太陽誘電が急落し年初来安値を更新、ユーロ円CB発行で潜在的な希薄化リスクを警戒
太陽誘電<6976>が急落し、年初来安値を更新した。4日の取引終了後、ユーロ円建転換社債型新株予約権付社債(CB)の発行を決議したと発表した。潜在的な希薄化リスクを警戒した売りが膨らんだ。
発行額は500億円で、償還期限は2030年10月18日。潜在株式による希薄化率は9.20%となる見込み。調達資金は積層セラミックコンデンサーやメタル系パワーインダクター、導電性高分子ハイブリッドアルミニウム電解コンデンサーなどの生産能力増強のための設備投資資金に充てる。
今回のユーロ円CBに関し、SMBC日興キャピタル・マーケットは、CBを購入した投資家から買い付けを行うとともに、取得したCBの全部を海外特別目的会社(SPC)に譲渡する予定。そのうえで、SPCが発行するカバードワラントをSMBC日興キャピタル・マーケットが引き受け、海外投資家に販売する取引を実施するという。