【↑】日経平均 大引け| 反発、金融緩和維持を受けバブル後の高値更新 (6月16日)

市況
2023年6月16日 16時02分

日経平均株価

始値  33399.15

高値  33772.76(14:53)

安値  33186.93(09:14)

大引け 33706.08(前日比 +220.59 、 +0.66% )

売買高  20億1592万株 (東証プライム概算)

売買代金  5兆5600億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は220円高と反発、バブル後高値を更新する

2.衆院解散・総選挙への思惑が剥落し前場は売り先行の展開

3.日銀は金融政策の現状維持を決定し後場は一転して買い基調

4.ファストリやSBG、アドテストなど値がさ株が値を上げる

5.カバーやABEJA、ビジョナルなど中小型株も買われる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比428ドル高と反発した。米利上げ長期化に対する懸念が後退し買いが優勢となった。

東京市場では、日経平均株価は反発。日銀が金融緩和維持を決定したことを受け、後場に入り買い基調を強めバブル後高値を更新した。

前場は一時日経平均が300円近く下落するなど軟調だった。岸田文雄首相が15日に「今国会での衆院解散は考えていない」と発言したことから、総選挙による株高の思惑が剥落したことも嫌気された。しかし、午前11時40分過ぎに日銀が金融緩和政策を維持することを発表。これを受け、買い基調が強まり日経平均は後場に入り一転プラス圏に浮上した。引けにかけ上昇幅は拡大し14日の終値ベース高値(3万3502円42銭)を更新した。3万3700円台に乗せるのは1990年3月以来、33年ぶりのこと。ソフトバンクグループ<9984>やファーストリテイリング<9983>、アドバンテスト<6857>といった値がさ株が上昇し、日経平均を押し上げた。中小型株の動向を示す東証マザーズ指数も大幅に上昇した。

個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>など半導体関連株が高く、任天堂<7974>や三菱商事<8058>、日本航空<9201>が堅調。ダイキン工業<6367>やオリンパス<7733>、資生堂<4911>が値を上げた。カバー<5253>やABEJA<5574>、ビジョナル<4194>といった中小型株も買われた。

半面、トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが軟調。楽天グループ<4755>やHOYA<7741>が売られ、積水ハウス<1928>や三菱重工業<7011>が値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、SBG <9984>、アドテスト <6857>、信越化 <4063>、資生堂 <4911>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約142円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はHOYA <7741>、KDDI <9433>、ソニーG <6758>、京セラ <6971>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約29円。

東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)鉱業、(3)医薬品、(4)卸売業、(5)化学。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)陸運業、(3)ゴム製品、(4)輸送用機器、(5)建設業。

■個別材料株

△ジーエヌアイ <2160> [東証G]

アステラス <4503> [東証P]と契約締結で一時金受領。

△Bガレージ <3180> [東証P]

SMBC日興証券が目標株価を引き上げ。

△トラストHD <3286> [東証G]

23年6月期の営業利益予想を上方修正、期末配当予想も増額修正。

△Fスターズ <3687> [東証P]

生成AI関連の成長株候補として注目度高まる。

△さくらネット <3778> [東証P]

経産省によるスパコン増強支援報道がサプライズに。

△ニーズウェル <3992> [東証P]

自社株買いの発表を材料視。

△カラダノート <4014> [東証G]

株主優待制度を導入。

△スパイダー <4192> [東証G]

建設DXでChatGPTを組み込んだAI支援機能を提供開始へ。

△ALiNK <7077> [東証G]

株主優待制度の拡充を材料視。

△キヤノン <7751> [東証P]

1600万株を上限とする自社株買いを実施へ。

▼日工営 <1954> [東証P]

23年6月期業績予想を最終損益収支均衡へ下方修正。

▼テクノフレ <3449> [東証S]

23年12月期業績予想を下方修正。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)Fスターズ <3687>、(3)MSOL <7033>、(4)ニーズウェル <3992>、(5)ブレインP <3655>、(6)LIFULL <2120>、(7)HEROZ <4382>、(8)テモナ <3985>、(9)東名 <4439>、(10)テラスカイ <3915>

値下がり率上位10傑は(1)エニーカラー <5032>、(2)ソシオネクス <6526>、(3)パンチ <6165>、(4)日工営 <1954>、(5)サニックス <4651>、(6)竹内製作所 <6432>、(7)ベステラ <1433>、(8)ユニプレス <5949>、(9)メディアス <3154>、(10)レスターHD <3156>

【大引け】

日経平均は前日比220.59円(0.66%)高の3万3706.08円。TOPIXは前日比6.39(0.28%)高の2300.36。出来高は概算で20億1592万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1118、値下がり銘柄数は668となった。東証マザーズ指数は830.37ポイント(35.44ポイント高)。

[2023年6月16日]

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