全般こう着も個別で決算を評価した物色は活発/オープニングコメント

市況
2023年8月2日 8時27分

2日の日本株市場は、売り優勢ながらも底堅さが意識される相場展開になりそうだ。1日の米国市場はNYダウが71ドル高、ナスダックは62ポイント安だった。建機大手キャタピラーは第2四半期決算で1株利益、売上高ともに市場予想を上回り、NYダウを押し上げた。一方で、金利の上昇でハイテクは売られ、まちまちの展開だった。シカゴ日経225先物清算値は、大阪比210円安の33200円。円相場は1ドル143円00銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで寄り付き直後に軟化する格好となり、一時33140円まで売られる場面が見られた。日銀トレード後のリバランスから前日には33470円と節目の33500円に迫る場面も見られたこともあり、リバランスの動きも一巡した格好だろう。33000円辺りでの底堅さを見極めたいところである。

もっとも、決算発表が本格化するなか、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られていると考えられ、基本的には個別での決算を手掛かりとした物色が中心だろう。昨日は後場に入りトヨタ<7203>の決算を手掛かりとした物色が先物市場へも波及していた。売り一巡後の底堅さを見極めつつ、トヨタへの物色が継続するようだと、為替市場での円安基調を手掛かりに、輸出関連などへの物色に向かわせそうだ。

また、米国ではキャタピラーがNYダウを押し上げており、コマツ<6301>など機械セクターへの物色も期待されるところ。そのほか、AMDが取引終了後に発表した決算が好感され、時間外取引で5%ほど買われる場面も見られていた。そのため、ハイテクセクターへの押し目狙いにも向かわせる可能性はありそうだ。日米ともに決算発表が本格化しているほか、週末には米雇用統計も控えているため、こう着感の強い相場展開になりそうだが、個別で決算を評価した物色は活発だろう。

《AK》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.