【↑】日経平均 大引け| 小反発、強弱観対立のなか商社株などが買われる (6月20日)

市況
2023年6月20日 18時44分

日経平均株価

始値  33269.57

高値  33474.74(10:27)

安値  33089.02(11:28)

大引け 33388.91(前日比 +18.49 、 +0.06% )

売買高  13億1827万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆8952億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は小幅反発、先物を絡め不安定な値動き

2.米株休場で手掛かり難、欧州株安受け朝方は軟調

3.中国利下げで一時プラス圏浮上、その後再び軟化

4.終盤に買い直されるも、TOPIXはマイナス圏着地

5.総合商社や半導体関連株買われ、全体押し上げる

■東京市場概況

前日の米国市場は、ジューンティーンスの祝日で休場。

東京市場では、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなか、日経平均株価は前日終値を挟み方向感なくもみ合う展開となった。

20日の東京市場は、強弱観対立のなか、先物を絡め日経平均は上下に不安定な値動きとなった。前日の米株市場は奴隷解放記念日の祝日に伴い休場だったが、欧州株市場では主要国の株価指数が総じて軟調で、これを受けて東京市場でもリスク回避ムードが強かった。前場は中国人民銀行による利下げの動きを好感し、日経平均はいったんプラス圏に浮上したものの、その後に売り直される展開で前引けは200円あまりの下落。更に後場寄りに先物主導で一段安となったものの、今度はすぐに切り返す展開となり下げ幅を縮小した。引け際に一段高となり、結局プラス圏で引けている。総合商社株や半導体関連株が買われ全体相場を押し上げた。ただ、TOPIXはマイナス圏で引け、個別株も値下がり銘柄数が値上がり数を200銘柄近く上回っている。

個別では、ソシオネクスト<6526>が大幅高。アドバンテスト<6857>も物色人気に。三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社株が大きく買われたほか、ANYCOLOR<5032>も値を飛ばした。また、さくらインターネット<3778>は後半伸び悩んだものの群を抜いて値上がり率トップとなっている。図研<6947>が値を飛ばし、パンチ工業<6165>、力の源ホールディングス<3561>なども大幅高。ジャムコ<7408>、イトーキ<7972>などの上げも目立つ。

半面、トヨタ自動車<7203>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも売りに押された。日本製鉄<5401>も安い。東京海上ホールディングス<8766>の下げが目立ち、SOMPOホールディングス<8630>は下落率トップに売られた。ニーズウェル<3992>も大きく利食われた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はSBG <9984>、ファストリ <9983>、アドテスト <6857>、東エレク <8035>、三菱商 <8058>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約122円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はKDDI <9433>、リクルート <6098>、東京海上 <8766>、NTTデータ <9613>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約55円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)卸売業、(2)金属製品、(3)海運業、(4)空運業、(5)小売業。一方、下落率の上位5業種は(1)保険業、(2)鉄鋼、(3)電気・ガス業、(4)証券商品先物、(5)銀行業。

■個別材料株

△さくらネット <3778> [東証P]

クラウドプログラムで国策銘柄として急展開。

△データセク <3905> [東証G]

AI関連の出遅れで天井高く投資資金流入。

△エニマインド <5027> [東証G]

パナソニックとECディストリビューション契約を締結。

△HOUSEI <5035> [東証G]

AI顔認証活用の入退室管理ソリューションの提供を開始。

△Jディスプレ <6740> [東証P]

世界で初めて可視光を通過する5Gミリ波対応反射板の開発に成功。

△図研 <6947> [東証P]

高水準の自社株買い発表で需給面の下支え期待。

△ピアズ <7066> [東証G]

7月20日を基準日として1株を2株に株式分割へ。

△住信SBI銀 <7163> [東証S]

カーボンクレジット事業への参入を好感。

△三菱商 <8058> など総合商社株。

バフェット買い増しで一段の上値期待膨らむ。

△テンアライド <8207> [東証S]

株主優待制度の拡充を材料視。

▼ティムス <4891> [東証G]

東証が信用規制を実施。

▼東京海上 <8766> [東証P]など損保株

大手4社が企業向け保険で価格調整の疑い。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)さくらネット <3778>、(2)図研 <6947>、(3)エニーカラー <5032>、(4)ソシオネクス <6526>、(5)Jディスプレ <6740>、(6)AndDo <3457>、(7)パンチ <6165>、(8)力の源HD <3561>、(9)レアジョブ <6096>、(10)ジャムコ <7408>

値下がり率上位10傑は(1)SOMPO <8630>、(2)ニーズウェル <3992>、(3)東京海上 <8766>、(4)MTI <9438>、(5)ファイバーG <9450>、(6)MS&AD <8725>、(7)フクシマガリ <6420>、(8)TDCソフト <4687>、(9)ウイングアク <4432>、(10)リンクユー <4446>

【大引け】

日経平均は前日比18.49円(0.06%)高の3万3388.91円。TOPIXは前日比6.65(0.29%)安の2283.85。出来高は概算で13億1827万株。東証プライムの値上がり銘柄数は777、値下がり銘柄数は971となった。東証マザーズ指数は858.34ポイント(5.97ポイント高)。

[2023年6月20日]

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