日経平均VIは上昇、中東の地政学リスクを警戒
日経平均ボラティリティー・インデックス(投資家が将来の市場変動の大きさをどう想定しているかを表した指数)は14時5分現在、前日比+0.89(上昇率4.35%)の21.36と上昇している。なお、今日ここまでの高値は21.46、安値は20.54。
東京市場が3連休中の米株式市場でダウ平均が485.08ドル高となるなど、堅調な米株式相場を受けた今日の日経225先物は上昇して始まり、取引開始後も日経225先物は上げ幅を広げる展開となっている。一方、市場では中東の地政学リスクが意識された。イスラエルは産油国ではないことから、現段階では世界経済への影響は大きくないとの見方もあり、市場への影響は限定的だが、今後の事態進行次第では原油価格などに影響するとの指摘もあり、市場ではボラティリティーの高まりを警戒するムードが広がり、今日の日経VIは先週末の水準を上回って推移している。
【日経平均VIとは】
日経平均VIは、市場が期待する日経平均株価の将来1か月間の変動の大きさ(ボラティリティ)を表す数値。日経平均株価が急落する時に急上昇するという特徴があり、日経平均株価と通常は弱く逆相関する傾向がある。一方、数値が急上昇した後に、一定のレンジ(20~30程度)に回帰するという特徴も持っている。
《SK》