ホーム・デポが予想上回る決算受け上昇 ただ、通期見通しは維持=米国株個別

材料
2023年8月15日 22時49分

ホーム・デポ<HD>が上昇して始まっている。取引開始前に5-7月期決算(第2四半期)を発表し、既存店売上高の減少が予想以下だった。米既存店売上高が予想ほど減少しなかった。そのほか、1株利益、売上高も予想を上回っている。米国での住宅設備投資が予想よりやや好調であることを示唆した。

デッカーCEOは声明「小規模なプロジェクトに関連するカテゴリーでは好調だったが、特定の高額商品、裁量的なカテゴリーではプレッシャーが続いた」と述べた。「ホームセンターの中長期的な見通しについては、引き続き非常に前向きだ」ともコメントした。

ただ、株価は時間外で軟調に推移していたものの、通常取引に入ると買いが先行している。

同社は5月に木材価格の下落と天候不順による買い付けの遅れなどで、通期の見通しを下方修正していた。第2四半期は予想を上回る内容であったにもかかわらず、今回もその既存店売上高の見通しを維持し、最大5%減少する見通しを示している。

これまで成長の中核を担ってきた大口取引に引き続き圧力がかかっている。最も単価の良い顧客である請負業者を獲得しようと努力しているライバルのロウズ<LOW>との競争に同社は直面している。ロウズはホーム・デポに続き、プロとDIYの両方の顧客に即日配達サービスを導入した。

なお、同社の取締役会は150億ドルの自社株買いプログラムを承認した。

(5-7月・第2四半期)

・既存店売上高:-2.0%(予想:-4.1%)

米国:-2.0%(予想:-3.6%)

・1株利益(調整後):4.65ドル(予想:4.46ドル)

・売上高:429.2億ドル(予想:421.3億ドル)

・顧客単価:0.1%増(予想:0.6%増)

・商品在庫:232.7億ドル(予想:260.8億ドル)

・取引件数:-1.8%(予想:-3.6%)

(通期見通し)

・既存店売上高:-2~-5%(予想:-3.8%)

・売上高:-2~-5%

・営業利益率:14.0~14.3%(予想:14.2%)

(NY時間09:39)

ホーム・デポ<HD> 336.29(+6.34 +1.92%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.