本日注目すべき【好決算】銘柄 USENHD、ジャパニアス、ベルク (10日大引け後 発表分)

注目
2023年7月11日 7時01分

7月10日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

USENHD <9418> [東証P]  ★今期経常を10%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も1円増額

◆23年8月期の連結経常利益を従来予想の173億円→190億円に9.8%上方修正。増益率が6.5%増→17.0%増に拡大し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。エネルギー事業でU-POWERサービスの契約件数が想定を上回ることに加え、店舗サービス事業で配膳ロボットなど店舗向けDX商材のイニシャル販売が伸びることが要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→21円(前期は15円)に増額修正した。

KG情報 <2408> [東証S]  ★今期経常を13%上方修正

◆23年12月期上期(1-6月)の連結経常利益は前年同期比88.9%増の1億8700万円に拡大し、従来予想の1億3900万円を上回って着地。フリーペーパーや釣り情報誌は低迷したものの、賃貸物件情報サービス「賃貸スタイル」が好調だったうえ、コスト削減を進めたことで利益は上振れした。

併せて、通期の同利益を従来予想の2億9500万円→3億3400万円に13.2%上方修正。増益率が10.1%増→24.6%増に拡大する見通しとなった。

カネ美食品 <2669> [東証S]  ★3-5月期(1Q)経常は33%増益で着地

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の経常利益(非連結)は前年同期比32.6%増の8.6億円に拡大して着地。行動制限の解除で人流が回復する中、外販事業の収益が大きく伸びたことが寄与。ファミリーマート店舗で各種販促企画の実施や好調なチルド惣菜シリーズ「ちょいデリ」が下支えとなり、納品量が増加したほか、コスト構造の適正化への継続的な取り組みも奏功した。

ジャパニアス <9558> [東証G]  ★上期経常は64%増益で着地

◆23年11月期上期(22年12月-23年5月)の経常利益(非連結)は前年同期比64.0%増の4.1億円に拡大して着地。IT市場のエンジニア不足を追い風に、ソフトウエア、機械・電子、クラウド分野を中心に受注が好調だったことが寄与。エンジニアの待機期間減少や単価改定による原価改善なども大幅増益に貢献した。

グランド <9720> [東証S]  ★上期経常を6.6倍上方修正、通期も増額

◆23年11月期第2四半期累計(22年12月-23年5月)の経常損益(非連結)を従来予想の1700万円の黒字→1億1300万円の黒字(前年同期は8300万円の赤字)に6.6倍上方修正した。全国旅行支援や新型コロナウイルスの5類移行に伴う需要を取り込み、売上高が計画を上回ったことが寄与。高層階改装工事による客室単価の上昇やコロナ禍に実施した経費削減効果なども上振れに貢献した。

上期業績の好調に伴い、通期の経常損益も従来予想の7700万円の黒字→1億7000万円の黒字(前期は3億2300万円の赤字)に2.2倍上方修正した。

ベルク <9974> [東証P]  ★3-5月期(1Q)経常は43%増益で着地

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比42.9%増の44.5億円に拡大して着地。5月に1店舗を新規出店、既存店2店舗の改装を実施したほか、自社開発商品の品揃え強化などに注力し、2ケタ増収を達成した。配送の効率化などに取り組んだことも大幅増益につながった。

タキヒヨー <9982> [東証S]  ★3-5月期(1Q)経常は19倍増益・通期計画を超過

◆24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比19倍の4.4億円に急拡大して着地。採算性の低い受注を抑制する一方、付加価値を高めつつ適正な利益を確保する営業に取り組み、売上総利益率が22.8%(前年同期比4.0ポイント上昇)に大きく改善したことが寄与。

第1四半期実績だけで通期計画の4億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

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