話題株ピックアップ【昼刊】:Sansan、ステラケミ、マクビープラ

注目
2023年8月25日 11時39分

■Sansan <4443>  1,367円  +39.5 円 (+3.0%)  11:30現在

Sansan<4443>が反発している。この日、インボイス管理サービス「Bill One」が、日本政策投資銀行(東京都千代田区)に採用されたと発表しており、好材料視されている。政投銀では年間約2万枚の紙の請求書を受領し、請求書情報を経費精算の管理システムへ手入力し目視で確認するなどの作業が年間4000時間発生しており、改正電子帳簿保存法やインボイス制度など新たな法制度への対応のために、今後更に担当者の工数が増える懸念があったという。そこで、経理業務をデジタル化して、業務効率化とインボイス制度や電子帳簿保存法のような法改正対応を同時に実現できるサービスを検討するなかで、「Bill One」の導入に至ったとしている。

■ステラ ケミファ <4109>  3,140円  +80 円 (+2.6%)  11:30現在

ステラ ケミファ<4109>が高い。「物言う株主」として知られる英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドは24日、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツなどと共同保有で大量保有報告書の変更報告書を提出し、ステラケミに対する保有株比率が従来の13.64%から14.70%に上昇したことを公表した。

■森六ホールディングス <4249>  2,150円  +40 円 (+1.9%)  11:30現在

森六ホールディングス<4249>が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社は24日取引終了後、グループの森六テクノロジーがトヨタ自動車<7203>向けに樹脂部品を供給すると発表しており、これが材料視されているようだ。森六テクノロジーからトヨタに樹脂部品を直接供給するのは今回が初めて。今後も樹脂部品サプライヤーとしての強みを生かし、「車両の軽量化」「安心・安全・快適な車内空間」など、高度化・複雑化する自動車業界のニーズに応えていくとしている。

■マクビープラ <7095>  16,950円  +270 円 (+1.6%)  11:30現在

Macbee Planet<7095>が反発している。24日の取引終了後、従来無配を予定していた24年4月期の配当予想について、23年10月31日時点の株主に対して56円の配当を実施すると発表したことが好感されている。8月25日に創立8周年を迎えることから記念配当を実施する。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■純金信託 <1540>  8,522円  +42 円 (+0.5%)  11:30現在

純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が新高値を更新した。ドル高・円安基調が続くなかで、円建てで取引される国内の金先物は割安感を意識した買いが入り、8月1日の最高値に迫る動きとなっている。また田中貴金属工業が25日に発表した金の店頭小売価格は1グラム9948円(前日比74円高)となり、過去最高値を更新している。国内の金価格の先高観が広がり、金価格連動型のETFである純金信託への買いを誘発したようだ。

■東京エレクトロン <8035>  20,530円  -1,220 円 (-5.6%)  11:30現在  東証プライム 下落率7位

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置の主力株が軒並み反落となっている。前日は米画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>の好決算発表を受け、同関連株が一斉高に買われたが、前日の米国株市場ではインテル<INTC>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>が大幅安に売られたほか、時間外で急騰していたエヌビディアもわずかなプラスにとどまった。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3.4%安と急落しており、この流れが東京市場にも波及している。

■セブン&アイ <3382>  5,973円  -124 円 (-2.0%)  11:30現在

セブン&アイ・ホールディングス<3382>は反落している。24日夜の複数のメディアで、「傘下のそごう・西武の売却を最終決定するために25日に予定していた臨時の取締役会を延期したことがわかった」と報じられており、売却動向に不透明感が出ていることが嫌気されている。報道によると、労働組合などの理解が十分に得られていないことや、豊島区との調整が難航していることに配慮し、最終決定を28日以降に延期することになったという。なお、そごう・西武の売却を巡っては昨年11月に売却方針を決定したものの、期限を2度にわたって延期している。

■日本製麻 <3306>  948円  +123 円 (+14.9%)  11:30現在

日本製麻<3306>がカイ気配スタート。カレーチェーンを展開するゴーゴーカレーグループ(石川県金沢市)が、日本麻の株式を買い増したことが、24日取引終了後に提出された変更報告書で明らかになった。これを思惑視した買いが入ったようだ。ゴーゴーカレーグループの保有比率はこれまでの15.47%から16.84%に上昇した。保有目的は「政策投資及び重要提案行為等をするため」としている。報告義務発生日は8月17日。日本麻は21日、ゴーゴーカレーグループの会長を兼務していた宮森宏和氏を社長から解任している。

■アテクト <4241>  794円  +100 円 (+14.4%) ストップ高   11:30現在

アテクト<4241>が全般下げ相場に抗してカイ気配スタート、大きく700円台を回復している。今週22日にストップ高人気に買われた後、前日まで2営業日調整を入れていたが、きょうは改めて買い直されている。半導体など電子機器デバイスの実装や保護に使われるスペーサーテープで世界シェア70%と断トツのシェアを誇る。同製品はパーティクル対策でも強みを発揮しFPD(フラットパネルディスプレー)などモニターの高画質などにも貢献している。米エヌビディア<NVDA>の好決算を受けて半導体関連の中小型株にも水準訂正狙いの買いが入るなか、半導体関連のグローバルニッチトップ企業である同社株にも見直しの動きが強まっている。

■Globee <5575>  2,139円  +249 円 (+13.2%)  11:30現在

Globee<5575>が急反発。24日の取引終了後、大株主のベンチャーキャピタルによる株式売却を確認したと発表。将来的な株式売り出しに伴う需給悪化懸念が後退し、買い安心感が広がっている。グロービーが自社の株主であるNVCC8号投資事業有限責任組合に直接確認したところ、同株主の保有分が8月22日時点で0.00%(保有なし)になっていたという。同株主はグロービー上場時点(6月14日)で8.93%を保有していた。なお、今回の確認では株主名簿管理人による株主判明調査は実施していない。

■アクセルマーク <3624>  271円  +29 円 (+12.0%)  11:30現在

アクセルマーク<3624>が急伸して一時、前日比57円(23.6%)高の299円に買われる場面があった。24日の取引終了後、トレーディングカードの買い取り・販売を行うエイチ・エム・ワイ(東京都千代田区)と業務提携し、トレーディングカード(トレカ)事業を9月をメドに開始すると発表しており、好材料視されている。これまでゲーム事業で培ったエンターテインメント分野のノウハウ及び広告事業で培ったデジタルマーケティングの強みや技術開発力を生かし、広告事業以外での収益事業を創出するのが狙い。まずは全国に設置されているトレカ横丁ブランドで展開されているトレカ自販機によるオリジナルパック販売事業に関して共同運営を行うほか、今後のリアルな店舗展開も図る予定。更にオンライン上でのトレカの買い取り・販売事業も展開する予定としている。

■グッドスピード <7676>  1,070円  +105 円 (+10.9%) 一時ストップ高   11:30現在

グッドスピード<7676>が急反発。24日、過去の保険金請求に関する自主調査の経過報告を発表した。保険金水増し請求を巡る報道で前日まで急落していただけに、会社側の発表を受けていったん買い戻す動きが広がっている。調査対象は4月1日~8月8日に保険金を請求した案件の一部で、調査した案件総数は1051件。このうち、損害保険会社との再協定が必要な件数は30件だった。予定していた作業内容が変更になったにもかかわらず、当初作成した「作業指示書」の通りに保険金を算定していたという。再発防止策として、作業中に撮影した写真を目視確認した上で保険金の算定を行うとした。

■クラダシ <5884>  480円  +44 円 (+10.1%)  11:30現在

クラダシ<5884>が3日ぶりに急反発した。24日の取引終了後、出光興産<5019>と業務提携し、社会貢献型のショッピングサイトを開設すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。出光興産の公式アプリ「Drive On」会員を対象としたショッピングサイト「Kuradashi×Drive On」を8月24日に開設した。食べられるにもかかわらず廃棄される商品などを販売し、フードロスの削減につなげる。

■VIX短先物 <1552>  730円  +49 円 (+7.2%)  11:30現在

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が5日ぶりに反発。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。24日の米VIX指数は前日に比べ1.22(7.63%)ポイント高の17.20に上昇した。米長期金利の上昇などを受け同日のNYダウは373ドル安と反落。25日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を前に警戒感が高まった。こうしたなか、VIX短先物は上昇している。

■浜井産業 <6131>  1,590円  +89 円 (+5.9%)  11:30現在

浜井産業<6131>が全体急落相場のなか大幅高、一時8%超の上昇で1600円台に乗せ、連日の年初来高値更新と気を吐いている。米国でのハイテク株安を引き継いできょうの東京市場は半導体の主力銘柄が大きく利食われているが、相対的に出遅れる半導体関連の中小型株に逆行高が相次いでいる。半導体業界向けにラップ盤、ホブ盤(歯切り機)、フライス盤など精密機械の製造を手掛けている同社株もその流れに乗っている。24年3月期営業利益は前期比23%増の7億4000万円と大幅な伸びを見込むが、一段の増額が視野に入っている。依然としてPER10倍未満と割安感が強い。

●ストップ高銘柄

環境管理センター <4657>  614円  +100 円 (+19.5%) ストップ高   11:30現在

アクアライン <6173>  635円  +100 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在

アマナ <2402>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

大和重工 <5610>  1,099円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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