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前週末6日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

注目
2023年10月10日 5時20分

■オンワード <8016>  495円 (-27円、-5.2%)

東証プライムの下落率4位。オンワードホールディングス <8016> [東証P]が急反落。5日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を1888億円から1892億1100万円(前期比7.5%増)へ、営業利益を100億円から110億2200万円(同2.1倍)へ、純利益を50億円から54億6200万円(同78.4%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を期末一括16円から17円(前期12円)へ引き上げたが、好業績は織り込み済みとの見方が強く、材料出尽くし感から利益確定売りに押される展開となった。OMOサービス「クリック&トライ」の利用拡大や、SNSを活用したマーケティング施策の精度が上がったことなどから、リアル店舗及びオンラインストアへの来客数が着実に増加したことが要因。また、グローバル事業構造改革の成果が顕著に表れたことや、商品サプライチェーンの効率化が進んだことで売上総利益率が上昇していることも寄与する。同時に発表した第2四半期累計(3-8月)決算は、売上高904億1100万円(前年同期比10.0%増)、営業利益50億2200万円(同26.0倍)、純利益28億6200万円(同6.0倍)だった。23区、ペットパラダイスなどの主力ブランドが好調に推移したほか、KASHIYAMA(カシヤマ)、UNFILO(アンフィーロ)などの新規ブランドも大きく伸長した。

■セルソース <4880>  2,176円 (-84円、-3.7%)

セルソース <4880> [東証P]が大幅反落。同社は6日から東証グロースから同プライム市場へ上場市場区分が変更されているが、同時に先月19日に発表した公募増資と売り出しの受渡日を迎えており、募集に応じた投資家からの売りが出たようだ。発行価格は2176円で決まっており、利益確定の動きが膨らんだ様子だ。

■UBE <4208>  2,317.5円 (-84.5円、-3.5%)

UBE <4208> [東証P]が大幅反落。SMBC日興証券が5日付で投資評価「2」から「3」へ、目標株価を2300円から2100円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、主力製品であるカプロラクタム(CPL)と誘導品について、業績の低迷が構造的に続く可能性が高いと指摘。また、機能品の規模が依然小さく、全社業績の明確な牽引役となるのに時間を要するともみている。更に、株式市場での超大型ダイキャストマシンへの期待にはやや過熱感があるとしている。

■INPEX <1605>  1,916.5円 (-46.5円、-2.4%)

INPEX <1605> [東証P]が6日続落。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]も6日続落。急上昇を演じてきた石油株に対する利益確定売りが続いた。5日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月限が前日4日比1.91ドル安の1バレル=82.31ドルに下落し、8月下旬以来、約1ヵ月ぶりの水準に値を下げた。米エネルギー情報局(EIA)が4日に発表したガソリン在庫が増加し需給悪化が警戒されたほか、足もとで発表される米経済指標も軟調なものが多く原油需要の減少が懸念されている。

■トーセイ <8923>  1,865円 (-34円、-1.8%)

トーセイ <8923> [東証P]が反落。5日の取引終了後、23年11月期第3四半期累計(22年12月-23年8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比21.4%増の667億1000万円、最終利益は同30.5%増の93億6400万円となった。最終利益は通期計画(前期比9.1%増の93億8800万円)とほぼ同水準となった。第2四半期の決算発表時点ですでに通期計画に対する最終利益の進捗率が高水準にあり、業績の上振れを期待していた投資家が一定数、存在していたなかにあって、今期の業績予想が据え置かれたことによって失望売りが促されたようだ。不動産再生や不動産開発、不動産ファンド・コンサルティング事業が増収増益となった。

※6日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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