話題株ピックアップ【夕刊】(1):Aバランス、円谷フィHD、東和薬品

注目
2023年8月18日 15時13分

■T&K TOKA <4636>  1,361円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ

T&K TOKA<4636>がストップ高。同社に対し米投資ファンドのベインキャピタルが1株1400円で、株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。全株式を取得し、非公開化を目指す。株価はTOB価格にサヤ寄せする展開となった。買付予定数は2278万6353株で、下限は1517万600株。上限は設定しない。2024年1月上旬をメドにTOBの開始を目指す。T&KはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。同社はベインキャピタルからの経営支援をもとに、企業価値の最大化に努める方針。東京証券取引所は17日、同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■Abalance <3856>  6,920円  +1,000 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

Abalance<3856>が急騰。17日の取引終了後、23年6月期の決算を18日に発表すると開示した。同社は14日、同日に予定していた決算発表について、決算数値の確定に時間を要しているとし、21日に延期する予定だと発表。これを受けて株価には強い下押し圧力が掛かった。今回、予定よりも前倒しをして決算を開示する方針を示したことが、買い戻しを誘う契機となったようだ。

■円谷フィHD <2767>  2,737円  +365 円 (+15.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位

円谷フィールズホールディングス<2767>が続急伸した。SBI証券が17日、円谷フィHDの目標株価を3600円から3820円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続した。コンテンツ&デジタル事業における中国の売上高について、24年3月期第1四半期(4~6月)は物足りない印象としながらも、ライセンスビジネス体制の再構築や、オンタイムでの収益認識への変更といった一過性の要因が響いたと指摘。7~9月期の収益モメンタムは大きく改善すると予想する。同証券は25年3月期の円谷フィHDの営業利益予想を179億4100万円から191億3600万円に引き上げた。

■東和薬品 <4553>  2,418円  +127 円 (+5.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位

東和薬品<4553>が3連騰し連日の年初来高値更新となった。きょう付の日本経済新聞朝刊で「新薬と同じ成分で安価なジェネリック医薬品(後発薬)について、厚生労働省は金額ベースの普及目標を新設する」と報じられており、ジェネリックで国内2強の一角である同社に買いが入った。記事によると後発薬の普及に関しては、政府目標の「シェア80%」を達成しつつあるものの、金額ベースでは普及の効果が見えていないことから、後発薬の活用による医療費の抑制を可視化するのが狙いという。金額ベースでの数値目標が設定されることで、更なる後発薬の普及拡大による恩恵が期待されており、2強のもう一角であるサワイグループホールディングス<4887>も高い。

■三櫻工業 <6584>  855円  +37 円 (+4.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位

三櫻工業<6584>が後場動意。あす19日の午後6時からテレビ東京系列で放送されるドキュメンタリー番組「知られざるガリバー~エクセレントカンパニーファイル~」で同社が紹介される予定となっており、人気化を見込んだ先回り的な買いが流入したようだ。今回の放送では、世界でも高いシェアを持つ同社の車輌配管事業であり、普段あまり人の目に触れることのないクルマになくてはならないブレーキやエンジンの「配管」部品の製造プロセスが中心となるもよう。また、創業時の航空機部品製造をはじめ、酒類の製造、家電関連などさまざまな事業にチャレンジしてきた同社の変革の歴史と、未来へ向けた新たな取り組みも紹介される予定だという。

■住友理工 <5191>  960円  +41 円 (+4.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位

住友理工<5191>が全体軟調地合いのなか逆行高。8月2日高値(968円)を上回り年初来高値を更新した。同社は住友電工系の自動車用防振ゴム世界大手。1日に発表した4~6月期決算は経済回復や主要顧客の生産台数増加、円安の影響により、大幅増収・最終黒字転換で着地。決算とあわせ、24年3月期通期見通しの上方修正も発表した。好業績見通しを受けて株価の上昇圧力が強まるなか、きょうは東海東京調査センターの格上げを手掛かりに上昇している。

■PAコンサル <4071>  2,594円  +95 円 (+3.8%)  本日終値

プラスアルファ・コンサルティング<4071>が続急伸した。18日、人事情報管理システム「タレントパレット」に関し、ヘルスケア管理機能を強化したと発表。同システムの導入企業の拡大への期待が膨らんだようだ。株価は16日に年初来安値をつけていたとあって、値ごろ感に着目した買いも集まった。一般健診データに加えて、有機溶剤や特定化学物質など10種類の特殊健診のデータ管理と労働基準監督署への報告用集計に対応できるようにした。

■そーせいグループ <4565>  1,684円  +35 円 (+2.1%)  本日終値

そーせいグループ<4565>は4日ぶりに反発した。SBI証券が17日、そーせいの目標株価を2700円から3400円に増額した。投資判断は「買い」を継続する。そーせいは7月、スイスの医薬品企業イドルシア社から日本法人、韓国法人の買収を発表した。SBI証券は割安な買収条件でありグッドディールだと評価。今回獲得した「ピヴラッツ」は医療機関からの引き合いも強いようだとしたうえで、フルセットのバイオ企業への成長の布石ができたと指摘する。同証券は、そーせいの24年12月期営業利益予想を71億2900万円から123億1100万円に引き上げた。

■住友金属鉱山 <5713>  4,362円  +55 円 (+1.3%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>が5日ぶりに反発した。国際指標とされるロンドン金属取引所(LME)で17日、銅3カ月先物が上昇した。直近で銅相場は下落基調が掛かっていたが、底入れの兆しを示した格好となった。住友鉱は同日に年初来安値をつけていたこともあり、銅相場の回復期待を背景に、見直し買いが入ったようだ。中国景気の先行きが懸念されるなかにあって、中国当局が人民元の急激な変動を防ぐために、国有銀行に対して市場への介入強化を指示したと前日に伝わった。中国での景気刺激策への期待も市場の一部では根強いようだ。また前日には銅生産世界最大手のチリ銅公団を巡り、コスト上昇や債務増大により債務超過に陥るリスクがあることが、チリの業界団体の報告書で明らかになったとも一部で報じられた。

■バンナムHD <7832>  3,427円  +31 円 (+0.9%)  本日終値

バンダイナムコホールディングス<7832>が続伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が17日、バンナムHDの目標株価を4300円から4700円に引き上げた。レーティングは「オーバーウエート」を継続する。大人がけん引する世界的な玩具市場の拡大を背景に、同証券はガンプラ&フィギュアを中心にトイホビー事業の利益予想を増額した。中期的な高い営業利益成長力を踏まえれば、株価は依然割安とみる。25年3月期の連結営業利益に関しては、1552億円から1662億円に見通しを引き上げている。

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