話題株ピックアップ【夕刊】(1):ウイングアク、SHIFT、久光薬

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2023年7月14日 15時14分

■ウイングアーク1st <4432>  2,750円  +500 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

ウイングアーク1st<4432>がストップ高。13日の取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表した。売上収益は前年同期比20.9%増の69億2100万円、最終利益は同27.0%増の18億3700万円だった。最終利益の進捗率は通期計画に対し約40%と順調で、好感されたようだ。帳票・文書管理ソリューションは、活況な市場環境を支えに堅調に推移した。データエンパワーメントソリューションについては、MotionBoardのソフトウェアライセンスが非常に好調で、急成長を遂げた。保守やクラウド、サブスクリプションによる収益拡大も業績の押し上げ要因となった。

■SHIFT <3697>  31,310円  +5,005 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率2位

SHIFT<3697>が続騰し上場来高値を更新。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)連結決算が、売上高633億5500万円(前年同期比34.8%増)、営業利益82億3200万円(同56.0%増)、純利益39億7800万円(同7.1%増)と大幅増益となったことが好感された。営業やサービスの強化、グループ連携により顧客内深耕が進み顧客単価が大きく伸長したほか、高単価人材の稼働率底上げや社内教育による高単価人材の育成がエンジニア単価の上昇を牽引し、ソフトウェアテスト関連サービス、ソフトウェア開発関連サービス、その他近接サービスの全セグメントで売上高・売上総利益率が上昇した。一部の連結子会社で積極的な設備投資を行ったものの、大幅増益を確保した。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高870億円(前期比34.1%増)、営業利益94億円(同36.0%増)、純利益63億円(同26.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ビーウィズ <9216>  2,550円  +303 円 (+13.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

ビーウィズ<9216>が急伸し、上場来高値を更新した。13日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表とともに、24年5月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比17.4%増の19億7000万円と2期ぶりに最高益となる見通し。年間配当も増配の計画とあって、投資家の評価を集めたようだ。売上高は同10.9%増の390億円を見込む。金融や情報通信業界を最重要攻略業界と位置付けて、リソースを配分。コンタクトセンター「Omnia LINK」の拡販などを目指す。年間配当は同1円増配の50円を予定する。今期を初年度とする3カ年の中期経営計画も公表した。26年5月期に売上高475億円、営業利益48億円(24年5月期は29億円の見通し)に伸ばす目標を示した。

■久光製薬 <4530>  4,204円  +477 円 (+12.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率5位

久光製薬<4530>は急騰。13日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比21.6%増の320億9600万円、営業利益は同8.4倍の43億6100万円となった。同時に自社株買いの実施も発表しており、これらを好感した買いが膨らんだ。人流回復やインバウンド需要の増加を追い風に一般用医薬品が好調。円安の影響で海外事業も伸びた。自社株買いについては上限が200万株(自己株式を除く発行済み株数の2.57%)、または100億円。期間は7月14日から来年2月29日まで。あわせて、エスエス製薬(東京都新宿区)から「エスカップ」「ラカルト」両ブランドに関する資産の一部を譲り受けることを明らかにした。譲受日は年内の予定。

■オキサイド <6521>  3,810円  +415 円 (+12.2%)  本日終値

オキサイド<6521>が大幅高。同社は13日取引終了後、24年2月期第1四半期(3~5月)の連結決算を発表。営業損益は予想の2億2900万円の赤字に対し、4800万円の赤字で着地したことが好感されたようだ。売上高は予想の13億1500万円を上回り、13億5900万円(今期から連結決算に移行しているため前年同期との比較なし)となった。ヘルスケア事業は主要顧客の在庫調整が影響したものの、半導体事業では前期第3四半期に顕在化した一部調達部材の不具合が概ね解決に向かい計画通りの売り上げになったとしている。なお、通期業績予想については従来見通しを据え置いている。

■日本毛織 <3201>  1,094円  +69 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

日本毛織<3201>が急反発し年初来高値を更新。13日の取引終了後に上限を200万株(発行済み株数の2.83%)、または24億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好材料視する買いが入った。取得期間は7月20日から12月20日まで。また、12月28日付で自社株220万株(同3.11%)を消却するとしている。同時に発表した第2四半期累計(22年12月~23年5月)連結決算は、売上高545億4800万円(前年同期比1.7%増)、営業利益45億7000万円(同11.9%減)、純利益33億1300万円(同13.1%減)だった。市況の回復などで一般衣料用素材が好調に推移したほか、ニット関連の売糸販売が増加したが、円安による羊毛原料コストの上昇やエネルギー費・物流費の高騰などの影響で減益を余儀なくされた。なお、23年11月期通期業績予想は、売上高1210億円(前期比11.0%増)、営業利益110億円(同2.7%増)、純利益73億円(同0.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■マニー <7730>  1,750.5円  +107.5 円 (+6.5%)  本日終値

マニー<7730>が続急伸。13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年9月~23年5月)連結決算が、売上高185億2100万円(前年同期比24.9%増)、営業利益54億2700万円(同19.5%増)、純利益42億500万円(同10.9%増)と2割近い営業増益となったことが好感された。旺盛な製品需要を背景にアジア、欧州、南米を中心とした地域で売上高が伸長し、特にアイレス針関連製品の需要が好調に推移した。また、円安による海外売上高の押し上げ効果も加わった。なお、23年8月期通期業績予想は、売上高234億円(前期比14.6%増)、営業利益71億円(同15.2%増)、純利益50億円(同5.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■モリト <9837>  1,089円  +36 円 (+3.4%)  本日終値

モリト<9837>は3日ぶりに反発し、2015年5月以来、およそ8年2カ月ぶりの高値をつけた。13日の取引終了後に発表した23年11月期第2四半期累計(22年12月~23年5月期)の連結決算は、売上高が前年同期比4.1%増の241億4800万円、最終利益が同48.7%増の13億800万円となった。最終利益の進捗率は通期計画に対し約73%に上り、業績の上振れを期待した買いを集めた。国内において作業服やスポーツシューズ、バッグ向けの付属品の売り上げが増加したほか、医療機器関連商品やスノーボード・アウトドア関連商品、日系自動車メーカー向けの自動車内装部品なども伸びた。アジア市場ではベトナムで、スポーツシューズ向け付属品や作業服関連商品が好調に推移した。

■東宝 <9602>  5,730円  +177 円 (+3.2%)  本日終値

東宝<9602>が6連騰し年初来高値を更新。13日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を2530億円から2600億円(前期比6.4%増)へ、営業利益を400億円から450億円(同0.3%増)へ、純利益を280億円から310億円(同7.3%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を20円から40円へ引き上げ年間配当予想を40円から60円へ増額修正したことが好感された。主力の映画事業で「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」などが大ヒットしたことに加えて、TOHO animation作品の各種事業展開が好調だったことが要因。また、演劇事業、不動産事業も堅調に推移していることも寄与する。同時に発表した第1四半期(3~5月)決算は、売上高741億5300万円(前年同期比19.9%増)、営業利益183億2400万円(同28.4%増)、純利益122億9100万円(同6.7%増)だった。

■SUMCO <3436>  2,090円  +28 円 (+1.4%)  本日終値

SUMCO<3436>は強含みの展開。この日、経済産業省がSUMCOの新工場に最大750億円を補助することを決定したと伝わった。事前に報じられた内容に沿う格好となったが、ヘッドライン(ニュースの見出し)に反応した買いが集まり、株価は上昇指向を強めた。同社が佐賀県に新設する工場では、日本メーカーが高シェアを持つシリコンウエハーを生産する。経済産業省は、経済安全保障上の観点から半導体の供給網の強化が重要と判断し、同社への補助を決めたようだ。

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