話題株ピックアップ【昼刊】:INPEX、セルソース、レーザーテク
■学情 <2301> 2,009円 +98 円 (+5.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
12日に決算を発表。「11-7月期(3Q累計)経常が70%増益で着地・5-7月期も14%増益」が好感された。
学情 <2301> [東証P] が9月12日大引け後(15:00)に決算を発表。23年10月期第3四半期累計(22年11月-23年7月)の経常利益(非連結)は前年同期比70.2%増の15.1億円に拡大し、通期計画の24.2億円に対する進捗率は5年平均の54.0%を上回る62.5%に達した。
■沖縄電力 <9511> 1,185円 +33 円 (+2.9%) 11:30現在
沖縄電力<9511>が4日続伸した。12日の取引終了後、未定としていた24年3月期の配当予想について、中間期5円、期末5円の年間10円(前期は無配)にすると発表した。2期ぶりの復配の見通しを好感した買いが集まったようだ。同社は23年3月期に大幅な赤字となったことに伴い、26年3月期までを財務基盤の回復に注力する「リカバリー期間」とする。この間は、継続的に配当を実施するとともに段階的に配当水準を引き上げる方針。リカバリー期間終了後に従来の配当水準に戻すことを目指す。
■INPEX <1605> 2,250.5円 +29.5 円 (+1.3%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>、ENEOSホールディングス<5020>といった石油関連株が高い。12日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比1.55ドル高の1バレル=88.84ドルに上昇。一時、89.37ドルと昨年11月中旬以来、10カ月ぶりの水準に値を上げた。石油輸出国機構(OPEC)が12日に発表した月報で、世界の石油市場は10~12月期に日量300万バレル超の供給不足にもなる可能性が伝えられ、原油需給の逼迫観測が強まった。これを受け、12日の米株式市場でエクソン・モービル<XOM>などの石油株が上昇しており、この日の東京市場でもINPEXなどに買いが集まっている。
■セルソース <4880> 2,531円 +10 円 (+0.4%) 11:30現在
セルソース<4880>が3日続伸している。12日の取引終了後、血液由来加工受託サービスについて、持田製薬<4534>と販売支援に関する提携契約を締結したと発表したことが好感されている。セルソースの血液由来加工受託サービスは、自家血液由来サイトカイン「PFC-FD」の加工を医療機関から受託するサービス。契約に基づき持田薬はバイオマテリアル事業本部医療機器営業部を通じて整形外科領域の医療機関にセルソースの血液由来加工受託サービスの紹介を行うとしている。
■レーザーテック <6920> 21,165円 +75 円 (+0.4%) 11:30現在
レーザーテック<6920>が5日ぶりに反発している。12日の取引終了後、高輝度EUVプラズマ光源を新たに開発したと発表しており、好材料視されている。「URASHIMA(ウラシマ)」と名づけられた同光源は、高速回転する液体状のSn(錫)にレーザーを照射してEUV光を発生させるLPP方式を採用。独自に開発したデブリミチゲーションシステムを用いることで、マスクがデブリで汚染されることのないデブリフリーのEUV光源を実現したのが特徴で、今後はアクティニックEUVパターンマスク欠陥検査装置「ACTIS」シリーズへの適用を進めるとしている。
■三井ハイテック <6966> 7,720円 -1,500 円 (-16.3%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ
三井ハイテック<6966>が大幅安で4日続落した。12日の取引終了後、24年1月期第2四半期累計(2~7月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正したことが嫌気されたようだ。最終利益の見通しはこれまでの166億円から117億円(前期比33.5%減)に引き下げた。半導体の在庫調整の長期化の影響で、電子部品事業が想定を下回る見通しとなった。今期の売上高の見通しは2050億円から1920億円(同10.0%増)に下方修正した。電動車向け駆動・発電用モーターコアの需要は引き続き堅調に推移する見込みとしている。2~7月期の売上高は前年同期比9.5%増の936億1400万円、最終利益は同30.2%減の77億700万円だった。
■ジャフコ グループ <8595> 1,803.5円 -100 円 (-5.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率6位
ジャフコ グループ<8595>が3日ぶりに急反落した。12日の取引終了後、ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を発表した。CBの株式転換に伴う潜在的な希薄化を懸念した売りが出たようだ。今回のCBを巡っては、同日にSpica Limitedが買い付けを行うことも明らかにした。発行額は150億円で、償還期限を2028年9月28日とする5年物。調達資金は同社が運用する基幹ファンドのジャフコSV7シリーズに対する未払込出資約束金額や、26年3月期に設立予定の次期基幹ファンドに対する出資の一部に充当する予定。転換制限条項や現金決済条項を付与し、普通株式への転換可能性の抑制を図る負債性の高い設計とした。
■巴工業 <6309> 3,035円 -110 円 (-3.5%) 11:30現在
巴工業<6309>が反落している。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(22年11月~23年7月)連結決算は、売上高358億2300万円(前年同期比9.4%増)、営業利益28億8800万円(同29.5%増)、純利益19億8600万円(同3.8%増)と大幅営業増益となり、これを受けて朝方は高く始まったものの、その後は材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となっている。機械製造販売事業で国内官需向けの販売が全般的に伸び悩んだものの、海外向け機械、装置工事、部品修理の販売や、国内民需向け機械の販売が堅調だった。また、化学工業製品販売事業で機能材料関連の半導体製造用途向け材料が大きく伸びたほか、鉱産関連の建材・自動車用途向けを主とした材料、化成品関連の塗料・インキ用途向けを主とした材料などが伸長した。なお、23年10月期通期業績予想は、売上高484億6000万円(前期比6.3%増)、営業利益35億9000万円(同8.8%増)、純利益24億3000万円(同8.6%減)の従来見通しを据え置いている。
■IHI <7013> 3,093円 -92 円 (-2.9%) 11:30現在
IHI<7013>は下値模索の展開となり、3月16日につけた年初来安値が視界に入った。12日の取引終了後、米航空防衛大手のRTX<RTX>が公表した同社傘下のプラット・アンド・ホイットニー(P&W)の航空機エンジンに関する追加の検査プログラムに関し、「当年度の売上高と営業利益に影響があることが想定される」とのコメントを開示した。RTXは11日、欧州エアバスの小型航空機に搭載されるエンジン「PW1100G─JM」について、今後数年間で整備台数が600~700台増加し、2026年までの3年間で年平均350機の地上駐機が見込まれると発表していた。RTX側の発表を受けIHI株は前日に急落していたが、業績の下振れを警戒した売りが続いているようだ。IHIはPW1100G─JMエンジンプログラムに参画しているとしたうえで、現時点では業績への影響を正確に評価することは難しく、今後の見通しが明らかになった段階で改めて公表するとした。川崎重工業<7012>も軟調。同社も12日の取引終了後にコメントを開示した。同エンジンプログラムに国際共同事業体を通じ参画しているとして、RTXの発表内容を精査し、影響額が判明次第、速やかに公表するとした。
■ココナラ <4176> 371円 +80 円 (+27.5%) ストップ高 11:30現在
ココナラ<4176>はカイ気配スタート。12日の取引終了後、みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行との間で、法人向けスキル・人材マッチングプラットフォームの運営・開発を行う合弁会社設立について基本合意書を締結したと発表。これを好感した買いが膨らんでいる。両社の顧客基盤やノウハウなどを融合させ、デジタルの力で企業の人材不足解消を推進するという。合弁会社は2024年1月末をメドに設立する。出資比率はココナラが51%、みずほFG子会社のみずほイノベーション・フロンティアが49%となる見通し。
■オーミケンシ <3111> 417円 +80 円 (+23.7%) ストップ高 11:30現在
オーミケンシ<3111>がストップ高の水準となる前日比80円高の417円に買われた。同社がファンケル<4921>などとともに、「肌の保湿機能を備えた改質繊維、糸、生地及び繊維製品」に関する特許が5日に登録されたとこの日、伝わった。今後の事業への好影響を期待した買いが集まったようだ。
■オービス <7827> 1,688円 +228 円 (+15.6%) 一時ストップ高 11:30現在
オービス<7827>に買い人気集中。8月29日以降、前日比変わらずの日を含めると株価が下落した日はなく上値指向の強さを際立たせていたが、きょうは一気に上げ足を加速させる格好に。同社は梱包用材の大手でプレハブハウスの製造販売も手掛けるが、足もとの業績は会社側想定を上回って推移している。12日取引終了後、23年10月期業績予想の修正を発表、売上高は若干減額したものの、営業利益は従来予想の5億1300万円から6億3600万円(前期比17%減)に増額した。また、年間配当を従来計画の50円から13円上乗せとなる63円(前期実績は40円)に修正、配当利回りは前日終値換算で4.3%まで高まったことで、これを好感する形で投資資金が流入している。また、PER、PBRいずれも割安感が極めて強く、物色意欲を増幅させている。
■さくらさくプラス <7097> 817円 +97 円 (+13.5%) 一時ストップ高 11:30現在
さくらさくプラス<7097>は急伸。12日の取引終了後、23年7月期の連結決算発表とともに、24年7月期の業績予想を開示し、今期の最終利益が前期比32.0%増の4億2900万円になる見通しを示した。年間配当は前期比4円増配の16円を計画しており、これらを評価した買いが入ったようだ。今期の売上高は同21.2%増の167億7300万円を見込む。保育サービスを中核事業とする同社は、運営施設の収益力の向上と保育所周辺事業の収益化を進める方針。完全子会社化した保育のデザイン研究所の研修事業の拡大も図る。23年7月期は売上高が前の期比15.4%増の138億4400万円、最終利益が同10.8%減の3億2500万円だった。売上高と経常利益、最終利益は計画を上振れて着地した。
■ELEMENTS <5246> 558円 +46 円 (+9.0%) 11:30現在
ELEMENTS<5246>が大幅反発している。午前10時ごろ、子会社LiquidがKLab<3656>子会社BLOCKSMITH&Co.と顔認証技術を活用したWeb3ウォレットの共同開発で基本合意したと発表しており、好材料視されている。両社による共同開発は、従来のWeb3ウォレットが抱えるパスワードの紛失・漏洩リスクやシードフレーズの紛失リスクといった課題を解消するのが狙い。BLOCKSMITHが独自開発するWeb3ウォレットに、Liquidの顔認証技術を組み合わせることで、誰もが安心して利用できるWeb3社会の実現と市場の創出・拡大を推進するとしている。
■メドレックス <4586> 287円 +21 円 (+7.9%) 11:30現在
メドレックス<4586>が急伸している。12日の取引終了後、チザニジン治療システムに関する欧州特許査定を受領したと発表しており、好材料視されている。同特許は、痙性麻痺治療貼付剤「MRX-4TZT」(チザニジンテープ剤)をカバーする特許の一つで、欧州のほか米国で登録されている。なお、同件が業績に与える影響はないとしている。
●ストップ高銘柄
タツミ <7268> 439円 +80 円 (+22.3%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ホーブ <1382> 3,935円 -700 円 (-15.1%) ストップ安売り気配 11:30現在
など、2銘柄
株探ニュース