【クラファン・優待】国産木材×伝統工法による「和風建築」を世界展開! 素朴屋、7月6日募集開始

経済
2023年7月5日 11時58分

ベトナムを起点に国産木材を使った「和風建築」の世界展開を目指す素朴屋株式会社(山梨県北杜市)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは7月6日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:1000万円、上限募集額:8000万円
・ エンジェル税制あり(優遇措置B)
・ 株主優待あり:保有株式数に応じて「ヒノキの香りがする消臭木」「特製まな板」を贈呈
・ みなし時価総額:4億円
・ 類似上場企業:Lib Work <1431> [東証G]、アールプランナー <2983> [東証G]、フォーライフ <3477> [東証G]、ハイアス・アンド・カンパニー <6192> [東証G]、ドラフト <5070> [東証G]
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

世界的に高まる「和風建築」への需要

素朴屋代表の今井久志氏は20代の頃から、山梨県で林業に携わり、木材の特性を生かした建築に従事。捨てられるばかりだった間伐材を使って日本風のインテリアにアレンジし、世界に和風建築を広めたいと考えています。

同社は、一般的には建築工程で分業制となっている設計士や大工を社内に抱えることで一つのチームとしてワンストップでプロジェクトを遂行する、スピードと品質を両立させた体制を構築。ベトナムやベルギー、スウェーデンなど多様な国籍のメンバーが在籍し、海外展開していることも特徴です。

国産の木材を活用した伝統工法によって、住宅やオフィスの建築、商業施設のインテリアや内装を手掛ける工務店ベンチャーとして、2022年8月期の売上は前年度比約220%増の約2.4億円を達成、今期はさらに伸びる見込みです。

日本国内では新築を中心に、一軒家やシェアオフィスなどを施工してきましたが、現在は、急激な経済成長を遂げているベトナムなどの海外展開に注力。同国のリゾート地や商業施設などで、日本の伝統的な建築デザインを取り入れた内装を手掛けた実績があります。

世界では以前から、和風建築が好まれ、日本的なデザインを取り入れたインテリアへの需要が高まっているといい、「マーケットの追い風の中で、当社は、国産木材と伝統的な木組みの工法を用いた和風建築を世界に広めていきたいと考えています」(同社)。

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(出典:FUNDINNO)

輸入木材に押され、山に捨てられるだけの国産間伐材…

代表の今井氏は20年以上、林業に携わり、森林を管理する一環として一部の木を伐採する間伐作業に従事しています。

本来、間伐によって切り倒した木材は間伐材として利用できますが、近年、コストの安さから輸入木材が多く使われるようになり、国産の間伐材は国内ではほとんど売れないため、間伐した木をそのまま、山に捨てることが当たり前になっているそうです。

同氏は、そのような林業の現状に課題を感じ、捨てられるだけの木材の価値を生かす方法を模索する中で、日本の伝統工法や和風建築を世界に展開するビジネスを創業したといいます。

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(出典:FUNDINNO)

2020年ごろから、北欧インテリアと日本の和をミックスさせた「Japandi(ジャパンディ)」が世界的に広がり、和風建築へのニーズもさらに高まると予想されるほか、同社が事業を展開するベトナムでは、2021年の民間建設市場規模が約140億米ドルと試算され、過去10年の平均成長率は約12%と急激な建設ラッシュとなっているそうです。

「そういった背景も踏まえ、国産木材を使った和風建築を世界に広げていきたいとの思いから当社の事業を立ち上げました。このビジネスを通じて、日本人の持つ感性や技術を世界に発信し、もう一度、日本に活気と自信を取り戻したいと考えています」(同社)

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(出典:FUNDINNO)

「建築・内装事業」「国産木材の海外輸出事業」の2軸

同社は主に2つの事業を展開しています。1つ目は、新築の住宅やオフィス、リゾートホテルや商業施設などの建築・内装事業、2つ目は、国産の高品質な木材を海外に輸出する事業です。

前者については、国内では主に木造住宅や店舗の新築への需要が多く、これまでに平屋や2階建ての戸建住宅、コワーキングスペースなどを建築しています。海外では、趣味としての和風インテリアへのニーズが高く、レストランやリゾート施設から問い合わせがあるそうです。

近年、ベトナムは急速な経済成長から、都市人口率が増え、富裕層だけでなく、中間所得層も増加。都市部を中心に建設ラッシュが続き、2030年までに世界の建設プロジェクトの半分以上が同国など東南アジアで行われると予想されているそうです。

また、ベトナムでは都市部の大規模な街づくりの中で、和風建築の要素を取り入れたインテリアデザインが人気となっており、建設市場自体の伸びと、日本文化への注目の高まりから、同社の和風建築や造園などが受け入れられると見込んでいます。

国産木材の輸出事業については、レバノンなど世界各国から引き合いがあり、特に新興国の材木屋に高品質な建材を卸しているほか、すでに事業が進んでいるベトナム向けにも加工材を輸出しています。

「海外には、日本の質の良い材木はあまり流通していないため、付加価値をつけて販売することができると考えています」(同社)

素朴屋の「ビジネスモデル」「競合優位性」「販売戦略」

【ビジネスモデル】

ベトナム市場のターゲットは、現地の富裕層やマンション・リゾート施設のオーナーを想定しています。

国内では、設計から施工までワンストップで同社が行っていますが、ベトナムでは、設計やデザイン、施工管理を同社が担い、施行は現地パートナー企業に発注、建物や内装を完成させるスキームです。

2022年8月にハノイに現地法人を設立しており、まずは2023年8月をめどに、現地施工会社と協業した、アパート、オフィス、店舗のインテリア設計をメインにしたビジネスモデルを確立させたい考えです。

また、2025年ごろまでには現地の施工業者との協業を深め、新築建物の設計も手掛けていくとしています。

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(出典:FUNDINNO)

その後、施工業務全体を現地業者に委託、または、自社のスタッフが現場監督と施工管理を行う形で、ベトナム全域への事業拡大を目指したい考えです。

なお、マンションの内装は物件単価約150~189万円、レストランは約3000~3796万円で実施することが多く、日本国内での物件単価とあまり変わらない価格でサービスを提供できているといい、数年後、ベトナムの売上が日本を上回ると想定しています。

【競合優位性】

同社は、海外事業を行っている日本の大手ハウスメーカーやベトナム現地の工務店などと比較して、自社の強みや特徴は3つあるとしています。

1つ目は、木造建築に対する技術力とデザイン性の高さです。木こり出身の今井代表をはじめ、設計士や大工など知識や経験豊富なメンバーが集まり、木材それぞれの特性を生かした品質の高い和風建築を作ることができるといいます。

また、設計から施工までの全工程をワンストップで行う点も特徴で、海外で事業を行う際も、重要な施工管理を自社が担うため、日本と変わらない品質でサービスを提供できるそうです。

2つ目は、多様な国籍のメンバーが在籍していることです。ベトナムのほか、ベルギーやスウェーデンなどバックボーンの異なるメンバーと働くことで、海外の市況やビジネス情勢にもアンテナを張ることができているといいます。

3つ目は、小規模な工務店でありながら、世界に向けて事業展開していることです。現在、ベトナムに展開しており、将来的には東南アジアや中東、アフリカにも進出する計画で、「当社の知見やノウハウを生かすことで、和風建築の市場を創出しながら、海外での事業拡大を目指します」(同社)。

【販売戦略】

受注先の獲得に向けては、現地の造園や建築などのパートナー企業と提携する計画です。造園企業のクライアントは約3割がリゾートや商業施設などであるため、ある程度売上が見込めるtoB向けの販路を確保できると見込んでいます。

また、今後はベトナムの都市人口の増加や富裕層の拡大が見込まれているため、toC向けの新築住宅や内装も一定の受注数を確保したい考えです。

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2023年度は、ベトナムでは年間8件の契約を目指し、販路の確保を目指しています。

今後の成長に向けて

(1)東京にモデルハウス、ドバイにハブ機能拠点の設置を計画

同社は今後、国内外の拠点をさらに増やし、事業拡大を目指す方針です。

2023年11月をめどに東京都内に拠点を設け、自社のこだわりや価値観を発信するモデルハウスを造り、ブランディングを強化していきたいといいます。2024年には、アラブ首長国連邦の中心都市ドバイに現地法人を設立し、グローバル展開を行う上でのハブ機能を果たすような拠点を建設する計画です。

ドバイの拠点が機能し始めれば、リゾート施設やホテルなどのインテリア・内装を中心に、世界各国の企業や個人から大規模な受注が発生すると予測しており、「2026年には海外向けの事業の売上が国内企業の売上を超え、連結で約13億円の売上規模を達成できるのではないかと考えています」(同社)。

(2)ホーチミン拠点に東南アジア全域へ拡大、アフリカ進出も視野に

5~10年後を見据えたグローバル展開の次のステップとしては、ベトナム南部ホーチミンに拠点を設立し、東南アジア全域での事業拡大を目指しています。

さらに、ドバイ拠点の発展性を考慮しながら、いずれは成長性の高いアフリカ市場への参入を検討するといい、社内の知見なども生かして、アフリカ進出を積極的に進めていきたい考えです。

「当社は、日本の質の高い木材を生かすため、伝統工法による建築で昔ながらの簡素で味のある建築物を多く手掛けてきました。当社の事業を世界規模で拡大させることで、日本ならではの洗練された和風建築を世界中に広めていきたいと考えています」(同社)

(3)将来的なEXITはIPOを想定

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(出典:FUNDINNO)

(4)2029年に累計30社以上の提携事業者数を計画

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(出典:FUNDINNO)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・Lib Work <1431> [東証G]

・アールプランナー <2983> [東証G]

・フォーライフ <3477> [東証G]

・ハイアス・アンド・カンパニー <6192> [東証G]

・ドラフト <5070> [東証G]

株主優待

【基準日】

毎年8月末日

【優待内容】

自社オリジナル商品の提供

・1~29株保有:ヒノキの香りがする消臭木

・30株以上保有:ヒノキの香りがする消臭木+特製まな板

(ヒノキの消臭木にはアロマ効果が期待でき、部屋に置いておくだけでリラックスできる)

【申し込み方法】

基準日経過後、予約・注文可能の旨を案内する。その際、同社お問い合わせアドレスまで「株主優待を利用する」と知らせる。

【注意事項】

※1人、1年に1回限り。

※内容は変更する可能性も。

※発送時期はIRで知らせる。

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

素朴屋株式会社

山梨県北杜市西井出1878

資本金:10,000,000円(2023年5月10日現在)

発行済株式総数:10,000株(同)

発行可能株式総数:12,000株

設立日:2014年9月11日

決算日:8月31日

※2023年6月16日を効力発生日として、1株を4株とする株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は40,000株、発行可能株式総数は200,000株となる。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 今井久志

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 8,000株

■募集株式の払込金額

1株あたり 10,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額1,000万円を以下の目的に充てる予定。

東京事務所改装費 780万円

手数料 220万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額7,000万円(目標募集額1,000万円と上限募集額8,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。

東京事務所改装費 720万円

ベトナム モデルハウス兼カフェの建築 3,000万円

ドバイ 事務所兼ショールームの改装 1,740万円

手数料 1,540万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(10株)

200,000円コース(20株)

300,000円コース(30株)

400,000円コース(40株)

500,000円コース(50株)

1,000,000円コース(100株)

2,000,000円コース(200株)

3,000,000円コース(300株)

4,000,000円コース(400株)

5,000,000円コース(500株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、5,000,000円コース(500株)を上限とする。

■申込期間

2023年7月6日~7月18日

■目標募集額

10,000,000円(上限募集額 80,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は64,000,000円とする。

■払込期日

2023年8月10日

■連絡先

素朴屋株式会社

電話番号:0551-45-7177

メールアドレス:contact@sobokuya.life

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

<JETROが海外展開支援>世界中で注目が高まる「和風建築」のプロフェッショナル集団「素朴屋」。ベトナムやドバイを起点として伝統技術が海を渡る

【タイトル】

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