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「人の振り」を気にしなくなったら資産が急伸、6年で30倍に

特集
2023年9月20日 10時10分

目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技 よっしーさんの場合-第1回

登場する銘柄
マイクロアド<9553>、Chatwork<4448>

編集・構成/真弓重孝、取材/高山英聖(株探編集部)

【タイトル】よっしーさん(30代・男性・兼業投資家)のプロフィール:
2015年に元手300万円から株式投資を始めて、23年までの9年間で20倍の6000万円に膨らましている。主な投資手法は、キャピタルゲイン狙いの中長期グロース戦略。億トレとの出会いから得たさまざまな学びを、自身の投資に生かしている。画像は、神奈川県・葉山エリアの海の景色。日常を離れて心身を癒やしたいときに訪れるお気に入りのスポットだと言う。「株探-個人投資家大調査-2023春」の回答者で、投資スタイルは「グロース重視」、日本株投資の腕前は「上級者」となる。

他人の投資手法が気になって仕方がなかった「真似しい&気にしい君」をやめた途端、億り人コースを突き進むことに――。

今回から登場するよっしーさん(ハンドルネーム)は、注視する対象を「人の振り」から「データ主体」に転換すると、日本株資産が膨張するようになった兼業投資家だ。

「人の振り」を見ていたのは、2015年8月~17年3月の約1.6年。その間に運用資産は300万円から210万円に凹み、年平均成長率(CAGR)は▲20%に落ち込んだ。

転機が訪れたのは、17年春頃。あるアドバイスをきっかけに投資法を転換し、データ主体の銘柄選びに取り組むと、それまでの不振は嘘のようになる。

17年3月~23年5月末の約6.2年で、運用資産は210万円から6000万円へと約30倍に膨張。改良後のCAGRは72%と、今の成長率を保つことができれば、1年で億り人に昇格する勢いだ。

よっしーさんは、なぜ注視する対象を変えることになったのか。そして、2桁のマイナス成長から2桁のプラス成長に転じたデータ主体の戦略とは、どのようなものか。これらを、2回シリーズで見ていく。初回は、データ主体の戦略に焦点を当てる。

■投資スタイルの転換前と後を比較した資産推移

【タイトル】

マイクロアド株、上方修正を確信して700万円を獲得

現在、よっしーさんが手掛ける投資手法は、中小型株主体のグロース株狙い。四半期ベースで業績モメンタム(勢い)を強め、今後上方修正のサプライズ決算が期待できる銘柄を先回り買いする。保有期間は短くて1カ月、長くて1年になる。

サプライズの見極めには、各種の業績データやKPI(重要業績評価指標)、IR(投資家向け広報)などから得られる経営トップの姿勢などを参考にする。

最近の成功例が、マーケティング支援のマイクロアド<9553>。今年(2023年)2月21日に株価2300円前後で購入し、約3カ月後の5月18日に約4900円で利確した。獲得したリターンは700万円程度になる。

■マイクロアド株の日足チャート(2022年12月~23年6月)

【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同

同社株に注目したきっかけは、今年2月14日に発表された23年9月期1Q(第1四半期)決算だ。営業利益は3億円超と前年同期比+60%となり、翌営業日の15日から17日の3日間にかけて連続ストップ高となった。

この1Q決算を見て、よっしーさんが今後の上方修正に期待を高めたのは、営業利益の通期計画に対する進捗率の高さにある。1Qの進捗率は43%になる(下の横棒グラフ)。

次の2Qも同様の勢いが続けば、進捗率が90%に迫ることになり、通期計画が上方修正される可能性は十分あると考えた。1Qの決算資料を読み込むと、この好調は一過性のものではないと判断できたからだ。

■進捗率の実績と期待

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注:同社IR資料を基に「株探プレミアム」編集部作成


※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

次ページ 業績モメンタムが持続すると判断した理由

 

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