話題株ピックアップ【夕刊】(3):雪印メグ、森永、栗田工(訂正)

注目
2023年8月9日 15時21分

■雪印メグミルク <2270>  2,229円  +147 円 (+7.1%)  本日終値

雪印メグミルク<2270>が4連騰し年初来高値を更新。午前11時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1501億8500万円(前年同期比6.3%増)、営業利益52億5900万円(同32.1%増)、純利益35億8800万円(同2.7倍)と大幅増益で着地したことが好感された。販売数量は想定を下回って推移したものの、乳製品、飲料・デザート類で4月に実施した価格改定が浸透した。また、エネルギー価格などの影響が想定よりも緩和傾向にあることなども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高6160億円(前期比5.4%増)、営業利益140億円(同7.2%増)、純利益95億円(同4.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■森永製菓 <2201>  5,012円  +326 円 (+7.0%)  本日終値

8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は24%増益で着地」が好感された。

森永製菓 <2201> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比24.1%増の59.8億円に伸びたが、4-9月期(上期)計画の122億円に対する進捗率は49.1%となり、5年平均の47.3%とほぼ同水準だった。

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■栗田工業 <6370>  5,852円  +361 円 (+6.6%)  本日終値

8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は17%増益で着地」が好感された。

栗田工業 <6370> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比17.1%増の56.9億円に伸び、4-9月期(上期)計画の105億円に対する進捗率は54.2%に達し、5年平均の44.3%も上回った。

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■ユニオンツール <6278>  3,410円  +200 円 (+6.2%)  本日終値

ユニオンツール<6278>は大幅反発。8日の取引終了後、23年12月期の連結業績予想について、売上高を243億円から247億円(前期比15.1%減)へ、営業利益を35億円から41億円(同33.8%減)へ、純利益を26億円から31億円(同38.0%減)へ上方修正したことが好感された。電子機器業界全体の需要の落ち込みによる在庫調整の影響から、稼働率の低下を強いられるなか、グループ生産体制の最適化とコントロールに注力し、生産効率の改善に努めた結果、上期に予想を上回る原価低減効果を得られたことが要因。また、為替相場が円安で推移したことも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高123億1800万円(前年同期比19.6%減)、営業利益20億4800万円(同41.8%減)、純利益16億2000万円(同37.8%減)だった。

■新日本製薬 <4931>  1,582円  +92 円 (+6.2%)  本日終値

8日に決算を発表。「4-6月期(3Q)経常は27%増益」が好感された。

新日本製薬 <4931> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算を発表。23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結経常利益は前年同期比2.0%増の28.1億円となり、通期計画の34.7億円に対する進捗率は81.0%となり、4年平均の79.3%とほぼ同水準だった。

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■大栄環境 <9336>  2,400円  +132 円 (+5.8%)  本日終値

大栄環境<9336>が後場に上げ幅を拡大した。この日、24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表した。最終利益は30億1400万円で中間期計画に対する進捗率は60%に上り、業績の上振れを期待した買いが入ったようだ。売上高は176億400万円だった。廃棄物処理・資源循環部門では、廃棄物の受入量が増加し、大型案件やインフラ開発案件の受注も寄与した。同社は前期の第1四半期に連結財務諸表を作成しておらず、決算短信の連結業績に前年同期比の増減率の記載はない。

■アマダ <6113>  1,462円  +78.5 円 (+5.7%)  本日終値

8日に決算を発表。「4-6月期(1Q)最終は60%増益で着地」が好感された。

アマダ <6113> [東証P] が8月8日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益は前年同期比60.2%増の93.6億円に拡大し、通期計画の345億円に対する進捗率は27.1%に達し、5年平均の19.4%も上回った。

⇒⇒アマダの詳しい業績推移表を見る

■Jトラスト <8508>  485円  +26 円 (+5.7%)  本日終値

8日に業績修正を発表。「今期最終を27%上方修正」が好感された。

Jトラスト <8508> [東証S] が8月8日大引け後(17:00)に業績修正(国際会計基準=IFRS)を発表。23年12月期の連結最終利益を従来予想の130億円→165億円(前期は126億円)に26.9%上方修正し、増益率が2.9%増→30.6%増に拡大する見通しとなった。

⇒⇒Jトラストの詳しい業績推移表を見る

■テーオーシー <8841>  630円  +30 円 (+5.0%)  本日終値

8日に発表した「1.50%の自社株消却を実施」が買い材料。

発行済み株式数の1.50%にあたる143万株の自社株を消却する。消却予定日は8月31日。

■タカトリ <6338>  6,000円  +280 円 (+4.9%)  本日終値

タカトリ<6338>は投資資金が再攻勢、カイ気配スタートで切り返し急となった。半導体向けを主力に精密切断加工装置などを手掛けるが、パワー半導体向けを中心とした高水準の受注残を背景に収益は急拡大局面にある。8日取引終了後に発表した23年9月期第3四半期(22年10月~23年6月)決算は営業利益で前年同期比93%増の16億2000万円と急拡大した。特に4~6月期の伸びが著しく、株価を強く刺激している。7月下旬以降は調整局面が続き25日移動平均線が上値抵抗ラインとなっているが、ここをクリアできるかどうかポイントに。

■AIメカテック <6227>  2,566円  +500 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値

AIメカテック<6227>がストップ高。半導体パッケージ製造装置やフラットパネルディスプレー製造装置の製造を主力とするが、今期業績は急改善が見込まれている。8日取引終了後に発表した23年6月期決算は営業利益が前の期比9%減の6億6600万円と低調だったが、続く24年6月期は前期比2.1倍の14億1500万円と一転して急拡大に転じる見通しとなった。19年6月期に達成した過去最高利益を5期ぶりに上回る見込みで、これを材料視する形で投資マネーが流入した。

■サンクゼール <2937>  3,135円  +504 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

サンクゼール<2937>がストップ高。8日の取引終了後に24年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。経常利益は5億5500万円で着地し、通期計画に対する進捗率は約33%となった。あわせて株主優待制度の新設も開示しており、これらを好感した買いが集まったようだ。売上高は48億600万円だった。直営やFC(フランチャイズチェーン)の既存店客数と客単価が前年同期を上回って推移した。ECや台湾の大手小売チェーンに対する売上高も増加した。同社は前期の第1四半期に連結財務諸表を作成していないため、決算短信に前年同期比の増減率の記載はない。また、同社は100株以上を半年以上、継続保有し、毎年3月31日時点で株主名簿に記載または記録された株主に対し、自社製品の詰め合わせギフト2500円相当(500株以上の継続保有で5000円相当)と同社の店舗やオンラインショップで利用可能なサービス券500円分(同1000円分)を贈呈する株主優待制度を導入する。

■木村工機 <6231>  3,220円  +502 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値

木村工機<6231>がストップ高。8日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)単独決算で、売上高31億1600万円(前年同期比32.9%増)、営業利益6億2700万円(同5.7倍)、純利益4億5500万円(同6.2倍)と大幅な増収増益となったことが好感された。産業分野における設備投資意欲の高まりから、夏場の暑熱対策案件が大幅に増加したことに加えて、オフィスビルなどによる省エネ意識の高まりから熱回収外調機の導入が進んだことが貢献した。また、生産工程の見直しや部品調達の多様化によりコスト低減を図ったことや独自製品の出荷が集中したことなども寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高124億円(前期比6.0%増)、営業利益15億8000万円(同0.5%増)、純利益10億7000万円(同3.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■ロックペイント <4621>  1,143円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

ロックペイント<4621>がストップ高。8日の取引終了後、MBOの一環として、創業家の資産管理会社である辻商事(大阪市西淀川区)が、同社株の非公開化を目指してTOBを実施すると発表した。買い付け価格は1415円で、株価はこれにサヤ寄せする形となった。買い付け予定数は799万1964株(下限158万5900株、上限設定なし)で、買い付け期間は8月9日から9月21日まで。TOB成立後、所定の手続きを経て、ロックは上場廃止となる予定。ロックは株主に対し応募を推奨した。株主構成の観点から、将来的に上場維持が困難となる可能性を認識していたという。東京証券取引所は8日、ロックの株式を監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄

サンクゼール <2937>  3,135円  +504 円 (+19.2%) ストップ高   本日終値

内海造船 <7018>  6,080円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

など、8銘柄

●ストップ安銘柄

ルックホールディングス <8029>  2,093円  -500 円 (-19.3%) ストップ安   本日終値

プレイド <4165>  657円  -150 円 (-18.6%) ストップ安   本日終値

シンデン・ハイテックス <3131>  2,490円  -500 円 (-16.7%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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