話題株ピックアップ【夕刊】(3):マクドナルド、ウェッジHD、YEデジタル

注目
2023年6月28日 15時18分

■マクドナルド <2702>  5,750円  -50 円 (-0.9%)  本日終値

日本マクドナルドホールディングス<2702>は小幅続落。今日は同社の株主優待の権利付き最終売買日にあたる。同社は保有株式に応じて優待食事券を提供しているが、明日の権利落ち日を前にいち早く売りを出す動きも出ている様子だ。その一方、アナリストからは同社株の再評価余地を指摘する見方が出ている。岩井コスモ証券は27日に同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は6150円とした。同社は圧倒的なブランド力と商品力を持つ点を評価。22年12月期は急激な物価上昇の影響を受け連結営業利益338億700万円(前の期比2.1%減)と減益となったが、価格転嫁が進み23年12月期は前期比5.3%増の356億円(会社計画350億円)と増益が見込めることを評価している。

■ウェッジHD <2388>  116円  +16 円 (+16.0%)  本日終値

ウェッジホールディングス<2388>が大幅高。持ち分法適用関連会社であるGroup Lease(GL)が定時株主総会の招集決議を行い、新たな会計監査法人の選任を含む議案を上程すると公表したことを受け、タイ証券取引所におけるGLの上場廃止事由の解消と株式取引再開に前進したと28日に発表しており、手掛かり視された。同様の開示を行った昭和ホールディングス<5103>も買われている。GLは会計監査人の選任ができない状況が続き、決算開示が遅延。現在、同社株式の売買が停止されており、上場廃止猶予期間となっている。タイ証取は7月31日までに新たな会計監査人の選任を行うことを条件に、上場廃止事由の解消に向けた手順を開示していた。

■YE DIGITAL <2354>  579円  +77 円 (+15.3%)  本日終値

YE DIGITAL<2354>が急騰。システム開発及び組み込みソフトを主力とする安川電グループのIoTソリューション企業だが、企業のデジタルシフトの動きを背景にデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を取り込むことに成功、足もとの業績は会社側想定を上回って好調に推移している。27日取引終了後、24年2月期上期(23年3~8月)業績予想の修正を発表、経常利益は従来予想の2億円から4億円(前年同期実績は9700万円)に2倍となる大幅増額となった。これを好感する買いが集中した。

■ブリッジG <9225>  5,510円  +700 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値

直近IPO銘柄にストップ高が相次ぐ展開。ブリッジコンサルティンググループ<9225>やエリッツホールディングス<5533>、クオリプス<4894>がそろって値幅制限いっぱいまで値を上げた。26日に東証グロース市場に新規上場したブリッジGは、上場初日は値つかずで2日目に公開価格1300円の3.2倍となる4110円で初値をつけた。上場3日目のきょうも人気を集めストップ高カイ気配の5510円まで値を上げている。同社はワーキングプラットフォーム「会計士.job」を運営。同プラットフォームを通じたプロシェアリングでは、IPO支援などで高い実績を持っており、業績拡大期待が膨らんでいる。また、27日に東証スタンダード市場に上場したエリッツHDは京都府と滋賀県を中心に不動産仲介事業などを展開している。同じく27日に東証グロース市場に新規上場したクオリプスはバイオベンチャー企業で、iPS細胞由来心筋細胞シートの開発・事業化などを手掛けている。3社ともに時価総額は小さく、値動きの軽さに注目した買いが集まっている様子だ。

■イマジカG <6879>  670円  +69 円 (+11.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

IMAGICA GROUP<6879>は大幅高で3日ぶりに反発。27日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を50万株(発行済み株数の1.12%)、または4億円としており、取得期間は6月28日から9月30日まで。資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本戦略に備えることが目的としている。

■伊豆シャボテンリゾート <6819>  367円  +23 円 (+6.7%)  本日終値

伊豆シャボテンリゾート<6819>が続急伸し、2007年12月以来、15年半ぶりの高値水準で推移している。27日の取引終了後、アクアシティお台場に屋内型ふれあい動物園「アニタッチ アクアシティお台場」の出店が決まったと発表。収益貢献を期待した買いが集まった。アニタッチとしては4店舗目で、7月20日に開業する。カピバラやワオキツネザル、オオフクロウなど約20種300匹以上を展示する予定。業績に及ぼす影響は現在精査中として、判明次第、24年3月期の業績予想に反映するとしている。

■プライム・ストラテジー <5250>  3,490円  +200 円 (+6.1%)  本日終値

プライム・ストラテジー<5250>は大幅高で3日続伸。27日の取引終了後、CMS(コンテンツ管理システム)の実行環境「KUSANAGI」が、次世代高速通信の「HTTP/3(QUIC)」に対応したと発表し、材料視されたようだ。動画や画像などのリソースの多いウェブサイトやウェブサービスなどで、通信の高速化が見込めるようになる。今回の対応で、「KUSANAGI」の利用拡大も見込んでいるとしている。

■パレモ・HD <2778>  192円  +8 円 (+4.4%)  本日終値

パレモ・ホールディングス<2778>は大幅反発。27日の取引終了後に発表した第1四半期(2月21日~5月20日)連結決算で、営業利益が1億8800万円(前年同期比9.4%増)となったことが好感された。アパレル部門は堅調だった一方、雑貨部門では300円均一雑貨ショップの「イルーシー300」でコロナ禍の家ナカ需要の反動から生活雑貨、衛生商品などを中心に販売が縮小し、売上高は40億5000万円(同13.1%減)と減収となった。ただ、販管費の削減などに取り組んだことが奏功し増益を確保した。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高169億円(前期比3.5%減)、営業利益6億3500万円(同20.5%増)の従来見通しを据え置いている。株価は、前日は6月既存店の落ち込みを受けて下落していたが、増益発表で見直し買いも入っているようだ。

■エフテック <7212>  942円  +33 円 (+3.6%)  本日終値

エフテック<7212>が急動意、900円台前半のもみ合いを上放れる兆しにある。サスペンションやサブフレームなどを主力とするホンダ系自動車部品会社だが、自動車の電動化シフトの流れにも対応、電気自動車(EV)の市場拡大をにらんだ研究開発や最新鋭の生産設備導入に積極的に取り組んでいる。自動車業界は半導体不足に伴う影響が一巡し、足もとで自動車メーカー各社が増産に動いていることで、部品や部材生産を手掛ける企業にとっても収益環境の風向きが変わっている。また、自動車部品セクターは低PBR銘柄が多く、東証のPBR1倍割れ企業に対する改善要請を背景に経営改革に対する期待も株価を刺激している。そのなか、同社はPBRが0.3倍台と低く、1000円未満は水準訂正余地が大きいとみた投資資金の流入が波状的に続いている。

■スターフライヤー <9206>  2,930円  +89 円 (+3.1%)  本日終値

スターフライヤー<9206>が3日続伸し年初来高値を更新。27日の取引終了後に発表した5月度の旅客輸送実績で、全路線合計の旅客数が12万2297人となり、前年同月比52.2%増と大幅に増加したことが好感された。

●ストップ高銘柄

クオリプス <4894>  1,612円  +300 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値

エリッツHD <5533>  3,000円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値

など、3銘柄

●ストップ安銘柄

そーせいグループ <4565>  1,960円  -500 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.