話題株ピックアップ【夕刊】(1):船井総研HD、エネチェンジ、ネクステージ
■船井総研HD <9757> 2,574円 +181 円 (+7.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
船井総研ホールディングス<9757>が急伸。23日の取引終了後、取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.4%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、材料視された。取得期間は8月24日から2024年5月31日までとする。
■ダイトロン <7609> 3,060円 +130 円 (+4.4%) 本日終値
ダイトロン<7609>が4連騰。エレクトロニクス商社だが、技術商社を標榜しており、高いマーケティング能力と自社開発製品などメーカー機能を有する点を特長としている。米エヌビディア<NVDA>の好決算の背景でもある、生成AI市場の急拡大はサーバー需要を強く喚起しており、これがデータセンターの増設ニーズと合致する。同社はデータセンター向け電源機器でも高い実績を持ち、恩恵を享受する可能性が高い。また、半導体製造装置分野では微細加工、精密洗浄、研削・研磨技術などで優位性を発揮、23年12月期は営業減益見通しながら、来期以降は半導体の市況回復を背景に再び増益トレンドに復帰しそうだ。
■ENECHANGE <4169> 1,119円 +43 円 (+4.0%) 本日終値
ENECHANGE<4169>が高い。23日の取引終了後、電気自動車(EV)向けワイヤレス充電の実証実験を開始する意向を表明。これが買い材料視された。ワイヤレス充電技術を持つ米WiTricity(ワイトリシティ)との協業により、国内でのEV向けワイヤレス充電ソリューションの導入を検討するという。エネチェンジはファンドを通じてワイトリシティに出資した経緯がある。
■ネクステージ <3186> 3,055円 +106 円 (+3.6%) 本日終値
ネクステージ<3186>は商い活発。同社は23日、自社の整備工場の統制環境について発表。自動車業界での不正車検や保険金水増し請求の問題を受けて社内調査を行った結果、「不正な案件については確認されなかった」とした。ビッグモーター問題を発端に中古車業界全体への不信感が高まるなか、今回の発表を受けて買い安心感から下値を拾う動きもあり、売り買いが活発化している。会社側では、車検事業や板金事業で「不正が発生しない体制、仮に不正が発生してしまった場合でも速やかに発見できる体制を構築している」とした。
■TWOST <7352> 1,434円 +47 円 (+3.4%) 本日終値
TWOSTONE&Sons<7352>が反発した。この日、子会社のDigital Arrow Partnersが、企業のマーケティング課題をフリーランスのプロマーケターによって解決するサービスにおいて、「地方特化型プラン」の提供を開始したと発表。今後の収益貢献を期待した買いが入ったようだ。同サービス「Expert Partners Marketing」での新プランを通じ、地方企業の抱えるマーケティング課題の解決を目指す。マーケターはリモートワークへの適応性が高い職種であり、地方企業に対しても活用が期待できることから、人手不足をはじめとする地方企業の多様な経営課題への対応を図る。
■パンパシHD <7532> 2,985円 +82 円 (+2.8%) 本日終値
パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が3日続伸した。24日付の日本経済新聞朝刊が、「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(HD)は、傘下の総合スーパーのユニー向けの新しいプライベートブランド(PB)商品を開発する」と報じた。新PBは2025年6月までに発売し、開発と製販体制を効率化して品ぞろえと価格競争力を強化するという。証券会社による目標株価の引き上げも相まって、今後の業績拡大を期待した買いが入ったようだ。
■ブロードリーフ <3673> 510円 +14 円 (+2.8%) 本日終値
ブロードリーフ<3673>は4日続伸。SBI証券は23日、ブロドリーフの目標株価を1100円から1200円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。クラウドサービスにおいて月額課金契約が急速に成長しているとの見方を示したうえで、黒字化の時期が注目されると指摘。更に過去にタブレット型業務支援ツールでビッグモーター向けの取引があったことにも言及する。同社との取引は現在はないとしつつ、ビッグモーターからの転職者がブロドリーフのユーザーに流れた場合、ライセンスの増加などといった可能性も考えられるとみる。同証券はブロドリーフの25年12月期営業損益予想を1億3300万円の赤字から5億9100万円の黒字に見直した。
■ソフトバンクグループ <9984> 6,780円 +177 円 (+2.7%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が反発。前日は5日ぶりに値を下げたが押し目買いニーズは旺盛、きょうはすかさず5日移動平均線を足場に切り返し歩調となっている。前日の米国株市場では半導体関連などをはじめハイテク株への買いが顕著でナスダック総合株価指数は1.6%高と主要株価指数の中でも上昇率が際立った。米ハイテク株に積極投資を行っている同社株はナスダック市場の動向と株価連動性が高く、足もとで追い風が意識される局面にある。また、同社傘下の英半導体設計大手アームが9月中にもナスダック市場に新規上場する見通しにあり、エヌビディア<NVDA>の好決算が連想買いを誘導している面もある。
■大阪有機化学工業 <4187> 2,553円 +57 円 (+2.3%) 本日終値
大阪有機化学工業<4187>が反発。同社は塗料や電子材料に使われるアクリル酸エステルを手掛ける化学メーカー。ディスプレイや半導体など電子材料用途を中心とした需要低迷の影響により、22年12月~23年5月期(上期)業績は減収減益で着地。決算を受けて足もと株価は調整を余儀なくされていたが、きょうは東海東京調査センターによる格上げを手掛かりに反発をみせている。
■しまむら <8227> 15,760円 +340 円 (+2.2%) 本日終値
しまむら<8227>が上値追い継続し年初来高値更新、きょうで6連騰と気を吐いている。株価は7月上旬を境に一貫して株価水準を切り上げており、足もとでも新値街道をまい進する状況にある。23日取引終了後に発表した8月の既存店売上高は前年同月比12.0%増と11カ月連続で前年実績を上回っており、これが株高を後押ししている。自社ブランド品への注力やキャラクター商品の好調が収益に貢献している。株式需給面では信用買い残が枯れ切った状態にあり上値が軽い。
株探ニュース