話題株ピックアップ【夕刊】(2):F&LC、アダストリア、良品計画

注目
2023年7月5日 15時16分

■F&LC <3563>  2,800円  -187 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が大幅反落。4日の取引終了後に発表した6月度の国内スシロー売上高で、既存店売上高が前年同月比5.0%減と13カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価は同11.9%増と2ケタ増となったが、客数が同15.1%減とマイナスが続いた。

■アダストリア <2685>  2,958円  -132 円 (-4.3%)  本日終値  東証プライム 下落率10位

アダストリア<2685>が続落。4日の取引終了後、6月度の月次売上高を発表しており、既存店売上高は前年同月比8.2%増と16カ月連続で前年実績を上回ったものの、今期初の1ケタ台の伸びにとどまったことが嫌気されたようだ。月中旬までの気温上昇や、月下旬のサマーセールの開始により夏物商材の販売が好調に推移した。また、値引き販売の抑制や価格の見直しにより、客単価の改善が続いたことも寄与した。なお、全店売上高は同9.4%増だった。

■良品計画 <7453>  1,400.5円  -49.5 円 (-3.4%)  本日終値

良品計画<7453>が反落。4日の取引終了後に発表した6月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高は前年同月比0.4%増となり、小幅ながら3カ月ぶりに前年実績を上回ったものの、全般相場の下落もあって好反応は限定的のようだ。盛夏向けの季節商品が牽引し、客単価が増加しており、特に生活雑貨の売り上げが伸長した。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同11.4%増だった。

■ファーストリテイリング <9983>  35,700円  -930 円 (-2.5%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>は続落。4日の取引終了後に発表した6月度の国内ユニクロ売上速報で、既存店とEコマースを合わせた売上高が前年同月比3.4%減となり、7カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前半は増収と好調だったものの、後半に気温が低下したことで夏物商品の販売が伸び悩み、月全体として既存店売上高は減収となった。客単価は同12.9%増だったが、客数が同14.5%減と落ち込んだ。

■三菱UFJ <8306>  1,096円  -15 円 (-1.4%)  本日終値

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクは前日終値近辺で売り買いを交錯させ、もみ合う展開。メガバンクはここ上昇基調が鮮明で、先駆した三菱UFJに続き、前日は三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグループ<8411>なども揃って年初来高値を更新した。市場では「植田日銀総裁はハト派路線を貫いているものの、国内のインフレ圧力は拭えず、早晩イールドカーブ・コントロールの政策変更に動く可能性が高いとみる向きが増えている。これが銀行セクターの買いの拠りどころとなっている」(ネット証券アナリスト)とする。ここにきて、出遅れていた地銀株にも投資資金の流入が目立っており、バリュー株物色の地合いを後押ししている。今週明けに発表された6月の日銀短観で明らかとなった国内景況感の回復も株高を後押ししている材料となっているもようだ。ただ、足もとでは海外投資家の買いが一服しており、きょうは目先利益確定の売りが上値を重くしている状況にある。

■しまむら <8227>  13,195円  -160 円 (-1.2%)  本日終値

しまむら<8227>が5日続落。岩井コスモ証券は4日、同社株の投資判断を「A」から「B+」に引き下げた。目標株価は1万4500円で据え置いた。株価上昇を考慮して投資判断を見直した。第1四半期(2月21日~5月20日)の連結営業利益は前年同期比0.6%減の145億3300万円と減益で着地した。賃上げや光熱費上昇による販管費の増加の影響を受けた。ただ、第2四半期以降も新価格帯への移行と経費コントロールで24年2月期会社計画の同利益545億7100万円(前期比2.4%増)の達成は可能とみている。

■ニトリホールディングス <9843>  15,930円  -35 円 (-0.2%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>が続落。4日の取引終了後に発表した6月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比0.5%減と小幅ながら3カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。テレビCMの効果や生活応援キャンペーンなどにより、ダイニング家具、洗濯・清掃用品の売り上げが好調に推移したが、客数が同8.1%減となったことが響いた。なお、全店売上高は同2.5%増だった。

■環境管理センター <4657>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

環境管理センター<4657>がストップ高でおよそ1年4カ月ぶりの高値圏に上昇。東京電力ホールディングス<9501>の福島第1原発の処理水を巡り、IAEA(国際原子力機関)が4日、安全性を満たしていると結論づける報告書を公表した。具体的な放出時期の検討が進むとみられるなか、環境管理に対しては、放射線量の調査・測定などの特需への思惑が広がる形となり、買いが集まったようだ。IAEAの報告書を受け、日本政府は今後、地元関係者や周辺国への説明などを進める方針だ。日本経済新聞電子版は5日未明に、「政府は8月にも東京電力福島第1原子力発電所の処理水を海洋放出する調整に入る」と報じている。

■GRCS <9250>  3,400円  +500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値

GRCS<9250>は急騰。同社は4日取引終了後、大阪デジタルエクスチェンジ(ODX、東京都港区)が年内に開設を目指しているセキュリティトークン(ST)のセカンダリー市場における売買取引システムに、自社が開発するマッチングエンジンが採用されたと発表。同社のマッチングエンジンは、金融取引所向けプロダクトの開発に長年の経験と多くの知見を持つ専門家チームが開発しており、国内外における複数の取引所などにハイスペックなプロダクトを提供し高い評価を得ている。同社は現在、ODXと緊密に連携しシステムの実装に取り組んでいるという。

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