この記事はプレミアム会員限定です

伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 9月10日版

市況
2023年9月10日 11時57分

日経平均は7日高値の3万3322円付近が9月の最高値になる公算

1. 日経平均の9月が一本調子に上昇するパターン

図1は、 日経平均株価の9月の値動きを示しています。「〇」が陽線引けした月、「●」が陰線引けした月で、「上ヒゲ」「下ヒゲ」「実体」は月足の部位の値幅になります。月足が陽線引けした年だけ、9月の最安値をつけた日付けと、月初からの営業日を掲載しています。

陽線確率が50%以下の月は、1月、3月、7月、8月、9月です。年間が弱気の流れになる場合、これらの月に積極的な下げの流れが表れる傾向があります。年間が強気に推移する場合でも、7月から9月は上値重い動きになりやすい傾向のある期間です。

9月は上値重く推移しやすい時期ですが、一本調子に上昇する場面もあります。月末へ向けてはっきりとした上昇の流れを作っている年は、「月初から上昇する」、または「月初の1週間程度で下値を試す動きを経過して、押し目をつけて上昇を開始した後、一本調子の上げ場面になる」のどちらかになっています。

その他の動きになる場合、月足が陽線引けしていても、一定の範囲内での保ち合いの格好になっています。

1991年、1996年、2005年、2010年、2013年、2014年、2019年は、月初から月末まで一本調子に上昇した年です。これらの年は、8月に押し目をつけた後、9月が上昇する展開となっています。

2007年、2017年、2018年は、月初に下げて、その後、月末まで一本調子に上昇した年です。これらの年は月初に下げて押し目をつけた後、すぐに上昇を開始しています。

上値を抑えられやすい9月に積極的に上昇する動きへ入る場合、価格が上昇してから下げて、ジグザグに下値を切り下げる展開になることなく、月初から上昇するか、月初に一時的に下げて、すぐに上昇を開始する展開となっています。

本年は9月1日以降、すぐに上昇して823円幅の上げを経過しています。本年9月が月末へ向けて一本調子の上げを経過するなら、週明け後は9月1日の安値3万2499円を割ることなく、下値を支えられて上昇を開始し、その後の上げが一本調子の動きになると考えられます。

目先、3万2499円を割れるか、7日高値の3万3322円を前に強く上値を抑えられて上げ渋ると、その時点で9月が保ち合いの動きとなるか、月末へ向けて下値を試す流れになるという見方が有力になります(8日に下げ幅が大きくなった時点で、上値重い展開になるという見方の優先順位が高くなっています)。

図1 日経平均株価の9月の値動き

【タイトル】

こちらは株探プレミアム限定記事です。プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む (初回無料体験付き) プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...
株価情報をリアルタイムで提供
企業業績の表示期数を拡大
限定コラムが読み放題

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.