今日の為替市場ポイント:米長期金利低下や株安を意識してドル買い抑制も

通貨
2023年8月9日 8時17分

8日のドル・円は、東京市場では142円41銭から143円43銭まで上昇。欧米市場では142円86銭から143円49銭まで反発し、143円40銭で取引終了。本日9日のドル・円は主に143円台で推移か。米長期金利の低下や株安を受けてリスク選好的なドル買いは抑制される可能性がある。

米格付け会社ムーディーズは7日までに米国の銀行10行の信用格付けを1段階引き下げ、一部の主要行を引き下げ方向で見直しの対象とすることを発表した。ムーディーズ社の金融機関担当マネジング・ディレクターは、「米国の銀行セクターは依然として堅調」と述べたが、格付けの変更は銀行の利益が今後数四半期で縮小する可能性を踏まえた措置であり、「景気が悪化すれば、消費者向けローンや商業不動産などの分野で損失は今後拡大する」との見通し示した。

市場参加者の間からは「銀行格付けの引き下げは米金融政策にも影響を及ぼす」との声が聞かれているが、市場参加者の多くは「事態が予想以上に悪化しない限り、年内追加利上げの可能性は高い」と予想している。そのため、リスク回避的なドル売りがただちに強まる状況ではないとの見方が多いようだ。

《CS》

提供:フィスコ

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