【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、欧米株安を受けて売り優勢 (8月9日)
日経平均株価
始値 32346.32
高値 32407.85(10:13)
安値 32175.64(13:14)
大引け 32204.33(前日比 -172.96 、 -0.53% )
売買高 15億9355万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆8471億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反落、欧米株安を受けて売り優勢
2.オプションSQ算出を明日に控え全般見送りムードに
3.決算嫌気された指数寄与度の高い値がさ株下落も影響
4.半導体関連など買われ、朝安後に上昇に転じる場面も
5.商いは活況で、全体売買代金は3兆8000億円と高水準
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは前日比158ドル安と反落した。一部米地銀の格下げを受けて金融株を中心に売りが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株安を受けリスク回避の売りが優勢となった。日経平均株価は3万2000円台前半で軟調展開を強いられた。
9日の東京市場は、オプションSQ算出日を明日に控え様子見姿勢の強い地合いとなった。前日の欧州株市場ではドイツやフランス、英国といった主要国の株価が総じて下げたほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに反落したことで市場のセンチメントが冷やされた。個別株は決算発表を絡めて日経平均寄与度の大きい値がさ株が売られ、全体相場を押し下げる格好に。明日10日に米国で7月のCPI発表が予定されるほか、東京市場は今週末11日が「山の日」で休場ということもあって、ポジション調整の売りがかさんだ。ただ、半導体関連など押し目買い需要も旺盛で、日経平均は朝安後に下げ渋り、前場は小幅ながら上昇に転じる場面もあった。プライム市場の売買代金は3兆8000億円と4兆円にはとどかなかったものの高水準だった。
個別では、ソフトバンクグループ<9984>が下落、ダイキン工業<6367>は大幅安に売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクの下げも目立つ。ブリヂストン<5108>、川崎重工業<7012>が安く、キリンホールディングス<2503>も下値を探った。三菱製鋼<5632>、BEENOS<3328>が急落、ダイフク<6383>、ニコン<7731>なども大きく値を下げた。NTTデータグループ<9613>も安い。
半面、売買代金トップのレーザーテック<6920>が上昇、アドバンテスト<6857>、ソシオネクスト<6526>など半導体関連は高い銘柄が多い。三菱重工業<7011>の上げ足が目立つほか、資生堂<4911>も上値を指向した。アシックス<7936>が商いを伴い大幅高となったほか、ミズノ<8022>は値幅制限いっぱいに買われ値上がり率トップとなった。大阪ソーダ<4046>もストップ高人気。レオパレス21<8848>が値を飛ばし、シュッピン<3179>も大きく上値を伸ばした。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、バンナムHD <7832>、第一三共 <4568>、信越化 <4063>、横河電 <6841>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約82円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367>、SBG <9984>、NTTデータ <9613>、トレンド <4704>、リクルート <6098>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約203円。うち109円はダイキン1銘柄によるもの。
東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)その他製品、(3)医薬品、(4)鉄鋼、(5)陸運業。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)ゴム製品、(3)機械、(4)銀行業、(5)証券商品先物。
■個別材料株
△サンクゼール <2937> [東証G]
4-6月期経常益の通期計画進捗率33%で株主優待新設。
△AIメカ <6227> [東証S]
24年6月期営業益は倍増見込み。
△木村工機 <6231> [東証S]
第1四半期営業利益5.7倍。
△Jエレベータ <6544> [東証P]
今3月期業績予想を増額。
△アクセル <6730> [東証S]
4-6月期営業益2.3倍化。
△リーダー電子 <6867> [東証S]
4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地。
△尾家産 <7481> [東証S]
24年3月期業績予想を上方修正。
△アシックス <7936> [東証P]
23年12月期業績及び配当予想を上方修正。
△ミズノ <8022> [東証P]
4-6月期営業41%増益で過去最高。
△レオパレス <8848> [東証P]
4-6月期営業益2.1倍を好感。
▼ニックス <4243> [東証S]
非開示だった今期経常は8%減益。
▼ルックHD <8029> [東証S]
上期経常が12%減益で着地・4-6月期も43%減益。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミズノ <8022>、(2)Jエレベータ <6544>、(3)大阪ソーダ <4046>、(4)レオパレス <8848>、(5)エレコム <6750>、(6)シュッピン <3179>、(7)カナミックN <3939>、(8)TOWA <6315>、(9)アシックス <7936>、(10)神戸鋼 <5406>。
値下がり率上位10傑は(1)菱製鋼 <5632>、(2)BEENOS <3328>、(3)シスメックス <6869>、(4)OATアグリ <4979>、(5)タカラバイオ <4974>、(6)ダイキン <6367>、(7)ダイフク <6383>、(8)ニコン <7731>、(9)HUグループ <4544>、(10)サカタINX <4633>。
【大引け】
日経平均は前日比172.96円(0.53%)安の3万2204.33円。TOPIXは前日比9.16(0.40%)安の2282.57。出来高は概算で15億9355万株。東証プライムの値上がり銘柄数は763、値下がり銘柄数は1004となった。東証マザーズ指数は762.56ポイント(4.48ポイント高)。
[2023年8月9日]
株探ニュース