株価指数先物【寄り前】 ボリンジャーバンドの-1σ水準で強弱感が対立(訂正)

市況
2023年7月18日 8時32分

大阪9月限ナイトセッション

日経225先物 32340 ±0

TOPIX先物 2231.5 -4.0

シカゴ日経平均先物 32340 ±0

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

17日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。中国の4-6月の国内総生産(GDP)が予想を下回り、同国の景気減速が懸念されて売り優勢で始まった。しかし、イエレン米財務長官は、中国の景気減速の影響はあるものの、米国のリセッション(景気後退)は想定していないと述べ、労働市場の軟化を伴わずにインフレ率を低下させるとの見解を示した。この発言を受けて景気後退懸念が和らぎ、上昇に転じた。また、ゴールドマン・サックスのエコノミストは、米国のリセッションが今後12カ月に始まる確率を従来の25%から20%に引き下げたことも材料視された。

シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、大阪比変わらずの3万2340円だった。日経225先物(9月限)は17日の祝日取引で、開始直後に一時3万2160円まで売られる場面が見られた。売り一巡後は3万2180円~3万2250円辺りで保ち合いを継続。ナイトセッションでは一時3万2090円まで下げ幅を広げたが、米国市場の取引開始後に切り返し、買い一巡後は3万2300円~3万2400円処で保ち合い、3万2340円で取引を終えた。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い先行で始まることになりそうだ。米長期金利の低下を受けてSOX指数は2.3%上昇しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好になりそうだ。ただし、米国市場はリバウンド基調が強まってきているが、日本株市場は円相場の動向に振られやすい需給状況であり、連動性はそれほど強まらないだろう。

日経225先物はボリンジャーバンドの-1σが位置する3万2430円辺りでは強弱感が対立しやすく、-2σが位置する3万1920円と25日移動平均線の3万2940円辺りでのレンジ推移が意識されやすい。まずは-1σを突破することができるか注目される。また、為替市場の動向に振られやすい需給状況でもあるため、為替睨みの展開にもなりやすい。円高に振れてくる局面では短期的なショートには警戒しておきたいところであり、一方で3万2000円接近では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

なお、VIX指数は13.48と小幅に上昇した。ボトム圏での推移ではあるが、25日線での攻防を見せてきており、同線突破を狙った動きも意識されやすいところではある。前週末のNT倍率は先物中心限月で14.46倍に低下した。14日には一時14.58倍まで上昇する場面が見られたが、円相場に振らされるなか、NTショート優位の展開になった。米国ではアップル<AAPL>など大型テック株の一角が買われており、ややNTロングに振れやすい面はありそうだ。

株探ニュース

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