話題株ピックアップ【夕刊】(3):川岸工、大豊工業、ACSL
■川岸工業 <5921> 3,270円 +283 円 (+9.5%) 本日終値
川岸工業<5921>が急反騰。24日の取引終了後、23年9月期の単独業績予想について、売上高を210億円から260億円(前期比17.9%増)へ、営業利益を7億5000万円から13億円(同4.7%増)へ、純利益を6億3000万円から12億円(同26.2%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を80円から100円(前期80円)へ引き上げたことが好感された。原材料価格の高騰を受けて販売価格の上昇が進んでいることや、大型物件の完成及び工場の稼働率向上などが要因としている。また、前期に受注した採算性の良い工事の影響も寄与する。
■日創プロニティ <3440> 938円 +75 円 (+8.7%) 本日終値
日創プロニティ<3440>が大幅続伸、新値街道に再び突入した。メガソーラー用の架台などを中心とする金属加工を手掛けるが、M&A戦略を推進しており、買収子会社の寄与などで足もとの業績は回復色が鮮明だ。23年8月期営業利益は前期比62%増の5億8000万円を見込んでいる。株価指標面でも割安感が際立つ。PERは3倍で、これはのれん特益計上によるものだが、PBRも0.5倍前後と解散価値の半値水準で株高修正期待が強い。
■大豊工業 <6470> 957円 +30 円 (+3.2%) 本日終値
大豊工業<6470>が続伸し、7月3日につけた年初来高値に接近した。24日の取引終了後、めっき工程での排水処理に関する同社の社会実装プロジェクトが、今年度の愛知県における革新事業創造事業費補助金に採択されたと発表した。環境負荷の低減につながるシステムの実用化と収益貢献を期待した買いが入ったようだ。同社は自動車用エンジンの軸受などを生産しており、めっき工程を生産ラインに持つ。高機能膜を組み合わせた独自の排水処理技術を活用したシステムは、従来の技術による装置と比べ、導入費用やエネルギー費用の大幅な削減が期待でき、めっき業界での有価物のゼロエミッションとカーボンニュートラルの実現に貢献できるという。
■ACSL <6232> 1,319円 +34 円 (+2.7%) 本日終値
ACSL<6232>が朝安後に切り返す展開となった。この日、国産産業用ドローン「SOTEN(蒼天)」の専用訓練トレーナー「SOTENバーチャルトレーナー」の販売を開始すると発表した。ドローンの普及促進と事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。VFR(名古屋市中村区)と理経<8226>とともに開発した。時間や場所を選ばず、さまざまな状況においてドローンの操縦訓練を実現する。ドローンを飛ばす場所がない利用者や、非常時の操作に不安を覚える操縦者のニーズに対応する。7月25日に先行予約を開始し、8月末の販売開始を予定する。
■グッドコムアセット <3475> 842円 +19 円 (+2.3%) 本日終値
グッドコムアセット<3475>が3日続伸。24日の取引終了後、東京都新宿区北新宿に取得したマンション開発用地に関して隣接地も購入できることになり、予定していた規模以上のマンションを建築可能になったと発表したことが好感された。用地面積が拡大し総戸数も59戸から69戸に拡大する。
■壽屋 <7809> 2,451円 +55 円 (+2.3%) 本日終値
壽屋<7809>が続伸。午前10時ごろ、製品・イベント情報などを掲載する「製品情報ポータルサイト」をリニューアルしたと発表しており、好材料視された。レイアウトの調整やスマートフォン環境への最適化、検索性能の向上、英語ページへの切り替え仕様の改善など全面的な改善・機能追加を行い、見やすさや使いやすさが大幅にアップしたとしており、リニューアルによる利用層の拡大を期待した買いが入っているようだ。
■バルテス <4442> 3,785円 +85 円 (+2.3%) 本日終値
バルテス<4442>が4日ぶりに反発。24日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性を高めることで投資家により投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることが目的としている。
■大倉工業 <4221> 2,272円 +50 円 (+2.3%) 本日終値
大倉工業<4221>が3日続伸し、連日の年初来高値更新。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、営業利益が22億円から24億円(前年同期比9.4%増)へ、純利益が16億5000万円から23億円(同25.7%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。合成樹脂事業で販売数量が減少したことなどから、売上高は397億円から393億円(同2.5%増)へ下振れたものの、新規材料事業において大型液晶パネル向け光学フィルムの在庫調整が一段落し、受注が回復してきたことなどから利益は上振れた。また、投資有価証券売却益4億2800万円を特別利益として計上したことも寄与する。
■Jテック・C <3446> 2,396円 +45 円 (+1.9%) 本日終値
ジェイテックコーポレーション<3446>が全般軟調地合いのなか上値追い継続。5日・25日移動平均線もゴールデンクロスを示現し、目先底値圏離脱を明示している。研究・実験施設向けに超高精度X線ミラーを手掛け高い実績を誇るほか、次世代半導体向けに独自技術を駆使して開発したハイスペックな次世代半導体研磨装置も注目されている。そうしたなか、24日取引終了後、米ローレンス・バークレー国立研究所から総額約1億3000万円の超高精度X線ミラー「Osaka Mirror」の大型受注を獲得したことを発表、これを好感する形で投資資金の攻勢が続いている。出荷時期は24年6月期第4四半期以降を見込んでいるが、来期以降の業績押し上げ効果を期待した買いを引き寄せている。
■ティムコ <7501> 765円 +13 円 (+1.7%) 本日終値
ティムコ<7501>が続伸。24日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したのに伴い、23年11月期第3四半期に投資有価証券売却益2000万円を特別利益として計上すると発表したことが好感された。なお、23年11月期通期業績予想への影響はその他の要因も含めて精査中としている。
●ストップ高銘柄
スマサポ <9342> 2,148円 +400 円 (+22.9%) ストップ高 本日終値
ポエック <9264> 1,124円 +150.2 円 (+15.4%) ストップ高 本日終値
以上、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース