話題株ピックアップ【夕刊】(1):日産自、川崎汽、パーク24

注目
2023年7月19日 15時12分

■TWOST <7352>  1,581円  +161 円 (+11.3%)  本日終値

TWOSTONE&Sons<7352>が続急伸。きょう付の日本経済新聞朝刊「上場後のリアル」で、同社に関する記事が掲載されたことが好材料視されたようだ。生成AI開発やDX機運の盛り上がりを背景に業績が拡大していると紹介。また、「同業他社の買収に力を入れている」と紹介しており、M&Aなどによる事業基盤拡大への期待も強いようだ。

■丸三証券 <8613>  484円  +39 円 (+8.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

丸三証券<8613>が続急伸し、年初来高値を更新した。18日の取引終了後に24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算速報値を開示した。営業利益は前年同期比6.9倍の8億2300万円と大幅な増益となり、好感されたようだ。営業収益は同17.8%増の45億8800万円、最終利益は同2.3倍の7億2400万円だった。株式委託手数料が増加し収益を押し上げた。第1四半期決算は28日に正式発表を予定する。

■日産自動車 <7201>  601.5円  +42.9 円 (+7.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

日産自動車<7201>が大幅続伸。19日付の日本経済新聞は、同社のスティーブン・マー最高財務責任者(CFO)が株主還元方針に関して「キャッシュの使い道で最優先課題は株主還元の向上だ。配当性向を30%に戻したい」と述べた、と報道したことを好感する買いが流入した。24年3月期の配当は前期比5円増の15円を計画しているが、連結配当性向は18.7%前後となる見込み。25年3月期以降に30%を目指す見通しであり、株主還元の拡充方針を好感する買いが流入した。

■川崎汽船 <9107>  4,218円  +249 円 (+6.3%)  本日終値

川崎汽船<9107>が年初来高値を更新したほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>も上昇、更にNSユナイテッド海運<9110>、明治海運<9115>など海運株が総花的に買われている。全体相場が戻り足を強めるなか、下値抵抗力のある低PBR株を買い戻す動きが再燃している。そのなか、海運株は低PBRかつ高配当利回りの銘柄が多く投資資金のターゲットとなっている。業種別騰落でも「海運」は33業種中で値上がり率トップ。そのなか、川崎汽のパフォーマンスが特に目立つが、これは信用売り残が多く、株式需給面から踏み上げ(空売りの強制的な買い戻し)を誘発しやすいことが背景にある。同社株の信用倍率は直近データで0.47倍と売り長で取組妙味が浮き彫りとなっている。

■フタバ産業 <7241>  588円  +29 円 (+5.2%)  本日終値

フタバ産業<7241>が続伸、連日にわたりまとまった買いが観測され、きょうは約2週間ぶりに年初来高値を更新した。低PBR株への物色が活発化しており、同社株もその流れに乗っている。トヨタ系の自動車部品メーカーで骨格プレス部品を手掛け自動車のマフラーを主力とするが、電気自動車(EV)シフトの動きに合わせた戦略商品開発に傾注している点が注目される。アルミ製やステンレス製のバッテリー冷却プレートや、大型バッテリーケースなどEVのバッテリー性能に貢献する製品開発で先駆している。足もとの業績もトップライン、利益いずれも回復歩調にあり、PBRは0.5倍台と割安さが際立つ。500円台の株価は値ごろ感も意識され、個人投資家マネーも活発に参戦しているもようだ。

■パーク24 <4666>  1,829円  +90 円 (+5.2%)  本日終値

パーク24<4666>が5日ぶりに急反発した。18日の取引終了後、6月の月次速報を発表した。タイムズパーキングの売上高は前年同月比6.1%増と増収基調を継続したほか、コロナ禍前の19年6月比では1.7%増となり、好感されたようだ。タイムズパーキングにおいて、新規開発は87件・7399台、解約は52件・4059台となった。モビリティ事業におけるタイムズカーの1台当たり利用料も、前年同月比及び19年6月比で伸長した。

■日本国土開発 <1887>  602円  +18 円 (+3.1%)  本日終値

日本国土開発<1887>が3日続伸した。18日の取引終了後、23年5月期の連結決算発表にあわせ、24年5月期の業績予想を開示した。経常利益は前期比40.1%増の65億円を見込む。減益となった23年5月期から一転して大幅増益の見通しとなり、株価の支援材料となったようだ。今期の売上高は同3.4%減の1490億円を計画。年間配当は普通配当と特別配当を含めて、前期と横ばいの26円を予定する。土木・建築事業では受注基準や管理体制の見直しを図り、利益生産性の向上を目指す。再生可能エネルギー関連ビジネスも引き続き推進していくとしている。

■ステムリム <4599>  940円  +28 円 (+3.1%)  本日終値

ステムリム<4599>がしっかり。18日の取引終了後、再生誘導医薬「レダセムチド」について、心筋症や陳旧性心筋梗塞およびそれらに伴う慢性心不全を適応症とした新規治療に関する用途特許が韓国で登録されることとなったと発表しており、株価の支えとなったようだ。同社は特許の成立により、韓国での治療薬開発の可能性を担保することができるとしている。

■トーヨーカネツ <6369>  3,605円  +95 円 (+2.7%)  本日終値

トーヨーカネツ<6369>が大幅反発。午前11時ごろ、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施した「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業/大規模水素サプライチェーンの構築に係る技術開発」の公募に、同社が岩谷産業<8088>と共同で応募した「液化水素貯槽の大型化に関する研究開発」が採用され、助成金の交付決定を受けたと発表しており、好材料視された。同事業は、19年3月に経済産業省がまとめた水素・燃料電池戦略ロードマップに示されている目標5万立方メートル級の大型貯槽の実現を目指し、平底円筒形の液化水素貯槽の実用化に向けた研究開発を実施するもの。実機の約10分の1のベンチスケールタンクの構築によるシステム実証実験を行い、将来の実用機に向けて技術課題の抽出を行うとしている。

■アクシージア <4936>  1,305円  +30 円 (+2.4%)  本日終値

アクシージア<4936>は3日ぶりに反発。18日の取引終了後、シンガポールに子会社を設立すると発表したことが好材料視された。今回の子会社設立は、シンガポール国内の化粧品事業強化に応えられる体制を整えるともに、将来的には東南アジアをはじめとしたグローバルな事業展開に寄与し、アクシージアグループ全体の成長へつなげるのが狙い。同社では、ブランドを東南アジア地域で広く認知させるための重要な一歩と位置づけており、8月15日に事業開始を予定している。同時に、香港子会社の事業を再開すると発表した。民主化運動の激化や新型コロナウイルス感染拡大の影響による売り上げ低迷のため、20年8月から一時休眠としていたが、海外渡航制限の緩和などを踏まえ再開するという。なお、両件が業績に与える影響は軽微としている。

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