本日注目すべき【好決算】銘柄 山岡家、コーセーＲＥ、萩原工業 (11日大引け後 発表分)

9月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

山岡家 <3399> [東証Ｓ]　　★今期経常を75％上方修正・4期ぶり最高益更新へ

◆24年1月期の経常利益(非連結)を従来予想の6億円→10.5億円に75.0％上方修正。増益率が3.1％増→80.4％増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限の解除で来店客数が増加し、売上高が計画を20.1％も上回ることが利益を押し上げる。4月に実施した一部商品の価格改定以降も客数の伸び率は前年比30％超と好調に推移している。

コーセーＲＥ <3246> [東証Ｓ]　　★上期経常が7.5倍増益で着地

◆24年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比7.5倍の15.5億円に急拡大して着地。資産運用型マンション販売事業で「グランフォーレ博多ウォーターフロント」247戸を売却したことが寄与。

通期計画の16.7億円に対する進捗率は93.2％に達しており、業績上振れが期待される。

アピリッツ <4174> [東証Ｓ]　　★上期経常を27％上方修正

◆24年1月期上期(2-7月)の連結経常利益を従来予想の2億円→2.5億円に27.2％上方修正。増益率が32.0％増→68.0％増に拡大する見通しとなった。オンラインゲーム事業で運営移管案件が苦戦した一方、WEBソリューション事業が活況な市場を背景に好調に推移したことが利益を押し上げた。

ＨＣＨ <7361> [東証Ｇ]　　★今期経常を17％上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年9月期の連結経常利益を従来予想の5.6億円→6.6億円に17.3％上方修正。増益率が3.7％増→21.6％増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。前期に実施したM&Aのシナジー発現、契約単価の向上、受託案件の順調な進捗などを背景に順調に成長し、売上高が計画を上回ることが利益を押し上げる。

萩原工業 <7856> [東証Ｐ]　　★今期経常を11％上方修正

◆23年10月期の連結経常利益を従来予想の18億円→20億円に11.1％上方修正。増益率が7.1％増→19.0％増に拡大する見通しとなった。製品値上げによる利益率の改善や好採算品の販売拡大が寄与する。円安進行で為替差益が増加することも利益を押し上げる。

併せて、発行済み株式数の2.12％にあたる30万株または5.4億円を上限に自社株買いを実施すると発表。同時に26年10月末を最後に株主優待制度を廃止することも明らかにした。

正栄食 <8079> [東証Ｐ]　　★今期経常を47％上方修正

◆23年10月期の連結経常利益を従来予想の24.5億円→36億円に46.9％上方修正。減益率が40.2％減→12.1％減に縮小する見通しとなった。コスト上昇を反映した販売価格の引き上げ、外出需要の増加による土産菓子や外食向け販売の回復、エネルギー・原料価格の上昇が落ち着いてきていることなどを踏まえた。

株探ニュース