「地方銀行」が3位にランク、日銀YCC運用柔軟化受けた利ザヤ改善期待続く<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で「地方銀行」が3位となっている。
日銀が長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の運用柔軟化に踏み切った7月28日以降、東京市場では長期金利に上昇圧力が掛かるようになった。市場参加者の間では「事実上のYCC撤廃」との受け止めが広がり、マイナス金利政策の解除のタイミングに対する注目度も徐々に高まっている。
日本の長期金利は足もとで0.63%台と急上昇局面はいったん小休止の様相となっているものの、米国市場では国債発行増による債券需給悪化への警戒感が強まり、米長期金利は4%を上回る水準で高止まりをしている。米国での金利上昇は円債市場にとって無縁ではなく、金利先高観が一段と強まるシナリオが横たわる。
銀行株にとって金利上昇は運用環境や利ザヤの改善による収益期待を強めやすい。こうしたなか、8月4日に今期の業績・配当予想を上方修正した富山第一銀行<7184>に対し、ポジティブ・サプライズと受け止めた買いが殺到したことも、地銀株の関心度合いを高める方向に作用したようだ。
8日午前の東京市場で、東証の業種別指数の銀行業はプラス圏で推移している。高知銀行<8416>や群馬銀行<8334>、めぶきフィナンシャルグループ<7167>、八十二銀行<8359>、ほくほくフィナンシャルグループ<8377>、いよぎんホールディングス<5830>などが堅調に推移。半面、7日にストップ高の水準まで買われた富山第一銀は、きょうは利益確定目的の売りに押されて反落している。