話題株ピックアップ【昼刊】:ウイングアク、SHIFT、久光薬

注目
2023年7月14日 11時41分

■ウイングアーク1st <4432>  2,750円  +500 円 (+22.2%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ

ウイングアーク1st<4432>がカイ気配スタート。13日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比20.9%増の69億2100万円、最終利益は同27.0%増の18億3700万円だった。最終利益の進捗率は通期計画に対し約40%と順調で、好感されたようだ。帳票・文書管理ソリューションは、活況な市場環境を支えに堅調に推移した。データエンパワーメントソリューションについては、MotionBoardのソフトウェアライセンスが非常に好調で、急成長を遂げた。保守やクラウド、サブスクリプションによる収益拡大も業績の押し上げ要因となった。

■SHIFT <3697>  30,440円  +4,135 円 (+15.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

13日に決算を発表。「9-5月期(3Q累計)経常が48%増益で着地・3-5月期も2.1倍増益」が好感された。

SHIFT <3697> [東証P] が7月13日大引け後(15:00)に決算を発表。23年8月期第3四半期累計(22年9月-23年5月)の連結経常利益は前年同期比48.3%増の86.3億円に拡大し、通期計画の95億円に対する進捗率は90.9%に達し、5年平均の68.9%も上回った。

⇒⇒SHIFTの詳しい業績推移表を見る

■ビーウィズ <9216>  2,555円  +308 円 (+13.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

ビーウィズ<9216>が急伸し、上場来高値を更新した。13日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表とともに、24年5月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比17.4%増の19億7000万円と2期ぶりに最高益となる見通し。年間配当も増配の計画とあって、投資家の評価を集めたようだ。売上高は同10.9%増の390億円を見込む。金融や情報通信業界を最重要攻略業界と位置付けて、リソースを配分。コンタクトセンター「Omnia LINK」の拡販などを目指す。年間配当は同1円増配の50円を予定する。今期を初年度とする3カ年の中期経営計画も公表した。26年5月期に売上高475億円、営業利益48億円(24年5月期は29億円の見通し)に伸ばす目標を示した。

■久光製薬 <4530>  4,159円  +432 円 (+11.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率4位

久光製薬<4530>はカイ気配スタート。13日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比21.6%増の320億9600万円、営業利益は同8.4倍の43億6100万円となった。同時に自社株買いの実施も発表しており、これらを好感した買いが膨らんでいる。人流回復やインバウンド需要の増加を追い風に一般用医薬品が好調。円安の影響で海外事業も伸びた。自社株買いについては上限が200万株(自己株式を除く発行済み株数の2.57%)、または100億円。期間は7月14日から来年2月29日まで。あわせて、エスエス製薬(東京都新宿区)から「エスカップ」「ラカルト」両ブランドに関する資産の一部を譲り受けることを明らかにした。譲受日は年内の予定。

■オキサイド <6521>  3,695円  +300 円 (+8.8%)  11:30現在

オキサイド<6521>が大幅高となっている。同社は13日取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業損益は予想の2億2900万円の赤字に対し、4800万円の赤字で着地したことが好感されているようだ。売上高は予想の13億1500万円を上回り、13億5900万円(今期から連結決算に移行しているため前年同期との比較なし)となった。ヘルスケア事業は主要顧客の在庫調整が影響したものの、半導体事業では前期第3四半期に顕在化した一部調達部材の不具合が概ね解決に向かい計画通りの売り上げになったとしている。なお、通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■日本毛織 <3201>  1,108円  +83 円 (+8.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位

日本毛織<3201>が急反発し年初来高値を更新している。13日の取引終了後に上限を200万株(発行済み株数の2.83%)、または24億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視する買いが入っている。取得期間は7月20日から12月20日まで。また、12月28日付で自社株220万株(同3.11%)を消却するとしている。同時に発表した第2四半期累計(22年12月~23年5月)連結決算は、売上高545億4800万円(前年同期比1.7%増)、営業利益45億7000万円(同11.9%減)、純利益33億1300万円(同13.1%減)だった。市況の回復などで一般衣料用素材が好調に推移したほか、ニット関連の売糸販売が増加したが、円安による羊毛原料コストの上昇やエネルギー費・物流費の高騰などの影響で減益を余儀なくされた。なお、23年11月期通期業績予想は、売上高1210億円(前期比11.0%増)、営業利益110億円(同2.7%増)、純利益73億円(同0.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■マニー <7730>  1,756.5円  +113.5 円 (+6.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

マニー<7730>が続急伸している。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)連結決算が、売上高185億2100万円(前年同期比24.9%増)、営業利益54億2700万円(同19.5%増)、純利益42億500万円(同10.9%増)と2割近い営業増益となったことが好感されている。旺盛な製品需要を背景にアジア、欧州、南米を中心とした地域で売上高が伸長し、特にアイレス針関連製品の需要が好調に推移した。また、円安による海外売上高の押し上げ効果も加わった。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高234億円(前期比14.6%増)、営業利益71億円(同15.2%増)、純利益50億円(同5.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■東宝 <9602>  5,749円  +196 円 (+3.5%)  11:30現在

東宝<9602>が6連騰し年初来高値を更新している。13日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を2530億円から2600億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を400億円から450億円(同0.3%増)へ、純利益を280億円から310億円(同7.3%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を20円から40円へ引き上げ年間配当予想を40円から60円へ増額修正したことが好感されている。主力の映画事業で「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」などが大ヒットしたことに加えて、TOHO animation作品の各種事業展開が好調だったことが要因。また、演劇事業、不動産事業も堅調に推移していることも寄与する。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高741億5300万円(前年同期比19.9%増)、営業利益183億2400万円(同28.4%増)、純利益122億9100万円(同6.7%増)だった。

■ABEJA <5574>  5,860円  -1,320 円 (-18.4%) 一時ストップ安   11:30現在

ABEJA<5574>がストップ安の水準となる前営業日比1500円安の5680円に売られた。13日の取引終了後に発表した23年8月期第3四半期累計(22年9月~23年5月)の単体決算は、経常利益が3億7500万円となり、通期の計画(3億6600万円)を超過した。同社は前年度の第3四半期に四半期財務諸表を作成しておらず、決算短信に前年同期比の増減率の記載はない。売上高は21億円となったが、直近3カ月となる3~5月期の売上高は第2四半期の水準を下回った。営業利益も第2四半期の水準を大きく下回っており、業績のモメンタム鈍化を警戒した売りが膨らんだようだ。企業向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進支援が収益拡大に貢献し、第3四半期での営業利益の減速については計画通りという。同社は6月の上場に伴う株式交付費用を第4四半期に計上する予定。上場に伴う資金調達に関連して、繰越欠損金の利用が50%に制限されることから、これを踏まえた税金費用を見込み、通期の計画を据え置いている。

■松屋 <8237>  1,074円  -186 円 (-14.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位

松屋<8237>が急落。13日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比20.2%増の94億7500万円、営業損益は前年同期の赤字から3億9700万円の黒字に転換して着地した。好決算だったものの、足もと同社株は業績期待から上げ足を強めていただけに、目先材料出尽くしと見た売りが優勢となっている。富裕層を中心とした堅調な消費動向やインバウンド売り上げの復調が追い風となった。あわせて、日本国内でムーミンのライセンス管理を行うライツ・アンド・ブランズ(RBJ、東京都品川区)を持ち分法適用関連会社化することを明らかにした。RBJ株の42.28%を持つムーミン物語(埼玉県飯能市)から株式を取得する。

■不二越 <6474>  3,815円  -245 円 (-6.0%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位

不二越<6474>が急落。同社は13日取引終了後、23年11月期連結利益予想の減額修正を発表したことが嫌気された。今期の営業利益は175億円から165億円(前期比3.1%減)に見直された。前期から継続する原材料・エネルギー価格高騰の影響や固定費の増加などが響く見通しだ。この日の下落は為替の円高も警戒された様子だ。

■セブン&アイ <3382>  5,816円  -351 円 (-5.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位

セブン&アイ・ホールディングス<3382>が大幅続落している。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高2兆6506億円(前年同期比8.3%増)、営業利益819億9200万円(同19.9%減)、純利益421億8000万円(同35.1%減)と増収減益となったことが嫌気されている。高品質商品の開発やフェア販促に取り組んだことで国内コンビニエンスストア事業やスーパーストア事業は伸長したものの、北米を中心とする海外コンビニエンスストア事業で、ガソリン販売が価格高騰により前年に大きく伸びた反動が出たことが響いた。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高11兆1540億円(前期比5.6%減)、営業利益5130億円(同1.3%増)、純利益2850億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■いちご <2337>  271円  -16 円 (-5.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率8位

13日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は38%減益で着地」が嫌気された。

いちご <2337> [東証P] が7月13日大引け後(15:30)に決算を発表。24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比37.9%減の14.6億円に落ち込み、通期計画の60億円に対する進捗率は24.5%にとどまり、5年平均の30.7%も下回った。

⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■竹内製作所 <6432>  4,310円  -85 円 (-1.9%)  11:30現在

竹内製作所<6432>は朝高後、値を消す展開。13日取引終了後に発表された24年2月期第1四半期(3~5月)の連結営業利益は前年同期比59.5%増の85億4200万円と大幅増益となった。特に米国でミニショベルやクローラーローダーなどの販売が伸びた。市場には第1四半期の同利益は75億円前後との予想が出ていたことから、「ポジティブな内容」と評価する声が上がった。もっとも、円高進行で全体相場が伸び悩むなか、同社株も買い一巡後は利益確定売りが優勢な展開となっている。

■TAKISAWA <6121>  1,987円  +400 円 (+25.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

TAKISAWA<6121>はストップ高の水準となる前営業日比400円高の1987円でカイ気配となった。13日の取引終了後、ニデック<6594>がTAKISAに対し株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株2600円で、完全子会社化を目指す。TAKISAの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は638万8228株(下限319万4100株、上限設定なし)。賛同を得るための検討の期間を設けたうえで、買い付け期間は9月14日~11月13日を予定する。買い付け予定数の上限がないことから、TOBの結果次第でTAKISAは所定の手続きを経て上場廃止となる可能性がある。ニデックの発表を受け、TAKISAは「開示文書の内容その他の関連情報を精査したうえで、当社の見解を公表する」とのコメントを開示した。TOBへの意見についても、決定次第、速やかに開示する方針とした。ニデックは工作機械事業の強化を狙う。

■セリオ <6567>  712円  +100 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

SERIOホールディングス<6567>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の712円でカイ気配となった。13日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績予想を開示。今期の最終利益は前期比93.6%増の2億6400万円を計画する。3期ぶりに最高益となる見通しを示したほか、年間配当予想は同1円50銭増配の8円50銭としており、これらをポジティブ視した買いが集まった。売上高は同13.5%増の111億1000万円を見込む。同社は子育て女性を対象とする就労支援事業や放課後施設、認可保育園の運営などを手掛ける。今期は認可保育園で5施設程度、放課後施設で12施設程度の開設を計画。就労支援事業では派遣登録者数の増加策が奏功。今年5月にかけての直近3カ月間で同登録者数は前年比で2.4倍で推移しており、新規顧客の獲得や既存の大手既存顧客への取引拡大を見込む。また、同社はローリング方式で毎期改定を行う3カ年の中期経営計画を公表した。26年5月期に売上高137億5000万円、営業利益7億6600万円(24年5月期は4億3900万円の見通し)とする目標を掲げた。

■TONE <5967>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

TONE<5967>はカイ気配スタート。同社は13日取引終了後、自社株取得枠の設定と24年5月期通期の連結業績予想を発表しており、これが好感されているようだ。取得する株式総数は40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.43%)を上限とし、取得価額の総額は上限3億円。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためで、取得期間はきょうから24年5月31日までとなっている。また、あわせて公表した今期の連結業績予想は、売上高が前期比17.3%増の79億8000万円、営業利益が同18.6%増の14億5000万円。ボルト締結分野での競争優位性の高い新製品群の投入に加え、徹底した原価軽減により競争力を強化するとともに、海外拠点の安定稼働とグループ全体の製造・物流・販売体制の最適化を図るとしている。

●ストップ高銘柄

アイビー化粧品 <4918>  642円  +100 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

エスポア <3260>  778円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   11:30現在

など、6銘柄

●ストップ安銘柄

白鳩 <3192>  364円  -80 円 (-18.0%) ストップ安   11:30現在

以上、1銘柄

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