タツモが上昇率トップの5連騰で年初来高値更新、半導体中小型株の物色の裾野広がる
タツモ<6266>の上げ足鮮烈、約3週間ぶりに年初来高値を更新した。きょうで5連騰となり一時13%超の急騰をみせるなど上値追いが加速、上昇率はプライム市場でトップとなっている。同社は貼合・剥離装置や洗浄装置などの半導体製造装置を主力展開しており、パワー半導体分野に強みを持つ。足もとで半導体中小型株の物色人気が高まるなか、同社株もその流れに乗っている。今月初旬に23年12月期上期(1~6月)業績予想の下方修正を発表し、その後は証券会社の投資判断引き下げなども影響して株価は調整局面を余儀なくされた。しかし、75日移動平均線をターニングポイントに今週に入り戻り足を鮮明としている。注目されるのは株式需給面で、信用買い残の整理が進み4~5月のピーク時から約6割減少しているほか、直近は野村アセットマネジメントが共同保有でのタツモの保有株比率を高めるなど、買いのニーズが高まっていた。