【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、朝安も押し目買いで切り返す (7月27日)
日経平均株価
始値 32523.69
高値 32938.59(13:16)
安値 32503.69(09:01)
大引け 32891.16(前日比 +222.82 、 +0.68% )
売買高 13億3736万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆2267億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は朝安後に切り返し、後場は一段高に
2.米株市場ではNYダウが過去最長記録に並ぶ13連騰
3.FOMCは波乱なく通過も、半導体などハイテク軟調
4.東京市場はナスダック先物高や後半の円安が追い風
5.日銀決定会合前で様子見も、売買代金3.2兆円と増勢
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比82ドル高と13日続伸した。好決算を発表したボーイング<BA>が急伸するなど良好な企業業績を評価する買いが向かった。
東京市場では、朝方は売り優勢の地合いで日経平均株価は安かったものの、その後は押し目買いで切り返し、後場は高値圏で売り物をこなした。
27日の東京市場は、主力株中心に広範囲に買いが優勢となった。日経平均は寄り後早々に160円強下げる場面もあったが、売り一巡後は立ち直り、前引けはプラス圏で着地、後場は一段高に買われた。前日の米国株市場ではNYダウが過去最長記録と並ぶ13連騰を記録したが、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数の方は小幅反落し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も下落するなどハイテク株には向かい風の強い地合いだった。FOMCは波乱なく通過したが、東京市場は明日の日銀金融政策決定会合の結果を前に見送りムードが強く、前場は方向感の見えづらい地合いだった。しかし、後場に入るとナスダック100株価指数先物が強い動きを示したことや、外国為替市場でドルが買い戻され、円安方向に押し戻されたことなどが好感された。プライム市場の売買代金も3兆2000億円台と増勢だった。
個別では、東京エレクトロン<8035>が堅調、ディスコ<6146>も大きく上値を追った。ソフトバンクグループ<9984>が買い優勢だったほか、カプコン<9697>が商いを膨らませ値上がり率トップに買われた。川崎汽船<9107>など海運株も高い。TOWA<6315>、東邦ガス<9533>、山陽特殊製鋼<5481>、日本ゼオン<4205>が大幅高。アーレスティ<5852>も値を飛ばした。インソース<6200>も高い。
半面、売買代金トップとなったアドバンテスト<6857>が軟調、レーザーテック<6920>も冴えない。日産自動車<7201>も値を下げた。サイバーエージェント<4751>が大幅安、そーせいグループ<4565>が売られ、日東電工<6988>の下げも目立った。トプコン<7732>が急落、日産車体<7222>も下落した。キヤノン電子<7739>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、東エレク <8035>、テルモ <4543>、SBG <9984>、バンナムHD <7832>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約165円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、日東電 <6988>、オムロン <6645>、サイバー <4751>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約46円。
東証33業種のうち30業種が上昇し、下落は輸送用機器、建設業、ガラス土石製品の3業種のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)保険業、(3)その他製品、(4)海運業、(5)鉄鋼。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)金属製品、(2)水産・農林業、(3)化学、(4)倉庫運輸関連、(5)繊維製品。
■個別材料株
△ゼオン <4205> [東証P]
今期経常を一転微増益に上方修正。
△JFEシステ <4832> [東証S]
4-6月期好決算と記念配を好感。
△桜ゴム <5189> [東証S]
9月末を基準日として1→2の株式分割へ。
△弁護士COM <6027> [東証G]
マイナカード電子署名・弁護士向け生成AIサービスを発表。
△TOWA <6315> [東証P]
三菱UFJMS証券が新規「バイ」でカバレッジ開始。
△フジオーゼ <7299> [東証S]
24年3月期業績予想と年間配当計画を上方修正。
△未来工業 <7931> [東証P]
第1四半期最終99%増益とプライム上場維持基準の適合を評価。
△明治海 <9115> [東証S]
第1四半期営業益2.7倍で上半期計画進捗率70%強。
△エアクロ <9557> [東証G]
ディズニーアイテムのファッションレンタルを今秋開始へ。
△カプコン <9697> [東証P]
4-6月期(1Q)経常は2倍増益で着地。
▼大豊工業 <6470> [東証P]
第1四半期営業56%減益。
▼トプコン <7732> [東証P]
第1四半期大幅減益決算。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)カプコン <9697>、(2)TOWA <6315>、(3)ファマライズ <2796>、(4)邦ガス <9533>、(5)サーバワクス <4434>、(6)山陽鋼 <5481>、(7)未来工業 <7931>、(8)河西工 <7256>、(9)ゼオン <4205>、(10)アーレスティ <5852>。
値下がり率上位10傑は(1)トプコン <7732>、(2)サイバー <4751>、(3)大豊工業 <6470>、(4)ヴィアHD <7918>、(5)日産車体 <7222>、(6)そーせい <4565>、(7)デジハHD <3676>、(8)ビーウィズ <9216>、(9)日東電 <6988>、(10)キヤノン電 <7739>。
【大引け】
日経平均は前日比222.82円(0.68%)高の3万2891.16円。TOPIXは前日比12.05(0.53%)高の2295.14。出来高は概算で13億3736万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1126、値下がり銘柄数は621となった。東証マザーズ指数は771.96ポイント(1.93ポイント高)。
[2023年7月27日]
株探ニュース