話題株ピックアップ【夕刊】(1):富山第一銀、栗本鉄、アステラス

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2023年8月7日 15時14分

■富山第一銀行 <7184>  855円  +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

富山第一銀行<7184>がストップ高。前週末4日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算の発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを43億円から50億円(前期比18.9%増)に上方修正した。年間配当予想も20円から24円(同4円増配)に引き上げており、これらが株価の刺激材料となった。今期の経常利益は64億円から80億円(同26.5%増)に修正した。有価証券関係損益の増加が当初の予想を上回る見込みとなった。第1四半期の連結決算は、最終利益が前年同期比48.5%増の34億5000万円だった。貸出金利息と株式等売却益が増加したほか、国債等債券償還損が減少した。

■栗本鐵工所 <5602>  2,835円  +317 円 (+12.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位

栗本鐵工所<5602>が3連騰で新値街道をまい進。前週末4日の取引終了後、取得総数30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.45%)、取得総額7億円を上限とする自社株買いの実施を発表した。あわせて、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算は、経常利益が前年同期比75.2%増の12億5200万円と大幅な増益だった。好決算と株主還元姿勢を評価した買いが集まった。自社株の取得期間は7日から12月22日。また、8月31日に30万株の自己株消却を実施する予定。4~6月期の売上高は同10.8%増の277億2700万円だった。ライフライン事業と機械システム事業が増収増益となった。

■グローリー <6457>  3,216円  +331.5 円 (+11.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

グローリー<6457>は年初来高値更新。前週末4日の取引終了後、24年3月期連結業績予想について売上高を3350億円から3450億円(前期比34.8%増)へ、営業利益を350億円から400億円(前期5億2200万円)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが入った。新紙幣発行に伴う更新需要や改造作業の実施件数が想定より増加する見通しであることに加え、生産の回復に伴い製品出荷が進むことが業績を押し上げる。また、スマート遊技機向けカードシステムへの堅調な需要の継続が見込まれることも寄与する。同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高696億8000万円(前年同期比31.5%増)、営業利益41億5000万円(前年同期9億8600万円の赤字)だった。

■オカモト <5122>  4,365円  +420 円 (+10.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

オカモト<5122>が続急伸し、年初来高値を更新した。前週末4日の取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを51億円から61億円(前期比24.7%増)に上方修正したことが株価の支援材料となった。売上高は1000億円から1015億円(同2.4%増)に見通しを引き上げた。国内経済の緩やかな回復とともに、想定を上回る円安の影響を業績予想に織り込んだ。4~6月期の売上高は前年同期比12.1%増の252億800万円、最終利益は同68.5%増の27億4000万円だった。

■アステラス製薬 <4503>  2,191円  +200 円 (+10.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

アステラス製薬<4503>が4日ぶりに急反発した。7日、地図状萎縮(GA)を伴う加齢黄斑変性(AMD)の治療薬として開発中の「アイザーヴェイ」について、米食品医薬品局(FDA)から承認を取得したと発表しており、業績の上振れを期待した買いを誘発したようだ。今回の取得承認は、GAを伴うAMD患者を対象にアイザーヴェイを毎月2ミリグラムずつ硝子体内に投与し、安全性と有効性を評価した2つの試験結果に基づくもの。投与後12カ月時点で、GAの進行速度を統計学的に有意に抑制することが示された。24年3月期の連結業績の影響は精査中としている。

■日本触媒 <4114>  5,834円  +528 円 (+10.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位

日本触媒<4114>が切り返し急。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、上期(4~9月)の業績予想を見直した。営業利益はこれまでの80億円から100億円(前年同期比42.3%減)に見通しを引き上げており、これをポジティブに受け止めた買いが入ったようだ。上期の売上高の見通しは2050億円から1900億円(同13.5%減)に引き下げた。生産・販売数量の減少や、原料価格の下落に伴う在庫評価差損の発生を見込む半面、円安の進行などを背景に、交易条件は改善。スプレッドの拡大を予想する。もっとも海外市況や原料価格など先行きには不透明な要素が多いとして、通期の業績予想は据え置いた。

■ノリタケ <5331>  5,940円  +530 円 (+9.8%)  本日終値

ノリタケカンパニーリミテド<5331>が4営業日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社は4日取引終了後、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比6.2%増の23億4700万円となり、上半期計画38億円に対する進捗率が61.8%となっていることが好感されたようだ。売上高は同3.9%増の334億6300万円で着地。エンジニアリング事業で主力の乾燥炉及び焼成炉が、リチウムイオン電池及び電子部品分野向けに堅調だったことなどが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■ユニ・チャーム <8113>  5,720円  +444 円 (+8.4%)  本日終値

ユニ・チャーム<8113>は上場来高値更新。前週末4日の取引終了後に発表した1~6月期(上期)決算は、売上高が前年同期比7.7%増の4539億3700万円、純利益が同9.1%増の346億6700万円だった。堅調な業績を評価した買いが入り、上げ足を強めている。大人用排泄ケア用品やフェミニンケア関連商品を手掛けるパーソナルケア部門は、中国をはじめとするアジア地域の需要を捉え堅調に推移。ペットケア部門は価格転嫁の進展などが寄与し、大きく収益を伸ばした。通期見通しに変更はない。

■合同製鐵 <5410>  4,250円  +330 円 (+8.4%)  本日終値

合同製鐵<5410>は後場に急伸し、年初来高値を更新した。7日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しをこれまでの85億円から105億円(前期比16.1%減)に引き上げたほか、年間配当予想も180円から前期比横ばいの200円に増額し、材料視されたようだ。売上高は2400億円から2300億円(同2.3%減)に予想を引き下げた。4~6月期において主原料である鉄スクラップ価格に調整が入ったことで、利益は当初の予想を上回る見込みとなった。配当予想は中間期末予想のみ増額し、期末配当予想は90円で据え置いた。

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