円(前年同期25億8200万円の赤字)、純利益4億1700万円(前年同期比63.3%減)だった。

■イトクロ <6049>  293円  +26 円 (+9.7%)  本日終値

イトクロ<6049>が急伸。9日の取引終了後、23年10月期第2四半期累計(22年11月~23年4月)の単体決算発表にあわせて、これまで5500万円の赤字から2億2500万円の黒字の範囲としてきた通期の最終損益の見通しに関し、レンジの上限の2億2500万円の黒字になりそうだと発表した。前期は3億3700万円の最終赤字だった。更に、第2四半期累計の最終利益は前年同期比11.7%増の2億8000万円と、修正後の通期の計画を上回っていることもあって、業況を評価した買いが集まったようだ。今期の営業損益と経常損益も、これまでの予想レンジの上限となる見込み。今期の売上高の見通しは前期比1.1%増の40億円で据え置いた。学習塾業界における広告単価の高騰が一服した。教育メディアサービスも計画通りの進捗となった。

■加地テック <6391>  5,750円  +510 円 (+9.7%)  本日終値

加地テック<6391>は大幅高で年初来高値を更新した。同社は9日、日揮ホールディングス<1963>が福島県浪江町に設置する再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニア製造技術の実証プラント用の水素圧縮機と窒素圧縮機を受注したと発表。この実証プラントは、再生可能エネ由来の水素を利用したもので、アンモニア製造プロセスの低炭素化につながることが期待されている。同社の圧縮機はそのアンモニア製造工程で必要とされる水素と窒素を、それぞれ昇圧するという。

●ストップ高銘柄

ティムス <4891>  398円  +80 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値

ビューティ花壇 <3041>  1,543円  +300 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値

イーディーピー <7794>  2,813円  +500 円 (+21.6%) ストップ高   本日終値

AI inside <4488>  6,580円  +1,000 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

セリオ <6567>  731円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

など、11銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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