話題株ピックアップ【昼刊】:Aバランス、第一三共、平和堂

注目
2023年9月25日 11時39分

■Abalance <3856>  3,715円  +395 円 (+11.9%)  11:30現在

Abalance<3856>は寄り付き大口の買い注文に値がつかず、カイ気配スタートで株価水準を切り上げている。同社は祖業のソフトウェア開発から業態転換し、太陽光パネルの製造を主力としておりベトナムに同関連子会社を有する。業績は売上高、利益ともに急拡大途上にあるが、前週末22日の夜にAbalanceグループの中期経営計画を発表した。数値目標としては26年6月期に営業利益308億円(23年6月期実績は135億6500万円)を掲げており、これを材料視する形で投資資金が集中する格好となった。

■第一三共 <4568>  4,189円  +298 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

第一三共<4568>が5日ぶりに大幅反発した。同社と英アストラゼネカ<AZN>は前週末22日、転移性乳がん患者を対象とした「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験の結果を発表。治療中及び治療後に病勢が進行せずに安定した状態となる「無増悪生存期間」に関し、統計学的に有意でかつ臨床的意義のある改善を示したという。発表を受け、22日のロンドン株式市場でアストラゼネカの株価は上昇。週明けの東京株式市場でも、第一三共に対し新薬の実用化と収益貢献を期待した買いが入った。両社は今回の治験結果に基づき、日本を含めたグローバル承認申請に向けた準備を進めるとしている。

■平和堂 <8276>  2,605円  +142 円 (+5.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位

22日に業績修正を発表。「今期経常を一転8%増益に上方修正」が好感された。

平和堂 <8276> [東証P] が9月22日大引け後(15:00)に業績修正を発表。24年2月期の連結経常利益を従来予想の80億円→141億円(前期は130億円)に76.3%上方修正し、一転して7.9%増益見通しとなった。

⇒⇒平和堂の詳しい業績推移表を見る

■JCRファーマ <4552>  1,425円  +76 円 (+5.6%)  11:30現在

JCRファーマ<4552>が4日ぶり反発したほか、カルナバイオサイエンス<4572>、キャンバス<4575>、メディシノバ・インク<4875>、クリングルファーマ<4884>などバイオ関連株に動意づく銘柄が相次いでいる。政府は10月にまとめる経済対策で重要物資の供給力の強化を盛り込む調整に入ったことが伝わっているが、そのなか半導体や蓄電池と並んで、バイオ関連なども対象に5~10年の単位で企業の生産コストの負担を軽減する税制を検討する方向にある。民間企業の参入に際し、リスクが高い分野で政府が支援する構えにあることで、バイオベンチャーへの思惑買いを誘発しているようだ。バイオセクターはこれまで貸株調達による空売りが積み上がっている銘柄も多く、このアンワインドの動きも需給面から株価に浮揚力を与えている。

■ジャパンマテリアル <6055>  2,352円  +82 円 (+3.6%)  11:30現在

ジャパンマテリアル<6055>が5日ぶりに反発している。前週末22日の取引終了後、23年9月末時点の株主への株主優待の提供をもって株主優待制度を廃止すると発表したが、同社はここ連続で増配していることから、増配への期待感がこれを上回ったようだ。株主への公平な利益還元の観点から慎重に検討を重ねた結果という。

■アドバンテスト <6857>  16,430円  +545 円 (+3.4%)  11:30現在

アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など生成AI関連に位置付けられる半導体製造装置関連は頑強な値動き。ここ半導体セクターは調整色の強い展開で、特にアドテストは前週末時点で26週移動平均線を下回るなど軟調さを際立たせていた。米国株市場では生成AI関連のシンボルストックとして買われていた画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>が値を崩し半導体関連全般の見送りムードを助長、東京市場にもこの流れが波及していた。しかし、直近は売り飽き気分も台頭、前週末はエヌビディアが4日ぶりに反発したほか、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら切り返しに転じた。アドテストなどエヌビディアと株価連動性の高い銘柄にも買い戻しを誘発している。

■パークシャ <3993>  2,731円  +87 円 (+3.3%)  11:30現在

PKSHA Technology<3993>が続伸している。同社は22日、弁護士ドットコム<6027>が取り組む生成AIを活用した「リーガルブレイン」の開発を技術支援すると発表。これが材料視されているようだ。同社は、自社が持つ大規模言語モデル(LLM)の処理を最適化するソリューション「PKSHA LLMS」や自然言語処理、機械学習・深層学習技術に関わるアルゴリズムの知見を、弁護士COMが持つ数多くのリーガルデータ、リーガルビジネスに関する経験ノウハウと組み合わせることで、プロフェッショナル領域におけるLLMの社会実装事例の創出を目指すとしている。

■MIXI <2121>  2,462円  +68 円 (+2.8%)  11:30現在

MIXI<2121>が5日ぶりに反発している。前週末22日の取引終了後、9月29日付で自社株450万株(発行済み株数の5.75%)を消却すると発表したことが好感されている。なお、消却後の発行済み株数は7363万850株となる予定だ。

■テクノプロH <6028>  3,334円  +84 円 (+2.6%)  11:30現在

テクノプロ・ホールディングス<6028>が続伸した。同社は25日、子会社のテクノプロ(東京都港区)の社内カンパニーであるテクノプロ・デザイン社が、村田製作所<6981>が提供するIoTセンサープラットフォーム「Pifaa」のパートナーシッププログラムに参加したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。テクノプロ・デザイン社は製造業の顧客向けに、エンジニアリング・人材サービスとともにソリューションサービスを提供している。村田製のセンサープラットフォームとの連携により、顧客が抱える課題の解決と新規ソリューションの創出につなげる。

■エリアリンク <8914>  2,773円  +62 円 (+2.3%)  11:30現在

エリアリンク<8914>は6日ぶりに反発している。前週末22日の取引終了後、LIFULL<2120>子会社でトランクルームの検索サイト「LIFULL トランクルーム」の運営などを行うLIFULL SPACEの全株式を9月29日の予定で取得し、子会社化すると発表したことが好感されている。LIFULL SPACEが「LIFULL トランクルーム」の運営により蓄積したノウハウをエリアリンクが保有するデータに加え活用することで、今後新規に出店するトランクルームの精度を更に高めるのが狙い。また、LIFULL SPACEのシステム開発力・技術力を活用することでIT・デジタル面における経営基盤の強化、「ハローストレージ」に関連するシステムの効率化並びにデータベースの精度向上が図られることが期待されている。なお、24年12月期業績への影響は現在精査中としている。

■アステラス製薬 <4503>  2,143.5円  +47.5 円 (+2.3%)  11:30現在

アステラス製薬<4503>が5日ぶり反発。前週末22日の取引終了後、米製薬企業のシーゲン<SGEN>と共同開発を進める「パドセブ(一般名エンホルツマブ ベドチン)に関し、尿路上皮がん患者を対象とする第3相EV-302試験で良好な結果が判明したと発表。新薬の実用化と中期的な業績へのポジティブな影響を期待した買いが集まった。今回の治験は米メルク<MRK>の「キイトルーダ」とパドセブの併用療法と化学療法を比較するもので、併用療法群は主要評価項目を達成したという。今回の結果は、グローバルでの承認申請用の基礎データや、米国での迅速承認の検証試験データとして使用されるとしている。

■Gセキュリ <4417>  4,575円  +95 円 (+2.1%)  11:30現在

グローバルセキュリティエキスパート<4417>が5連騰。前週末22日の取引終了後、サイバーセキュリティーの強化などを目的に、兵庫県警と連携・協力する協定を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。兵庫県内の企業に対し、セキュリティー対策への意識の向上や対策の推進を促す。兵庫県警もGセキュリからのノウハウ提供を通じ、捜査官の育成を目指す。将来的な人事交流による研修なども実現していくという。

■テクマトリックス <3762>  1,545円  +26 円 (+1.7%)  11:30現在

テクマトリックス<3762>が5日ぶりに反発している。前週末22日の取引終了後、24年3月期の配当予想について、中間8円・期末16円の年24円から中間9円・期末16円の年25円(前期23円)に増額修正したことが好感されている。

■ソフトバンク <9434>  1,762.5円  +9 円 (+0.5%)  11:30現在

ソフトバンク<9434>が堅調。今月15日に年初来高値1774円50銭をつけた後も高値圏で利益確定売りをこなし頑強な値動きを続けている。株価は8月初旬にマドを開けて上放れて以降一貫して下値を切り上げる強いチャートを形成しているが、最大のポイントは同社の株主還元姿勢で、年間ベースで86円の高配当が評価されている。配当利回りは時価換算で4.9%前後に達し、9月中間期末には半分の43円の配当が実施される。そうしたなか、今週27日に権利取り最終日を控え、駆け込みでの配当取り狙いの買いが流入しているもようだ。

■IRジャパン <6035>  1,898円  -408 円 (-17.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ

アイ・アールジャパンホールディングス<6035>が急落。前週末22日の取引終了後、未定としていた中間配当予想について、15円とすると発表した。前期の中間配当に比べ30円の減配の見通しとなり、嫌気されたようだ。期末配当予想は引き続き未定とした。また、同じく未定としていた24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想について、売上高が前年同期比2.6%減の30億円、最終利益が同49.4%増の5億2000万円になる見通しだと開示した。通期の業績予想は業務の特性上、現時点で合理的に算出することが困難として、公表していない。

●ストップ高銘柄

笹徳印刷 <3958>  760円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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