注目銘柄ダイジェスト(前場):アイティフォー、トルク、ファンペップなど

市況
2023年6月14日 12時03分

アイティフォー<4743>:1153円(+113円)

大幅反発。前日に発表した自己株式の取得実施が買い材料となっている。発行済み株式数の3.18%に当たる88万2000株、9億円を取得上限としており、取得期間は6月14日から24年3月29日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行及び資本効率の向上を図ることを取得目的としている。目先の需給改善につながるとの期待が先行する形のようだ。

トルク<8077>:263円(+40円)

大幅反発。前日に上半期決算を発表、営業利益は3.7億円で前年同期比2.7倍の水準にまで拡大している。従来予想の1.5億円を大幅に上回る着地になった。つれて、通期予想は従来の3.4億円から6億円、前期比43.2%増にまで上方修正。ウェブ受注システムである「ねじネット」の拡大などが上振れの主因とみられる。上振れ幅の大崎にサプライズが先行する形へ。

ヤーマン<6630>:1089円(-73円)

大幅続落。前日に23年4月期の決算を発表、営業利益は61.3億円で前期比10.8%減となり、第3四半期決算時に下方修正した水準での着地になっている。一方、24年4月期は65億円で同6.0%増と増益に転じる見通しだが、回復幅は想定よりも限定的と捉えられているようだ。引き続き、ブランディング、研究開発、海外展開などの投資を強化していく方針。年間配当金は記念配当を落とすことで、前期13円に対して8.5円を計画。

丹青社<9743>:798円(-37円)

大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は8億円で前年同期比15.6%減益となっている。上半期計画10億円、同54.4%増に対する進捗率は高いものの、業績の季節性が高いことから、2ケタ減益決算は想定以上に低調と受けとめられているようだ。経済活動の制限緩和などで売上は2ケタ成長となっているものの、賃上げによる人件費増加などコスト増が響く形になっている。

神戸物産<3038>:3727円(-182円)

大幅続落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は141億円で前年同期比4.1%減となったが、2-4月期は78億円で同7.0%の増益に転じている。ほぼ市場予想通りの水準での着地とみられ、大きさサプライズは乏しい印象。4月にかけて粗利益率は改善傾向にあったが、足元での円安進行の影響は第3四半期に反映するとみられ、引き続き業績計画達成への不透明感などは拭えないもようだ。

バーチャレク<6193>:1221円(+10円)

反発。グループ会社のバーチャレクス・コンサルティング(東京都港区)の顧客対応業務支援(CRM)ソフトウェア「inspirX」をTAC<4319>が導入したと発表している。inspirXは電話、メール、ウェブ、Fax等マルチチャネル対応型のCRMソフトウェア。TACは部署ごとに異なっていた管理手段を同ソフトウェアで統一し、効率的なデータ連携と的確なカスタマーサポート、VOC(顧客の声)を実現するCRMの構築を目指す。

ファンペップ<4881>:203円(+14円)

大幅に反発。花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)に対する抗体誘導ペプチドの新規開発化合物「FPP004X」を決定し、前臨床試験を開始したと発表している。抗体誘導ペプチドは、患者の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチン。花粉症のシーズン(飛散時期)前に投与すれば、シーズンを通して症状を緩和できる利便性の高い新しい治療選択肢の提供を目指す。

NATTY<7674>:3680円(+150円)

一時ストップ高。24年1月期の営業損益予想を従来の1.80億円の黒字から4.40億円の黒字(前期実績1.30億円の赤字)に上方修正している。販売価格の改定で客単価が増加したことに加え、人流回復に伴う外出需要の高まりで来店客数が堅調に推移したため。原価の上昇を抑制したことも利益拡大に寄与する見込み。第1四半期(23年2-4月)の営業利益は前年同期比956.2%増の0.85億円だった。

《ST》

提供:フィスコ

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