前場に注目すべき3つのポイント~主力ハイテク株主導の展開を想定しつつも、次第に中小型株での値幅取り狙いに~

市況
2023年7月3日 8時39分

3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■主力ハイテク株主導の展開を想定しつつも、次第に中小型株での値幅取り狙いに

■DCM、1Q営業利益 6.2%減 92.25億円

■前場の注目材料:豊田合成、ゴム再生処理2倍に増強、静岡で年度内に年1200トン

■主力ハイテク株主導の展開を想定しつつも、次第に中小型株での値幅取り狙いに

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。米国ではアップルの時価総額が3兆ドルに乗せるなど、ハイテク株の強い動きが目立ったことから、東京市場においても指数インパクトの大きい値がさハイテク株がけん引する展開になろう。日経225先物はナイトセッションで一時33500円まで買われており、ボリンジャーバンドの+1σを上回る場面も見られた。日経平均の+1σは33410円辺りで推移していることから、同水準を意識した値動きが見込まれよう。

ただし、今週はパッシブ型ETFの決算を控えていることから、先週の四半期末に伴うリバランス売り同様、需給面での影響を受けやすいだろう。ETFの決算は今週末と来週の月曜日であり、積極的な上値追いの流れは限られそうではある。とはいえ、予想されている需給要因であることから、下値での買い意欲は強そうであり、底堅さが意識される局面においては、先回り的に売っていた向きの買い戻しを誘う展開も想定しておく必要はありそうだ。

そのため、ますは買い一巡後の底堅さを見極めつつ、ボリンジャーバンドの+1σを明確に上放れてくるかを待ちたいところである。また、本日はハイテク株主導の展開が意識されるものの、戻りの鈍さがみられてくるようだと、インデックスに絡んだ影響を避ける狙いから、中小型株には短期的な値幅取り狙いの資金が集中しやすい。また、今週もIPOが控えていることもあり、直近IPOなども含め、値動きの強い銘柄へは短期的な資金が集まることになろう。

■DCM、1Q営業利益 6.2%減 92.25億円

DCM<3050>が発表した2024年2月期第1四半期業績は、営業収益が前年同期比8.6%増の1238.79億円、営業利益は同6.2%減の92.25億円だった。作業用品については、法改正による安全帯の需要の反動を受けたが、空調服などの作業衣料は好調に推移。DIY関連商品については、プロ向けの商品は好調に推移しているものの、塗料や木材関連は低調だった。

■前場の注目材料

・NYダウは上昇(34407.60、+285.18)

・ナスダック総合指数は上昇(13787.92、+196.59)

・シカゴ日経先物は上昇(33435、大阪比+245)

・SOX指数は上昇(3673.06、+58.88)

・米原油先物は上昇(70.64、+0.78)

・米長期金利は低下

・米国景気は拡大

・日銀は金融緩和を継続

・豊田合成<7282>ゴム再生処理2倍に増強、静岡で年度内に年1200トン

・デクセリアルズ<4980>全従業員をジョブ型に、来春導入、給与水準を明確化

・丸紅<8002>船舶の効率運航支援、ノルウェー海運に出資

・オークマ<6103>新中計、25年度売上高2500億円、中小に自動化提案

・日本郵船<9101>三菱造船・日本郵船、アンモニア・液化CO2兼用輸送船のAiP取得

・大王製紙<3880>バイオ燃料で試験航行、木材チップ船の脱炭素化

・三井化学<4183>産業用フィルム新会社設立、子会社の事業再編

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

・08:50 6月調査日銀短観・大企業製造業業況判断DI(予想:+3、3月:+1)

・08:50 6月調査日銀短観・大企業非製造業業況判断DI(予想:+22、3月:+20)

・08:50 6月調査日銀短観・大企業全産業設備投資(前年度比予想:10.0%、3月:+3.2%)

<海外>

・10:45 中・6月財新製造業PMI(予想:50.0、5月:50.9)

《ST》

提供:フィスコ

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