話題株ピックアップ【夕刊】(2):SBI、ABEJA、松屋

注目
2023年7月14日 15時16分

■SBIホールディングス <8473>  2,863円  +30 円 (+1.1%)  本日終値

SBIホールディングス<8473>は堅調展開。米リップル社の仮想通貨「XRP」が有価証券に該当するかどうかを巡る米裁判で、仮想通貨取引所での一般投資家向けの販売は有価証券にあたらないとする判決が示されたことがこの日伝わった。SBIはリップル社と合弁会社「SBI Ripple Asia」を2016年に設立し、事業を展開していることから、今回の判決を受けて今後の事業動向に関心が向かっている。

■ABEJA <5574>  5,680円  -1,500 円 (-20.9%) ストップ安   本日終値

ABEJA<5574>がストップ安。13日の取引終了後に発表した23年8月期第3四半期累計(22年9月~23年5月)の単体決算は、経常利益が3億7500万円となり、通期の計画(3億6600万円)を超過した。同社は前年度の第3四半期に四半期財務諸表を作成しておらず、決算短信に前年同期比の増減率の記載はない。売上高は21億円となったが、直近3カ月となる3~5月期の売上高は第2四半期の水準を下回った。営業利益も第2四半期の水準を大きく下回っており、業績のモメンタム鈍化を警戒した売りが膨らんだようだ。企業向けのDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進支援が収益拡大に貢献し、第3四半期での営業利益の減速については計画通りという。同社は6月の上場に伴う株式交付費用を第4四半期に計上する予定。上場に伴う資金調達に関連して、繰越欠損金の利用が50%に制限されることから、これを踏まえた税金費用を見込み、通期の計画を据え置いている。

■松屋 <8237>  1,090円  -170 円 (-13.5%)  本日終値  東証プライム 下落率2位

松屋<8237>が急落。13日の取引終了後に3~5月期(第1四半期)決算を発表し、売上高は前年同期比20.2%増の94億7500万円、営業損益は前年同期の赤字から3億9700万円の黒字に転換して着地した。好決算だったものの、足もと同社株は業績期待から上げ足を強めていただけに、目先材料出尽くしと見た売りが優勢となっている。富裕層を中心とした堅調な消費動向やインバウンド売り上げの復調が追い風となった。あわせて、日本国内でムーミンのライセンス管理を行うライツ・アンド・ブランズ(RBJ、東京都品川区)を持ち分法適用関連会社化することを明らかにした。RBJ株の42.28%を持つムーミン物語(埼玉県飯能市)から株式を取得する。

■不二越 <6474>  3,805円  -255 円 (-6.3%)  本日終値  東証プライム 下落率5位

不二越<6474>が急落。同社は13日取引終了後、23年11月期連結利益予想の減額修正を発表したことが嫌気された。今期の営業利益は175億円から165億円(前期比3.1%減)に見直された。前期から継続する原材料・エネルギー価格高騰の影響や固定費の増加などが響く見通しだ。この日の下落は為替の円高も警戒された様子だ。

■いちご <2337>  272円  -15 円 (-5.2%)  本日終値

13日に決算を発表。「3-5月期(1Q)経常は38%減益で着地」が嫌気された。

いちご <2337> [東証P] が7月13日大引け後(15:30)に決算を発表。24年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益は前年同期比37.9%減の14.6億円に落ち込み、通期計画の60億円に対する進捗率は24.5%にとどまり、5年平均の30.7%も下回った。

⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■セブン&アイ <3382>  5,850円  -317 円 (-5.1%)  本日終値

セブン&アイ・ホールディングス<3382>が大幅続落。13日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高2兆6506億円(前年同期比8.3%増)、営業利益819億9200万円(同19.9%減)、純利益421億8000万円(同35.1%減)と増収減益となったことが嫌気された。高品質商品の開発やフェア販促に取り組んだことで国内コンビニエンスストア事業やスーパーストア事業は伸長したものの、北米を中心とする海外コンビニエンスストア事業で、ガソリン販売が価格高騰により前年に大きく伸びた反動が出たことが響いた。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高11兆1540億円(前期比5.6%減)、営業利益5130億円(同1.3%増)、純利益2850億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■乃村工藝社 <9716>  924円  -34 円 (-3.6%)  本日終値

乃村工藝社<9716>が13日の取引終了後、第1四半期(3~5月)連結決算を発表しており、売上高249億900万円(前年同期比11.8%増)、営業利益1億9100万円(同3.0倍)、純利益400万円(同96.9%減)と大幅最終減益となったことが嫌気された。経済活動の制限緩和に伴い、都市再開発案件が進捗した複合商業施設市場、インバウンド回復を見据えたホテルやテーマパークを手掛けた余暇施設市場などの売上高が増加したことから売上高・営業利益は増加した。ただ、最終利益は法人税等が増加したことで大幅減益となった。同時に発表した24年2月期通期業績予想は、売上高1200億円(前期比8.2%増)、営業利益41億円(同31.7%増)、純利益27億4000万円(同22.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,955円  -143 円 (-2.0%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>は売り買い交錯の展開、前日まで2営業日続伸となり昨年11月以来約8カ月ぶりに7000円大台に復帰した。きょうはオプションSQ算出に絡むインデックス売買で寄り付きやや不安定な値動きとなっているが、押し目買い需要は旺盛だ。前日の米国株市場では引き続きハイテク株が強い動きで、ナスダック総合株価指数は4日続伸し連日の年初来高値と気を吐いた。米ハイテク株への積極投資でナスダック市場の動向と株価連動性の高い同社株には追い風となっている。ここ個人投資家の参戦活発化で商いも増勢にあり、きょうも朝方の段階で売買代金上位にランクインしている。

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