話題株ピックアップ【夕刊】(1):SANKYO、日テレHD、インフォR
■SANKYO <6417> 7,573円 +1,000 円 (+15.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
SANKYO<6417>はストップ高。パチンコやパチスロなど遊技機の製造大手だが、足もとの業績は絶好調に推移しており、21日取引終了後にこれまで非開示だった24年3月期上期(23年4~9月)業績予想を発表、営業利益は前年同期比65%増の435億円と急拡大する見通しとなった。好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当を従来計画の150円の倍額となる300円とすることも併せて発表した。これにより、配当利回りは前日終値換算で約4.6%と高水準。更に発行済み株式数の17.21%相当の1000万株、金額ベースで657億3000万円を上限とする自社株買いを実施(22日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT―3」で実施)することも発表、これらがサプライズとなり、投資マネーが集中する格好となった。
■日テレHD <9404> 1,561円 +186 円 (+13.5%) 一時ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位
日本テレビホールディングス<9404>に物色人気集中。21日の取引終了後、傘下の日本テレビ放送網がアニメ制作会社スタジオジブリ(東京都小金井市)の株式を取得し、子会社化すると発表。これを好感した買いが膨らんだ。株式譲渡実行日は10月6日。日本テレビ放送網はスタジオジブリ株の42.3%を握る筆頭株主になる。今後、役員を派遣してスタジオジブリの経営をサポートしていく。
■INFORICH <9338> 4,255円 +435 円 (+11.4%) 本日終値
INFORICH<9338>は大幅反発し年初来高値を更新。21日の取引終了後、香港子会社インフォリッチ・アジア・ホンコン社が、現地のデジタル屋外広告会社であるXGDデジタル社とサイネージ販売枠に関する包括的な業務委託契約を締結すると発表しており、香港事業の強化につながるとの期待から買われたようだ。今回締結する業務委託契約は、インフォリッチ・ホンコンが香港市場における「ChargeSPOT」バッテリースタンドの全てのデジタル広告枠権とモバイルバッテリーのステッカー広告枠権の販売に関して、XGDデジタル社へ包括的に委託するというもの。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■INTLOOP <9556> 6,660円 +450 円 (+7.3%) 本日終値
INTLOOP<9556>が反発した。21日の取引終了後、同社とDX(デジタルトランスフォーメーション)のコンサルティング事業などを展開するシンプレクス(東京都港区)がそれぞれ、AI自動化テストツールを開発するアミフィアブル(同目黒区)に約2億円出資し、3社で業務提携を行うことで基本合意したと発表した。ソフトウェア開発でのコンサルティングやAI活用、エンジニアリング支援などで協業する。今後の事業展開を期待した買いが入ったようだ。シンプレクスはアミフィアブルのAI自動化テストツールの高度な改良に向けた技術的支援を担う。アミフィアブルは、開発現場で大きな負担となっている結合テスト用のシナリオ作成や、テストデータ生成機能の追加開発などの加速化を図る。両社に対しイントループは人材を供給。同ツールを用いたテスト専門人材の育成も目指す。
■デサント <8114> 4,070円 +185 円 (+4.8%) 本日終値
デサント<8114>が6連騰で、4000円台に乗せた。SMBC日興証券が21日、デサントの目標株価を5100円から5500円に引き上げた。投資評価は「1」を継続した。中国事業が想定以上に好調を継続していると指摘。株価は同業他社と比べて割高感が少なく、今後のアップサイドに期待が可能との見方を示す。同証券はデサントの24年3月期の純利益予想を126億円から138億円に見直した。
■TOWA <6315> 3,730円 +145 円 (+4.0%) 本日終値
TOWA<6315>が続急伸した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日、TOWAの目標株価を3600円から4400円に引き上げた。レーティングは「バイ」を継続する。パワー半導体や車載用半導体の需要の底堅さに加えて、メモリー向けモールド装置の需要がHBM(広帯域幅メモリー)市場の拡大とともに来期以降、本格化すると予測。同証券はTOWAの25年3月期営業利益予想を100億円から102億円に見直した。
■ミダックHD <6564> 1,790円 +55 円 (+3.2%) 本日終値
ミダックホールディングス<6564>が大幅高。同社は21日取引終了後、し尿や一般廃棄物の収集運搬を手掛けるフレンドサニタリー(三重県津市)の全株式を取得し、子会社化したと発表。これによる収益力向上などが期待されているようだ。同社グループは、創業から一般廃棄物の収集運搬事業を手掛けているほか、自治体が認可を買い上げるまでの約18年間、し尿の収集運搬事業を強みとして展開していた経緯があり、フレンドサニタリーとは高い親和性を持っているとしている。
■プロクレHD <7384> 2,088円 +27 円 (+1.3%) 本日終値
プロクレアホールディングス<7384>は3日ぶりに反発。正午ごろ、公的資金を全額返済したと発表しており、好材料視された。整理回収機構が引き受けている同社の第一種優先株式を自社株として取得し完済した。なお、取得した優先株式はこの日全て消却したとしている。
■ユナイテッド <2497> 956円 +12 円 (+1.3%) 本日終値
ユナイテッド<2497>は4日ぶりに反発。21日の取引終了後、事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を運営するライトライト(宮崎県宮崎市)へ出資したと発表しており、好材料視された。ライトライトは、従来社名や企業情報が伏せられてきた事業承継のマッチングをオープンネーム(事業者名の公開)で行う業界初の事業承継マッチングプラットフォーム「relay」を提供している。ライトライトでは、今回のユナイテッドの出資による調達資金を開発とコーディネーターを中心とした採用に投資していく予定としている。
■ソラスト <6197> 616円 +1 円 (+0.2%) 本日終値
ソラスト<6197>が朝安後にプラス圏に浮上した。21日の取引終了後、8月の介護サービス利用状況を公表した。8月の訪問介護利用者数は前年同月比3.5%増と堅調に推移しており、株価の下支え要因となったようだ。デイサービスは同30.2%増となった。また、施設系サービスの入居者数は同15.0%増となり、入居率は92.2%となった。
株探ニュース