東京株式(前引け)=続伸、リスク選好ムード継続も朝高後は伸び悩む
29日前引けの日経平均株価は前営業日比55円73銭高の3万2225円72銭と続伸。前場のプライム市場の売買高概算は6億4320万株、売買代金概算は1兆4798億円。値上がり銘柄数は1026、対して値下がり銘柄数は730、変わらずは79銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は前日の欧米株高を受けてリスク選好ムードのなかスタート。外国為替市場でドル高・円安に振れていることもあって、朝方は200円以上の上昇をみせたが、その後は次第に上げ幅を縮小した。前場を通じてマイナス圏に沈むことはなかったものの、3万2000円台前半では戻り売りが厚く上値の重さが表面化した。半導体関連が高安まちまちの展開、その一方で電力株への買いが目立つ。一方、前日に売り込まれたインバウンド関連株などは空売り筋の買い戻しで上昇する銘柄が多かった。
個別では東京電力ホールディングス<9501>が商いを膨らませ大幅高。ダイキン工業<6367>が買い優勢、三菱重工業<7011>も値を上げた。資生堂<4911>が高く、東京エレクトロン<8035>もしっかり。ワタミ<7522>が大幅高に買われ、低位ではADワークスグループ<2982>の上げが目立つ。Sansan<4443>も物色人気。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが冴えず、キーエンス<6861>も下落した。ルネサスエレクトロニクス<6723>が安く、日立製作所<6501>も売りに押された。gumi<3903>が大幅安、I-PEX<6640>なども軟調。