話題株ピックアップ【夕刊】(3):セコム、富士フイルム、ホンダ
■アネスト岩田 <6381> 1,240円 +96 円 (+8.4%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は55%増益で着地」が好感された。
アネスト岩田 <6381> [東証P] が8月9日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比55.0%増の20億円に拡大し、4-9月期(上期)計画の32.4億円に対する進捗率は61.8%に達し、5年平均の37.8%も上回った。
■武蔵精密工業 <7220> 1,784円 +132 円 (+8.0%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は黒字浮上で着地」が好感された。
武蔵精密工業 <7220> [東証P] が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は25.6億円の黒字(前年同期は0.6億円の赤字)に浮上し、通期計画の100億円に対する進捗率は25.7%となり、5年平均の26.9%とほぼ同水準だった。
■ぴあ <4337> 3,675円 +260 円 (+7.6%) 本日終値
ぴあ<4337>が後場急上昇。午後1時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高98億7500万円(前年同期比30.3%増)、営業利益9億1000万円(同4.1倍)、純利益8億9500万円(同4.7倍)と大幅増益となったことが好感された。人気アーティストの全国ツアーや来日公演、大規模フェス、プロスポーツの国際大会などの大型案件の発売が集中し、特にインターネット経由でのチケット販売が好調に推移した。また、出版商品や主催事業、ぴあアリーナMMの稼働率が堅調だったこともあり、各利益は四半期として過去最高益となった。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高330億円(前期比0.7%増)、営業利益12億円(同46.3%増)、純利益9億円(同36.4%減)の従来見通しを据え置いている。
■セコム <9735> 10,340円 +728 円 (+7.6%) 本日終値
セコム<9735>が5連騰。9日の取引終了後に上限を450万株(発行済み株数の2.11%)、または300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、好材料視された。取得期間は8月10日から12月22日までで、株主還元の充実や資本効率の向上を図ることが目的としている。また、同時に発表した第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高2650億7200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益305億9100万円(同0.6%増)、純利益267億8100万円(同16.1%増)と増収増益となった。22年7月から連結子会社となったセノンの寄与や、事業所向け・家庭向けのセントラライズドシステム(オンライン・セキュリティーシステム)の販売が堅調に推移したこと、安全商品の売り上げが増大したことなどでセキュリティーサービス事業が伸長したことが牽引した。また、消火設備や火災報知設備の増収により防災事業の採算が改善したことも寄与した。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高1兆1450億円(前期比4.0%増)、営業利益1322億円(同3.3%減)、純利益861億円(同10.4%減)の従来見通しを据え置いている。
■ユニプレス <5949> 1,166円 +78 円 (+7.2%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は50倍増益で着地」が好感された。
ユニプレス <5949> [東証P] が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比50倍の33.8億円に急拡大し、通期計画の65億円に対する進捗率は52.1%に達し、5年平均の19.3%も上回った。
■富士フイルム <4901> 8,488円 +542 円 (+6.8%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)税引き前は26%増益で着地」が好感された。
富士フイルムホールディングス <4901> [東証P] が8月9日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比25.5%増の692億円に伸びたが、通期計画の2950億円に対する進捗率は23.5%となり、5年平均の20.8%とほぼ同水準だった。
■アンビスHD <7071> 2,897円 +167 円 (+6.1%) 本日終値
9日に決算を発表。「10-6月期(3Q累計)経常が42%増益で着地・4-6月期も45%増益」が好感された。
アンビスホールディングス <7071> [東証P] が8月9日大引け後(16:00)に決算を発表。23年9月期第3四半期累計(22年10月-23年6月)の連結経常利益は前年同期比42.0%増の61.3億円に拡大した。
■ホンダ <7267> 4,670円 +259 円 (+5.9%) 本日終値
ホンダ<7267>がマドを開けて大幅高、前日比6.7%高の4707円まで駆け上がり年初来高値更新となった。同社が9日取引終了後に発表した23年4~6月期決算は最終利益が前年同期比2.4倍となる3630億6900万円と変貌した。半導体不足の緩和に伴う自動車生産の回復が寄与し、米国向けを中心に新型車の販売が伸びて全体業績を押し上げる形となった。更に9月末の株主を対象に1株を3株にする株式分割も併せて発表、これがポジティブサプライズとなり物色人気が集中した。
■マブチモーター <6592> 4,170円 +227 円 (+5.8%) 本日終値
マブチモーター<6592>が後場上げ幅を拡大。午後0時30分ごろ、上限を120万株(発行済み株数の1.86%)、または30億円とする自社株買いを実施するほか、12月31日付で1株を2株に株式分割すると発表しており、好材料視された。自社株の取得期間は8月15日から12月22日までで、取得したすべての株式は消却する予定としている。同時に、23年12月期の連結業績予想について、最終利益を119億円から162億円(前期比13.3%増)へ上方修正し、期末配当予想を68円から83円へ引き上げたことも好材料視された。創立70周年を記念して記念配当15円を実施する。年間配当予想は150円(前期135円)となる予定だ。また、売上高1730億円(前期比10.4%増)は従来予想を据え置き、営業利益は150億円から130億円(同20.1%増)へ引き下げられている。なお、第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高815億8600万円(前年同期比13.5%増)、営業利益41億5200万円(同8.2%増)、純利益101億2200万円(同20.1%増)だった。
■三井住友建設 <1821> 392円 +20 円 (+5.4%) 本日終値
9日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は39%増益で着地」が好感された。
三井住友建設 <1821> [東証P] が8月9日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比38.7%増の40.7億円に拡大し、通期計画の90億円に対する進捗率は45.3%に達し、5年平均の17.3%も上回った。
■キョウデン <6881> 533円 +80 円 (+17.7%) ストップ高 本日終値
キョウデン<6881>がストップ高。9日の取引終了後、創業者の橋本浩氏が設立したクラフト(東京都品川区)が同社に対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。買い付け価格は1株600円。同社の株価はこれにサヤ寄せする展開となっている。買い付け予定数は1751万1120株(下限94万9100株、上限設定なし)で、買い付け期間は8月10日から9月25日。TOB成立後、所定の手続きを経てキョウデン株は上場廃止となる見込み。同社はTOBに賛同を表明した。非公開化後は経営資源の投入による事業改革や管理コストの削減などを目指す方針。東京証券取引所は9日、同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
和心 <9271> 438円 +80 円 (+22.4%) ストップ高 本日終値
名村造船所 <7014> 857円 +150 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値
和弘食品 <2813> 8,900円 +1,500 円 (+20.3%) ストップ高 本日終値
アジャイル <6573> 535円 +80 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
円谷フィHD <2767> 2,600円 -700 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値
ログリー <6579> 662円 -150 円 (-18.5%) ストップ安 本日終値
マイクロアド <9553> 4,810円 -1,000 円 (-17.2%) ストップ安 本日終値
ファインズ <5125> 832円 -150 円 (-15.3%) ストップ安 本日終値
シンクロ・フード <3963> 586円 -100 円 (-14.6%) ストップ安 本日終値
など、6銘柄
株探ニュース