東京株式(前引け)=続落、長期金利上昇でハイテク株に逆風
11日前引けの日経平均株価は前営業日比62円80銭安の3万2544円04銭と続落。前場のプライム市場の売買高概算は6億6726万株、売買代金概算は1兆5967億円。値上がり銘柄数は835、対して値下がり銘柄数は936、変わらずは64銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前週末の欧州株市場で主要国の株価が総じて堅調だったことや米国株市場でもNYダウがプラスで引けたことを受け、朝方は買い優勢でスタートした。しかし、その後はすぐに地合いは軟化し日経平均株価はマイナス圏に沈んだ。米国だけでなく国内でも長期金利が上昇傾向にあり、これを嫌気する形でハイテク系グロース株に売りがかさんだ。ただ一方で、銀行セクターが買われたことでTOPIXはプラス圏で引けている。個別株も値下がり銘柄数はプライム市場の51%にとどまっている。
個別ではレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連の主力銘柄が軟調。川崎汽船<9107>が売りに押され、三菱重工業<7011>も大きく利食われた。三井不動産<8801>など不動産株も売りが優勢。gumi<3903>が急落、HEROZ<4382>、エイチーム<3662>も大幅安。クミアイ化学工業<4996>の下げも目立つ。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが買われ、第一生命ホールディングス<8750>など大手生保株も高い。日立製作所<6501>も堅調。フリービット<3843>、アイル<3854>がストップ高、JMDC<4483>も一時値幅制限いっぱいに買われた。