話題株ピックアップ【夕刊】(1):ローソン、タマホーム、ZHD

注目
2023年7月12日 15時14分

■ボードルア <4413>  7,240円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値

ボードルア<4413>がストップ高。11日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。営業利益は前年同期比2.4倍の2億6600万円と大幅な増益となった。同社はクラウドの導入支援やセキュリティー構築・運用など、ITインフラストラクチャーサービスを展開する。下期(9~2月)に業績が偏重するとするものの、第1四半期が大幅な増益で着地し、営業利益率が上昇したことを受け、一段の成長を期待した買いが集まったようだ。売上高は同52.8%増の16億7600万円と大幅な増収となり、営業利益率は15.9%(前年同期は10.0%)に上昇した。エンタープライズ顧客向けでは、1社あたりの平均売上高が大幅に伸びた。新入社員の求人採用費を計上しながらも売上高の増加で吸収した。

■ローソン <2651>  7,261円  +1,000 円 (+16.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ローソン<2651>はストップ高。11日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表。売上高(営業収益)が前年同期比11.9%増の2641億円、純利益が同92.1%増の160億9500万円と好調な内容だったことから、これを好感した買いが集まった。人流の増加を追い風に主力の「国内コンビニエンスストア事業」が大きく伸び、全体業績を牽引。チケット販売などを手掛ける「エンタテインメント関連事業」も拡大した。なお、通期の増収減益見通しは据え置いた。

■タマホーム <1419>  3,570円  +295 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

タマホーム<1419>に物色人気集中。同社は首都圏郊外や地方を中心に注文住宅を展開、ローコスト系の販売戦略で需要を開拓している。11日取引終了後に発表した23年5月期決算は、値上げ効果による利益採算の改善を背景に、営業利益が前の期比12%増の132億6400万円と2ケタ成長を達成し過去最高利益を更新、続く24年5月期も同利益は6%増の141億円と増益トレンドを確保する見通し。前期の年間配当は従来計画に10円増額となる180円を実施し、今期は更に5円増配の185円を計画する。配当利回りは前日終値換算で5.6%と非常に高い。これを手掛かり材料に高水準の買いが集まった。

■Zホールディングス <4689>  387.7円  +20.7 円 (+5.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

Zホールディングス<4689>が後場に一段高となった。同社の子会社である決済アプリ企業のPayPayに関し、通信大手のソフトバンク<9434>が上場先について米国市場を軸に検討していることが分かったと、12日の取引時間中に報じられた。米国のほうが、テック企業の価値がより高く評価される傾向にあることが背景にあるようだ。同じくPayPayを傘下に持つソフトバンクの株価も上昇している。報道によると、ソフトバンクはかねてからPayPayの新規上場に意欲を示していたが、上場先には言及してこなかった。急成長するPayPayの資金化に向けて今後、準備を本格化するとしている。

■パルHD <2726>  4,050円  +195 円 (+5.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

パルグループホールディングス<2726>が4連騰し年初来高値を更新した。11日の取引終了後、8月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることにより、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることが狙いという。効力発生日は9月1日。また、同時に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高469億9100万円(前年同期比19.9%増)、営業利益57億700万円(同29.0%増)、純利益40億4900万円(同31.9%増)と大幅増益となったことも買い材料視された。雑貨の3コインズ事業が堅調なほか、衣料事業でタウン系の急回復に加え、カジュアル系のブランドでも前年来の勢いが衰えなかった。雑貨事業の粗利も回復基調にあり、2年連続で第1四半期として売上高・利益の最高を更新した。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高1772億2000万円(前期比7.7%増)、営業利益166億2000万円(同5.0%増)、純利益103億8000万円(同4.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■ニトリホールディングス <9843>  17,165円  +705 円 (+4.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

ニトリホールディングス<9843>は大幅高で3日続伸した。12日の外国為替市場でドル円相場は一時1ドル=139円台半ばまでドル安・円高が進行した。6月30日に1ドル=145円台に乗せた後、急ピッチな円高が進行しており、ニトリHDなど円高メリット株の支援材料となっているようだ。11日の米国市場で長期金利は4%を下回る水準に低下した。一方、日銀の長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)が修正されるとの思惑から、国内の長期金利に上昇圧力が掛かっている。日米金利差が縮小するとの見方をもとに、円売りポジションを解消する目的の買いが続いているようだ。円高メリット株とされる神戸物産<3038>やワークマン<7564>も堅調に推移している。

■TSIホールディングス <3608>  863円  +34 円 (+4.1%)  本日終値

TSIホールディングス<3608>が大幅続伸。11日の取引終了後に発表した6月度の月次売上情報で、小売店とオンラインショップを合わせた既存店売上高が前年同月比6.3%増となり、6カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。小売店が同8.7%増となり牽引役となった。

■イズミ <8273>  3,466円  +121 円 (+3.6%)  本日終値

イズミ<8273>が大幅反発。11日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高1143億1400万円(前年同期比3.8%増)、営業利益81億5000万円(同3.6%増)、純利益55億2900万円(同4.4%増)と増収増益となったことが好感された。消費者のウィズコロナへの急速な意識シフトが進むとともに、繰り越し需要の解消も相まって、「ゆめタウン」の業績が好転した。またテナント、ライフスタイルも好調に転じ、利益の押し上げに貢献した。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高4766億円(前期比3.6%増)、営業利益310億円(同7.9%減)、純利益191億円(同17.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■コーナン商事 <7516>  3,600円  +110 円 (+3.2%)  本日終値

コーナン商事<7516>が急反発した。11日の取引終了後に24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。最終利益は前年同期比11.0%増の55億2300万円で、中間期の計画(85億円)に対する進捗率は約65%と順調な滑り出しとなり、買い安心感をもたらしたようだ。営業収益は同3.3%増の1150億8000万円だった。職人向けのPRO業態が堅調に推移したほか、ペット用品や園芸用品が好調だった。

■セブン&アイ <3382>  6,174円  +174 円 (+2.9%)  本日終値

セブン&アイ・ホールディングス<3382>などコンビニ株が高い。ローソン<2651>が3~5月期好決算を手掛かりにこの日物色人気化するなか、今後決算発表を控える同業各社に業績期待の思惑買いが広がっている。12日に決算発表予定のミニストップ<9946>は上げ足を強め年初来高値更新、13日発表予定のセブン&アイは7日ぶり反発、ローソンと提携するスリーエフ<7544>も上昇している。

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