話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジャスト、JBS、大林組

注目
2023年8月7日 15時18分

■ジャストシステム <4686>  3,480円  -392 円 (-10.1%)  本日終値  東証プライム 下落率3位

4日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は10%減益で着地」が嫌気された。

ジャストシステム <4686> [東証P] が8月4日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比10.1%減の46.3億円に減った。

⇒⇒ジャストシステムの詳しい業績推移表を見る

■日本ビジネスシステムズ <5036>  1,236円  -108 円 (-8.0%)  本日終値

4日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が16%減益で着地・4-6月期も17%減益」が嫌気された。

日本ビジネスシステムズ <5036> [東証S] が8月4日大引け後(15:00)に決算を発表。23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結経常利益は前年同期非連結比16.0%減の28億円に減り、通期計画の47.2億円に対する進捗率は59.4%にとどまり、さらに前年同期の78.5%も下回った。

⇒⇒日本ビジネスシステムズの詳しい業績推移表を見る

■大林組 <1802>  1,217.5円  -91 円 (-7.0%)  本日終値

ゼネコン株が安い。大林組<1802>と大成建設<1801>がこの日場中に4~6月期決算を発表。大林組は大型工事の進捗で売上高は大幅増の一方、不採算工事に伴う工事粗利益率の悪化や人件費など販管費の増加で営業利益は5割減。大成建は開発事業の減少や建築事業の損失計上が響き、小幅減収・営業赤字転落で着地した。これを受けて両銘柄が下落するなか、清水建設<1803>(7月28日に決算発表済み)や鹿島<1812>(9日発表予定)がツレ安するなどゼネコン株全体に売りが広がっている。東証33業種別指数の騰落率ランキングで「建設業」は値下がり率上位に顔を出している。

■MIXI <2121>  2,528円  -171 円 (-6.3%)  本日終値

MIXI<2121>が急反落した。前週末4日の取引終了後に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比5.9%減の292億700万円、最終利益が同62.7%減の13億1500万円だった。減収・大幅減益となったことに加えて、最終利益の進捗率は通期計画(75億円)に対し約18%にとどまっており、嫌気されたようだ。スマートデバイス向けゲーム「モンスターストライク」の1ユーザー当たりの収益(ARPU)が前年同期比で落ち込み、デジタルエンターテインメント事業が減収減益となった。ライフスタイル事業では海外ユーザーの獲得に向けたプロモーションや体制強化への投資を積極的に進め、赤字幅が拡大した。半面、スポーツ事業は増収となり、赤字幅は縮小した。

■山一電機 <6941>  2,046円  -138 円 (-6.3%)  本日終値

山一電機<6941>が大幅安で4日続落。前週末4日の取引終了後に4~9月期(上期)業績予想の下方修正を発表し、売上高を196億7000万円から183億円(前年同期比32.6%減)へ、営業利益を24億5000万円から12億5000万円(同81.3%減)へ引き下げた。あわせて、通期予想を取り下げ未定に変更しており、業績の先行きを懸念した売りが出ている。上期に、スマートフォンやパソコン用の半導体向け製品で市場の需要低迷による影響が出ると想定。また、原材料・輸送費の高止まりやエネルギー価格高騰の影響を受けると見込む。下期については半導体市場の環境が大きく変化しているため、現時点で適正かつ合理的な計画の策定が困難という。同時に発表した4~6月期(第1四半期)決算は、売上高が88億1700万円(前年同期比33.1%減)、営業利益が5億9700万円(同81.5%減)だった。

■わらべ日洋 <2918>  2,681円  -123 円 (-4.4%)  本日終値

わらべや日洋ホールディングス<2918>が反落。一時8.6%安の2564円まで売られた。同社は4日、わらべや日洋食品大宮工場で製造した「梅香る混ぜ飯おむすび紀州南高梅」にゴキブリが混入していたとして自主回収を発表した。これを受け、ネガティブ材料に反応した売りが出ている。自主回収の対象は、埼玉県内の一部のセブン―イレブン店舗で8月3~4日に販売した1972食分。会社側では、大宮工場の製造ラインを停止した上で洗浄・殺菌、防虫業者による緊急点検・燻蒸処理などを実施したとしている。

■ユシロ化学工業 <5013>  1,475円  +300 円 (+25.5%) ストップ高   本日終値

ユシロ化学工業<5013>がストップ高。前週末4日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を515億円から518億円(前期比10.7%増)へ、営業利益を20億2000万円から28億9000万円(同2.8倍)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが膨らんでいる。主要顧客である自動車メーカーや部品メーカーの半導体不足による影響が徐々に縮小し、北米地区を中心に順調に回復していることが要因。あわせて中間15円・期末25円の年40円としていた配当予想を、中間20円・期末35円の年55円へ引き上げた。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高124億3500万円(前年同期比21.5%増)、営業利益6億8600万円(同3.5倍)だった。

■アテクト <4241>  659円  +100 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

アテクト<4241>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の659円に買われた。前週末4日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は前年同期比71.1%増の1億200万円だった。通期の計画に対する進捗率は68%に上り、業績予想の上方修正を期待した買いが入ったようだ。売上高は同14.8%増の8億6400万円だった。半導体資材事業ではサプライチェーン上の在庫調整による大規模な減産が解消し販売数量が大きく伸長。同事業の売上高は同26.8%増の3億4900万円と大幅な増収となった。

■焼津水産化学工業 <2812>  992円  +150 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値

焼津水産化学工業<2812>がストップ高。前週末4日の取引終了後、YJホールディングス(HD、東京都千代田区)が焼津水化に対し、1株1137円でTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。完全子会社化を目的とする。焼津水化はTOB価格にサヤ寄せをする展開となっている。買い付け予定数は1144万2783株(下限762万8600株、上限設定なし)で、買い付け期間は7日から9月19日まで。TOB成立後、所定の手続きをもって同社株は上場廃止となる見込み。焼津水化はTOBに賛同を表明している。YJHDは、焼津水化の全株式の取得と所有を目的に設立され、国内で投資事業を展開するJ-STAR(東京都千代田区)の役職員が出資するJSHDが所有する。焼津水化は非公開化後、海外展開の加速や、業界再編(M&A)によるスケールメリットの享受などを狙う。東京証券取引所は4日、焼津水化を監理銘柄(確認中)に指定した。

■ヤマシンフィルタ <6240>  338円  +43 円 (+14.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位

ヤマシンフィルタ<6240>が大幅続伸している。前週末4日に発表した24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、売上高が前年同期比3.2%増の43億200万円、経常利益が同66.1%増の9500万円だった。株価は直近で底ばいの動きとなっていた。経常増で着地したことをきっかけに、短期の値幅取りを狙った投資家の資金が流入したようだ。北米を中心に建機市場が堅調に推移したことが寄与した。ビル空調用のフィルター交換需要の増加も収益を押し上げる要因となった。

●ストップ高銘柄

エーインシュ <5836>  1,041円  +161 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

内海造船 <7018>  4,580円  +700 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値

アクアライン <6173>  526円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

アジャイル <6573>  561円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値

ジャパンエン <6016>  5,390円  +700 円 (+14.9%) ストップ高   本日終値

など、10銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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