話題株ピックアップ【夕刊】(2):Uアローズ、日産自、SOMPO

注目
2023年9月5日 15時14分

■泉州電業 <9824>  3,875円  -185 円 (-4.6%)  本日終値  東証プライム 下落率4位

泉州電業<9824>は大幅安。午後2時ごろ、22年11月~23年7月期決算を発表。増収増益と力強い内容だったものの、足もと決算期待で上げ足を強めていただけに目先材料出尽くし感から売りが先行した。11~7月期の売上高は前年同期比11.1%増の928億5900万円、営業利益が同20.4%増の63億4200万円だった。半導体製造装置向けや工作機械向けで一部に需要の停滞があったが、自動車向けや建設・電販向けが増加し全体を押し上げた。

■ユナイテッドアローズ <7606>  2,103円  -78 円 (-3.6%)  本日終値  東証プライム 下落率8位

ユナイテッドアローズ<7606>が続落。4日の取引終了後に発表した8月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比3.7%増と9カ月連続で前年実績を上回ったものの、7月の同13.0%増に比べると伸び率が鈍化していることが嫌気されたようだ。台風の影響により東海・関西・九州地区のアウトレット店を含む47店舗で1日間の臨時休業を行った影響があるものの、夏物の定価販売商品に加えて秋物の動き出しも見られ、既存店売上高は前年を上回った。また、セール販売の抑制によりセール構成比の高いネット通販が苦戦したものの、小売既存店は堅調に推移した。なお、全社売上高は同4.1%増だった。

■日産自動車 <7201>  633円  -7 円 (-1.1%)  本日終値

日産自動車<7201>は反落した。日本経済新聞電子版は5日、「日産自動車が北米で展開する多目的スポーツ車(SUV)『キックス』について、2023年12月に始める予定だった新型車の生産が約半年間遅れる」と報じた。メキシコのサプライヤーの工場で、金型の一部が盗難にあったという。主力車種の販売戦略への影響を懸念した売りが出たようだ。同社を主要取引先とするユニプレス<5949>やパイオラックス<5988>も軟調推移。ヨロズ<7294>やファルテック<7215>も冴えない。報道によると、新型キックスはメキシコ中西部のアグアスカリエンテス州の工場で生産する計画だったが、米国の安全衝突テストに合格できなかったことですでに生産に遅れが発生していた。金型の盗難被害にあったサプライヤーについては明らかにしていないとしている。

■SOMPO <8630>  6,439円  -49 円 (-0.8%)  本日終値

SOMPOホールディングス<8630>が軟調。中古車販売大手ビッグモーターの保険金不正請求問題を巡り、金融庁が4日にビッグモーターとSOMPO傘下の損保ジャパンに対して立ち入り検査を実施すると通知したことが伝わっている。きょう5日に鈴木俊一金融担当相が2社への立ち入り検査実施を表明した。9月中旬をメドに実施するという。SOMPO株には依然先行き不透明感が漂っている。

■東陽テクニカ <8151>  1,355円  -8 円 (-0.6%)  本日終値

東陽テクニカ<8151>が安い。4日の取引終了後、23年9月期連結業績予想について、売上高を295億円から280億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を26億円から15億円(同35.7%減)へ、純利益を20億円から12億5000万円(同34.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。今期に売り上げを予定していた機械制御/振動騒音事業における米国でのAD/ADAS開発向け大型案件について、製品は出荷完了したものの納入先となる顧客の建屋竣工が遅れ検収時期がずれることになったことが要因としている。また、円安や積極的な人材投資の影響も利益を押し下げるとしている。

■TORICO <7138>  1,540円  +300 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値

TORICO<7138>がストップ高。バスケットボール男子ワールドカップ(W杯)での日本代表の活躍に社会的な関心が集まるなか、ECとして展開する同社の「漫画全巻ドットコム」を通じ、漫画「スラムダンク」を購入するユーザーが増えるとの思惑から、買いが続いているようだ。この日は前日の米国市場が休場とあって手掛かり材料難の地合いとなるなか、短期志向の強い個人投資家の資金が同社株に改めて流入し、株高に弾みが付いたとみられている。

■ランシステム <3326>  440円  +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値

ランシステム<3326>に物色人気集中。複合カフェ(ネットカフェ)を展開するが業績低迷が続いており、AOKIホールディングス<8214>傘下で経営立て直しを図っている。4日取引終了後、バーチャルで働ける環境を提供する新サービス「Vworker」事業を開始することを発表、これを手掛かり材料に投資資金が集中する形となった。Vworkerとはバーチャルアバターを用いて、遠隔からさまざまなサービスを提供する働き手を指す。これまで同社はバーチャル事業を展開してきたが、今期からバーチャル事業部を設立、新プロジェクトとしてVworker事業をスタートさせる。

■セルシード <7776>  303円  +51 円 (+20.2%)  本日終値

セルシード<7776>が4日ぶりに急反発。同社は4日、ホームページ上で23年12月期第2四半期の決算説明会の動画を公表した。このなかで同種軟骨細胞シートの第3相試験に関し、橋本せつ子社長が「治験届がもうすぐ出せるところまで来ている」と言及。4月時点の開示資料では、2023年中に治験届を提出できる見込みだとしていた。今回の動画公開が治験の早期開始と実用化への期待を高める方向に作用し、個人投資家による買いが集まったようだ。

■トスネット <4754>  1,300円  +154 円 (+13.4%)  本日終値

トスネット<4754>が急騰し年初来高値を更新。4日の取引終了後、23年9月期の配当予想を期末一括23円から30円へ増額修正したことが好感された。なお、前期実績に対しては7円の増配となる。

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