【↓】日経平均 大引け| 反落、手掛かり材料難のなか利益確定売りが優勢 (7月4日)

市況
2023年7月4日 18時37分

日経平均株価

始値  33512.26

高値  33576.45(09:09)

安値  33338.78(10:38)

大引け 33422.52(前日比 -330.81 、 -0.98% )

売買高  14億6556万株 (東証プライム概算)

売買代金  3兆3933億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、手掛かり材料難のなか下値試す展開

2.短縮取引の米株市場は小幅上昇、方向感定まらず

3.前日大幅高でバブル後最高値、その反動で売り優勢に

4.総合商社が利食われ医薬品も安い、半導体は強弱拮抗

5.銀行など金融株が買われるも、海外投資家の動き鈍い

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比10ドル高と3日続伸した。米経済統計の低下を受けて金利先高観の後退し買いが優勢となった。

東京市場では、朝方から売りに押される展開で日経平均株価は反落した。手掛かり材料難のなか、目先利益確定売りの動きが表面化し、全体を押し下げた。

4日の東京市場は、総じて見送りムードの強い地合いとなった。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って小幅に上昇したが、独立記念日の前日で短縮取引だったこともあり、方向感の定まりにくい地合いだった。東京市場は前日に日経平均が先物主導で大幅高に買われバブル崩壊後の最高値を更新したが、本日は目先達成感からの売りが勝る展開となった。半導体関連の主力株は高安まちまちだったが、総合商社株が利食われたほか医薬品セクターに売りがかさんだ。一方、銀行・保険などの金融セクターや海運株が堅調だった。本日の米国株市場が祝日に伴い休場となることもあり、海外投資家の動きもやや鈍かった。プライム市場の値下がり銘柄は1100を上回り全体の63%にあたる銘柄が下落した。

個別では、売買代金首位のレーザーテック<6920>が安く、第一三共<4568>は商い増勢のなかも株価は大幅安、三菱商事<8058>、三井物産<8031>など総合商社株も軟調だった。キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>が値を下げた。ソニーグループ<6758>が冴えず、日立製作所<6501>も下落した。テスホールディングス<5074>が大きく下値を探り、長野計器<7715>も利食われた。ブラザー工業<6448>、日清製粉グループ本社<2002>なども安い。

半面、アドバンテスト<6857>が買い優勢、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買われた。ソシオネクスト<6526>が値を上げ、楽天グループ<4755>も買いが優勢だった。川崎汽船<9107>など海運株も上昇した。ネクステージ<3186>がストップ高に買われたほか、日東精工<5957>も急騰。千葉興業銀行<8337>、東京きらぼしフィナンシャルグループ<7173>など地銀株に高い銘柄が目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、SBG <9984>、トヨタ <7203>、クレセゾン <8253>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約18円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、ダイキン <6367>、ファストリ <9983>、ファナック <6954>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約161円。

東証33業種のうち上昇は6業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)保険業、(3)海運業、(4)証券商品先物、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)医薬品、(2)パルプ・紙、(3)ゴム製品、(4)機械、(5)倉庫運輸関連。

■個別材料株

△キタック <4707> [東証S]

「AI活用した画像処理技術の開発本格化」との報道。

△ガーラ <4777> [東証S]

韓国ゲーム会社との戦略的提携契約の締結。

△三協立山 <5932> [東証P]

EV向けアルミ部材への展開と超低PBRで脚光。

△日東精 <5957> [東証P]

生体内溶解性高純度マグネシウム材料の特許を取得。

△双葉電 <6986> [東証P]

出光興産 <5019> と共同開発による国産ドローンによる事業化検討。

△Gダイニング <7625> [東証S]

6月度既存店売上高20.1%増で9ヵ月連続プラス。

△KYORIT <7795> [東証S]

25年3月期売上高500億円目標の中期計画を好感。

△象印 <7965> [東証P]

通期業績上方修正で一転営業増益見通しに。

△メディア総研 <9242> [東証G]

FUNDINNOと資本・業務提携。

△セキド <9878> [東証S]

6月全社売上高は前年比140%。

▼第一三共 <4568> [東証P]

抗がん剤の治験結果が失望売りを促す。

▼ワークマン <7564> [東証S]

6月既存店は3ヵ月連続で前年割れ。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186>、(2)日東精 <5957>、(3)千葉興 <8337>、(4)象印 <7965>、(5)東京きらぼし <7173>、(6)IDOM <7599>、(7)河西工 <7256>、(8)西日本FH <7189>、(9)富山第一銀 <7184>、(10)七十七 <8341>

値下がり率上位10傑は(1)第一三共 <4568>、(2)テスHD <5074>、(3)長野計器 <7715>、(4)AndDo <3457>、(5)リンクユー <4446>、(6)ブラザー <6448>、(7)中国塗 <4617>、(8)メディアス <3154>、(9)フォーバル <8275>、(10)レアジョブ <6096>

【大引け】

日経平均は前日比330.81円(0.98%)安の3万3422.52円。TOPIXは前日比14.44(0.62%)安の2306.37。出来高は概算で14億6556万株。東証プライムの値上がり銘柄数は616、値下がり銘柄数は1152となった。東証マザーズ指数は817.64ポイント(1.04ポイント安)。

[2023年7月4日]

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