話題株ピックアップ【昼刊】:エネチェンジ、キムラユニテ、日鉄鉱

注目
2023年8月28日 11時37分

■ENECHANGE <4169>  1,316円  +175 円 (+15.3%)  11:30現在

ENECHANGE<4169>など電気自動車(EV)充電器関連に位置づけられる銘柄群が高い。政府が2030年までのEV充電設備の設置目標を従来比2倍の30万口に引き上げる方針と、この週末に複数のメディアが報じた。これを受け、今後の普及を期待した思惑的な買いが向かったようだ。エネチェンジのほか、東光高岳<6617>やモリテック スチール<5986>、ニチコン<6996>などが買われている。

■キムラユニティー <9368>  1,396円  +95 円 (+7.3%)  11:30現在

キムラユニティー<9368>が大幅続伸し、新高値を更新した。前週末25日の取引終了後、電気自動車(EV)を中心とした次世代モビリティーのレンタカーサービスを開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。オートプラザラビット稲沢本店において2車種をラインアップした。料金は1日あたり4400円から。返却時に走行距離に応じた電気代の精算が不要のため、充電時間を気にせずに利用することが可能という。

■日鉄鉱業 <1515>  4,880円  +285 円 (+6.2%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

25日に業績修正を発表。「今期配当を32円増額修正」が好感された。

日鉄鉱業 <1515> [東証P] が8月25日大引け後(15:00)に配当修正を発表。24年3月期の上期配当を従来計画の50円→66円に大幅増額し、下期配当も従来計画の50円→66円に増額修正した。年間配当は132円となる。

⇒⇒日鉄鉱業の詳しい業績推移表を見る

■愛三工業 <7283>  1,274円  +53 円 (+4.3%)  11:30現在

愛三工業<7283>が5連騰で上げ足を加速、きょうはマドを開け一時5%高の1285円まで上値を伸ばす場面があった。今月2日に1228円の年初来高値を形成したが、約4週間ぶりに新値街道に復帰した。トヨタ系自動車部品メーカーで主力は燃料ポンプや燃料噴射システムだが、トヨタ自動車<7203>の電気自動車(EV)戦略に対応した電動車制御システム分野の展開力に磨きをかけており、今後が期待されている。23年3月期は自動車生産回復を背景に収益機会が広がり、営業4割増益を達成するとともに8期ぶり過去最高益更新となった。24年3月期は営業3%増益見通しと伸び率が鈍化するが、会社側見通しは保守的で上振れの可能性がある。PERが9倍台、PBRが0.7倍前後と株価指標面から依然として割安感が強い。

■都築電気 <8157>  2,293円  +80 円 (+3.6%)  11:30現在

都築電気<8157>が4連騰で一時2302円まで買われ連日で年初来高値更新と気を吐いている。情報システムのソリューション事業と電子デバイス事業を両輪とするが、業績は営業、経常、最終利益いずれも過去最高利益更新基調が続いている。株価も実質的には青空圏を飛翔する状況にあるが、今から33年前の1990年のITバブル時に2309円の上場来高値を形成している。この更新を指呼の間に捉えた。PER9倍前後で配当利回りも3.3%強で、一段の上値余地があることを示唆している。2033年3月期に営業利益100億円(前期実績は51億1800万円)を目指す経営計画を策定している。

■Jトラスト <8508>  450円  +13 円 (+3.0%)  11:30現在

Jトラスト<8508>が高い。前週末25日の取引終了後、エステティックサロンや医療機関向けのクレジットに特化した割賦事業を行う西京カード(東京都江東区)の全株式を10月2日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。同社グループでは、子会社のNexus Cardで割賦事業を展開しており、受付審査体制及び内部管理体制に強みを有する西京カードをグループに加えることで、グループシナジーを実現できると判断したという。取得価額は1億4000万円。なお、同件が23年12月期業績に与える影響は現在精査中としている。

■IDOM <7599>  792円  +22 円 (+2.9%)  11:30現在

IDOM<7599>が反発している。前週末25日の取引終了後、自社板金工場を対象とした社内調査を実施した結果、保険金の不正請求に該当する不正な案件は確認されなかったと発表したことが好材料視されている。最近の中古車業界における保険金の不正請求及び車検不正を巡る問題を受けて、独自に調査を行ったという。同社では認証整備工場を7拠点、指定整備工場を15拠点、板金工場を8拠点運営しており、車検不正についても定期的な監査を実施しており、不正な案件は確認されていないとしている。

■日本ビジネスシステムズ <5036>  1,094円  +30 円 (+2.8%)  11:30現在

日本ビジネスシステムズ<5036>が3日ぶりに反発している。午前11時ごろ、「アイプリシティ チャット Powered by ChatGPT API」が川崎汽船<9107>に採用されたと発表しており、好材料視されている。「アイプリシティ チャット」は、「Microsoft Azure OpenAI Service」を活用し、企業がGPT技術を安心かつ迅速に導入するためのコンサルティングサービスと専用のアプリケーションを提供するサービス。今回の採用により、川崎汽の業務効率化やイノベーションの促進、競争力向上に向けた技術活用の検証に活用するとしている。

■八十二銀行 <8359>  779.5円  +19.7 円 (+2.6%)  11:30現在

八十二銀行<8359>が反発し年初来高値を更新している。前週末25日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感されている。上限を1250万株(発行済み株数の2.53%)、または100億円としており、取得期間は23年8月25日から24年3月31日までで、経営環境の変化に対応した資本政策の遂行及び株主への利益還元を図るためとしている。

■アドバンテスト <6857>  18,095円  +400 円 (+2.3%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>が反発に転じた。同社株は前週末に急落となり終値で2000円近い下落を強いられた。前週末の米国株市場では画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>は軟調だったものの、インテル<INTC>が2%高に買われたほか、半導体製造装置大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>なども堅調で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は小幅ながらプラスで引けている。これを受けて東京市場でも半導体関連にはリバウンド狙いの買いが優勢だ。特にアドテストは前週末の下げがきつく、先物絡みで空売りも入っていた可能性が高いことから、きょうはそのアンワインド(巻き戻し)が株価に浮揚力を与えているとみられる。ただ、上値も重い展開となっている。

■旭化成 <3407>  931.8円  +10.3 円 (+1.1%)  11:30現在

旭化成<3407>が反発している。26日付の日本経済新聞朝刊で「二酸化炭素(CO2)と水からつくる樹脂原料の製造技術を実用化する」と報じられたことが好材料視されている。記事によると、電気分解でCO2と水から車や家電に使う樹脂原料となる「エチレン」をつくるとしており、26年に国内でまず小型設備を入れるという。実用化すれば、石油を使わずに樹脂原料を製造できるようになるほか、再生可能エネルギー由来の電力で作れば樹脂製造時のCO2排出量も大きく減らすことができ、脱炭素に欠かせない新技術として注目されているようだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,612円  +39 円 (+0.6%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が小幅ながら反発、6000円台後半の狭いゾーンでの攻防となっている。8月は売りに押される展開が目立ち、逆張り指向の個人投資家が信用取引を活用して買い向かう動きがみられたが、前週から75日移動平均線をサポートラインに切り返し歩調となっていた。そうしたなか、前週末は全体波乱相場のなか日経225先物絡みのインデックス売りで下値を試したが、きょうはその買い戻しが利いている。前週末の米国株市場で同社株と連動性の高いナスダック総合株価指数が上昇したことも追い風となった。また、同社傘下の英半導体設計大手アームが来月にもナスダック市場に上場し、600億~700億ドルの企業評価額となる見通しが伝わっており、これもポジティブ視されやすい。一方で戻り売りも顕在化しており、前日終値近辺で強弱観を対立させている。

■NSD <9759>  2,545円  -223 円 (-8.1%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

NSD<9759>が続急落。前週末25日の取引終了後、既存株主による株式売り出しを発表した。これを受け、需給悪化を警戒した売りが優勢となった。売り出し株式数は396万300株で、需給状況に応じて上限59万4000株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は9月4日から6日の間のいずれかの日に決める。一方、NSDは取得総数43万株(自己株式を除く発行済み株式総数の0.56%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いも発表した。取得期間は株式売り出しの受け渡し期日の翌営業日から10月20日までとする。

■Jフロント <3086>  1,483円  -73 円 (-4.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率5位

百貨店やドラッグストア、化粧品など一連のインバウンド関連株が総じて安い。東京電力福島第1原子力発電所の処理水放出を巡り、中国政府が日本産水産物の全面禁輸に踏み切るなど反発を強めていることで日中関係に暗雲が漂い始めている。両国の関係悪化が中国人観光客の動向に影響を及ぼすとの懸念が広がり、インバウンド株に逆風材料として意識されているようだ。百貨店のJ.フロント リテイリング<3086>や三越伊勢丹ホールディングス<3099>、松屋<8237>、ドラッグストアのマツキヨココカラ&カンパニー<3088>、化粧品の資生堂<4911>などが全体上げ相場のなか逆行安。ディスカウント店運営のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も売られている。

■テーオーHD <9812>  307円  +80 円 (+35.2%) ストップ高   11:30現在

テーオーホールディングス<9812>がストップ高の水準となる前営業日比80円高の307円に買われた。前週末25日の取引終了後、24年5月期を初年度とする中期経営計画を策定したと発表しており、これを材料視した買いが集まったようだ。同社は中期計画の最終年度となる26年5月期に売上高を267億円(24年5月期見通しは264億円)、営業利益を4億円(同2億6000万円)とする目標を掲げた。既存事業の収益安定化に向けて経営資源を投下し、財務基盤の強化も目指す。

■Sイノベ <4178>  906円  +150 円 (+19.8%) ストップ高   11:30現在

Sharing Innovations<4178>が大幅続伸している。前週末25日の取引終了後、中部エリアを拠点に「Salesforce」の導入・開発などSalesforce関連事業を展開するコンティニュー(名古屋市中区)の全株式を8月31日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。

コンティニューをグループに迎え入れることで、単にデリバリー力・営業力の向上・強化だけではなく、顧客基盤の更なる強化や売り上げの拡大につながると判断したという。取得価額は非開示。なお、同件による23年12月期業績への影響は軽微としている。

●ストップ高銘柄

大和重工 <5610>  1,399円  +300 円 (+27.3%) ストップ高   11:30現在

24セブン <7074>  430円  +80 円 (+22.9%) ストップ高   11:30現在

エコモット <3987>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在

環境管理センター <4657>  714円  +100 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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