話題株ピックアップ【夕刊】(3):ボルテージ、木村工機、リプロセル

注目
2023年6月26日 15時19分

■ボルテージ <3639>  354円  +42 円 (+13.5%) 一時ストップ高   本日終値

ボルテージ<3639>が急騰。前週末23日の取引終了後、「ニンテンドースイッチ」向けタイトルの累計販売本数が10万本を突破したと発表しており、これを材料視した買いが入った。同社はこれまで移植タイトル16本、オリジナルタイトル1本を配信しており、日米をはじめとした世界への配信など各種施策により販売を伸ばしてきた。今後も新作投入や国内外でのプロモーションを継続し、スイッチ向けタイトルの拡大を促進させていく予定だ。

■木村工機 <6231>  2,508円  +223 円 (+9.8%)  本日終値

木村工機<6231>が大幅続伸。同社は23日取引終了後、3万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.84%)、8100万円を上限とする自社株取得枠を設定したと発表。取得理由は、経営環境に応じた機動的な資本政策を遂行するため。取得期間は7月3日から10月31日までとなっている。

■リプロセル <4978>  321円  +17 円 (+5.6%)  本日終値

リプロセル<4978>は高い。前週末23日の取引終了後、米バイオ企業のバーナル・バイオサイエンスとの独占代理店契約(日本のみ)を通じて、GMPグレードのmRNAと脂質ナノ粒子を販売開始すると発表。バーナルとの協業により、臨床を見据えた研究グレードや臨床試験の第1相、治験薬製造のための同製品の提供が可能になったという。カタログ製品に加えて、顧客のプロジェクトに即した受注生産で販売を行うとしている。

■レナサイエンス <4889>  595円  +18 円 (+3.1%)  本日終値

レナサイエンス<4889>が一時12%を超える上昇で650円まで値を飛ばす場面があった。今月14日につけた年初来高値を約2週間ぶりに更新した。東北大発の創薬ベンチャーで低分子化合物を活用した医薬品開発を手掛ける。人工知能(AI)技術を採り入れた医療ソリューションを標榜し、バイオセクターのAI関連株としてマーケットでも注目度が高まっている。直近では、前週末23日の前場取引終了後に、メラノーマ治療の臨床試験(第2相)で良好な結果を得られたことを開示し、株高を後押しする格好となった。

■クラシコム <7110>  1,745円  +50 円 (+3.0%)  本日終値

クラシコム<7110>は全般軟調地合いに抗して上値指向鮮明、年初来高値を更新した。雑貨や服飾品のECサイトを運営するが、足もとの業績は好調に推移している。前週末23日取引終了後、ステイト・オブ・マインド(東京都渋谷区)が運営するファッションブランド「foufou」事業を分割承継する新会社の全株式を取得し子会社化することを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。同社の株価は4月上旬以降、5日移動平均線をサポートラインに一貫した戻り足を続けており、時価は昨年8月上旬以来約10カ月ぶりの高値水準を走っている。

■ティアック <6803>  123円  +3 円 (+2.5%)  本日終値

ティアック<6803>が堅調。26日、航空会社のソラシドエア(宮崎県宮崎市)に対し、機内エンターテインメントサーバーを納入したと発表したことが支えとなったようだ。7月1日からソラシドエアの全路線で運用が開始される。ソラシドエアは2017年12月から20年11月まで機内エンターテインメントサービスを提供していた。今回、サービスを再開するうえで、コンテンツ管理が容易な点などを評価し、ティアック製品の採用を決めた。ティアックは今後、国内外の大手航空会社やLCC(格安航空会社)の機内エンターテインメントに対する投資需要を積極的に獲得する計画だとしている。

■日本ケミファ <4539>  1,899円  +42 円 (+2.3%)  本日終値

日本ケミファ<4539>が後場動意。一時13%超上昇し、年初来高値を更新した。同社はきょう、自社が製造販売するアレルギースクリーニング機器・試薬「ドロップスクリーン」に関し、富士フイルムホールディングス<4901>傘下の富士フイルムメディカルと販売契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。ケミファが20年2月に販売を開始したドロップスクリーンは、「微量採血で受診者の負担を軽減し、アレルギー検査をより身近に」というコンセプトで開発された検査機器・試薬。1滴の血液で、同時に41項目のアレルゲンに対する特異的IgE抗体測定を約30分という短時間で実施できるため、検査結果を速やかに受診者へ伝えることができるという。

■高見サイ <6424>  1,272円  +26 円 (+2.1%)  本日終値

高見沢サイバネティックス<6424>は後場に動意。この日、Zip Infrastructure(神奈川県秦野市)が開発する次世代交通システム「自走式ロープウェイ Zippar」の実現に向け協力すると発表。これを材料視した買いが入ったようだ。建設コストの低減につながるZipparは、2024年中に駆動部の安全性が認められる予定という。今年夏に試乗会の開催が決定するなか、高見サイはセキュリティーゲートと昇降式ホーム柵を貸出したとしている。

■中央ビルト工業 <1971>  538円  +11 円 (+2.1%)  本日終値

中央ビルト工業<1971>は3日続伸し、年初来高値を更新した。同社は23日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の単独経常利益目標を1億7800万円(23年3月期実績は9200万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高の目標は101億7800万円(同95億9200万円)に設定。主な重点施策として、仮設機材事業では「利益重視・採算性アップへの方針転換」「共同開発などに注力して新商品開発を加速」「新規顧客開拓を推進」し、住宅鉄骨事業では「フレックス製品の品質管理の徹底と安定生産」「HBS(へーベルビルズシステム)製品の増産に向けた設備投資、人員の増強」を掲げている。

■モダリス <4883>  293円  +5 円 (+1.7%)  本日終値

モダリス<4883>は4日ぶりに反発。26日、先天性筋ジストロフィー1A型(LAMA2─CMD)に対して開発を進める遺伝子治療薬「MDL─101」に関し、臨床試験への重要なステップとなるPre─IND(TypeB)の申請に対する米食品医薬品局(FDA)からの返答を受領したと発表した。開発計画に大幅な変更を加えることなく、2024年中のIND申請に向けた開発を進められることを強く確認したとしており、発表を手掛かり視した買いが集まった。FDAの返答は、開発計画における各論点の確認をする機会となったが、主要なポイントについて同社の想定はFDAの考えにほぼ沿っていることが確かめられたという。

●ストップ高銘柄

ネクストジェン <3842>  923円  +150 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

アイデミー <5577>  3,860円  -700 円 (-15.4%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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