明日注目すべき【好決算】銘柄 良品計画、PAコンサル、エコーTD (7日大引け後 発表分)
7月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
良品計画 <7453> [東証P] ★3-5月期(3Q)経常は69%増益で四半期最高益
◆23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常利益は前年同期比15.5%減の241億円に落ち込んだものの、直近3ヵ月である3-5月期の同利益は前年同期比69.0%増の135億円に拡大し、四半期ベースの過去最高益を達成した。国内外の出店が順調に進んだことに加え、前期にゼロコロナ政策で苦戦した中国大陸の販売が回復したことが寄与。国内の価格改定や中国大陸での値下げ抑制などで採算が改善したことも大幅増益に貢献した。
Fブラザーズ <3454> [東証P] ★上期経常は2.7倍増益・通期計画を超過
◆23年11月期上期(22年12月-23年5月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の27.2億円に急拡大して着地。投資銀行事業で利益率の高い賃貸不動産の売却が完了したことが収益を押し上げた。
通期計画の25.2億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。
PAコンサル <4071> [東証G] ★今期経常を9%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆23年9月期の連結経常利益を従来予想の33.5億円→36.5億円に9.0%上方修正。増益率が25.4%増→36.7%増に拡大し、従来の7期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。見える化エンジン事業とカスタマーリングス事業における顧客単価の上昇に加え、タレントパレット事業でサービスへの引き合いが強く顧客数が想定を上回ることが上振れの要因。
併せて、7月28日付でプライム市場へ市場変更すること、および最大1092万9200株の売り出しを行うと発表。
トーヨアサノ <5271> [東証S] ★3-5月期(1Q)経常は2.9倍増益・上期計画を超過、配当10円増額
◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の3.1億円に急拡大して着地。基礎工事事業で前期から取り組んできたコスト削減や物件別の収益管理といった施策の徹底が奏功し、採算が大きく改善した。
上期計画の1.4億円をすでに大きく上回っており、業績上振れが期待される。
併せて、上期配当を従来計画の25円→35円(前年同期は25円)に大幅増額修正した。年間配当は60円になる。
三機サービス <6044> [東証S] ★前期経常を25%上方修正、配当も7円増額
◆23年5月期の連結経常利益を従来予想の4.6億円→5.7億円に25.1%上方修正。増益率が2.1倍→2.6倍に拡大する見通しとなった。新型コロナ対応の緩和によって病院や老健施設への省エネ工事案件が再び動き出し、付加価値の高い環境ソリューションやトータルメンテナンスサービスを開始したことが要因。サービスエンジニアがメンテナンスだけでなく空調工事案件に対応し、生産性が向上したことも上振れにつながった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の16円→23円(前の期は15円)に大幅増額修正した。
エコーTD <7427> [東証S] ★3-5月期(1Q)経常は5倍増益で着地
◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比5.0倍の4.6億円に急拡大して着地。ペットフード・用品の売上増加で2ケタ増収を達成したことに加え、単品管理の徹底や物流センター運営などの見直しを進めたことも大幅増益につながった。
上期計画の5.2億円に対する進捗率は88.9%に達しており、業績上振れが期待される。
和田興産 <8931> [東証S] ★今期経常を18%上方修正、配当も2円増額
◆24年2月期の経常利益(非連結)を従来予想の28億円→33億円に17.9%上方修正。減益率が22.4%減→8.5%減に縮小する見通しとなった。その他不動産販売部門と戸建て住宅販売部門の物件売却が前倒しで進捗することに加え、分譲マンション販売部門で販売契約が好調に推移し、採算が向上することが上振れの要因。
併せて、年間配当を従来計画の50円→52円(前期は50円)に増額修正した。
株探ニュース